睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

坂崎重盛 著:「ぼくのおかしなおかしなステッキ生活」の本を読む

2018-12-05 09:30:35 | 本棚・思想・禅と仏教



ISBN978-4-7630-1330-9 初版2014年2月6日 求龍堂発行

布団の中で目が覚めて、あくびしながら横を向いた。
二度寝のかまえは目があかないとき、
眠くて眠くてまわりがかすんで見える。

要塞のような積読本(つんどくほん)背表紙の一冊が気になった。
数年前に遠来の友が送ってくれた。
栞と一緒のメモに達筆で「お前の好みだろ」と書いてあった。

「確かにそうだ」と口に出す前に、
そのメモの達筆のほどが気にいらぬ。
インクの色もぶっきらぼうな口調も確かに彼のものだし
チラシの裏に書くなんざ、自分の周りには彼しかいない。

悪筆でならした彼がいつのまに、
♬どうしたんだHey Hey Baby・・・と聞いてみたい。

あーそれなのに、もう数年積みっぱなしのまま置いてある。
決して忘れたわけじゃない。
要塞には読みたい本と読まなきゃいけない本しか積んでない。

寝所に夜伽の美女をはべらせる感覚なんよ。
手を出すか出さないかはその夜の気分しだい、
アラジンの魔法のランプより漱石のステッキってとこかな。

せっかく新刊を送ってくれたのに白い帯が黄ばんできた。
発行は「求龍堂」...ほお、なんとも渋いじゃないか。
紙質と堅実堅牢な装丁は丁寧に作られし本をものがたる。

今日はぷらっぷらしないで読書の日にしよう。
海馬の泉に活力を!
できれば甘味とヱビスの差し入れを!

独居愚人の溜息に相応は、
やっばり魔法のランプかなあww

 



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