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打ち合せが長引いて帰路についたのは午後8時を回っていた。
雲間に月が見え隠れしているのを車の中から眺めて、
なぜか浅草寺の五重塔とコラボする写真を撮りたくなった。
大崎からUターンして浅草寺に向かった。
夜9時を過ぎた浅草寺は参詣者や散歩をする人も
まばらで、花金の夜とは思えないほど空いていた。
月を待ちながらゆっくり散策していると本堂に目がいった。
さっきは本堂前の階段に参拝を待つ人はいなかったのに、
いまは10人くらいがソーシャルディスタンスを保ちながら
参拝待ちの行列をつくっていた。
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賽銭箱の右端にいる白い服の女性が参拝を終えて階段を
降りようとしている、動作が異様にスローモーであった。
参拝渋滞の原因はこの女性だった。
彼女は賽銭箱の前で深々と腰を折り、長い、長い、あいだ
身じろぎもせずに祈っていた。
その風体としぐさはいやでも人目を引いてしまう。
一度に三人は参拝できるほど大きな賽銭箱の前に
彼女の隣に並ぼうとする人はいなかった。
真夏なのに長袖の白っぽい半コートを着て袖をたくし上げ、
ベージュ色のスカートに黒いストッキングとハーフブーツ、
ぼさぼさの長髪とマスクと左手のせいで顔は見えない。
背中にぱんぱんに詰め込んだ大きなリュックを背負い、
エコバッグを持つ右手は腹を押さえ、左手を頬に置き、
うつむいて向いて歩く姿は茨の道を行くように見えた。
この画像の左端に彼女の後姿が写っている。
参拝を終えたあとは本堂の前をいったりきたりしたのち
しばらくここに佇んでいた。
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彼女のいでたちからして定宿がないことは察せられる。
ホームレスか、ネカフェ難民だろうか。
神仏に頼る前に、なぜ行政やNPO法人を頼らない、
君には特別給付金10万円を貰う権利があるんだよ。
橋本駅前の広場に数人の傷痍軍人がムシロに座り物乞いを
していた。 その包帯グルグル巻きの白い姿が怖くて母の後ろ
に隠れ、左脚がない人を見た時は母の手を握りしめた。
もう60年も前のことだからすでに鬼籍に入っているだろう。
いまは令和2年、手を上げたもん勝ちの世の中さ。
昨日の彼女、どうか御身大切に。
人っこひとりいない西参道商店街
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梅雨が明けてギラギラ晴天の朝がきた。
あんまり暑いのもなー
ぼくはひ弱だからそこそこにしておくれ。
盛夏はすぐそこに。
夏の弱虫の遠吠え:同じ束なら札束がいい・・・効き目倍増!画像は昨日の夕焼け暑くなるにつれ空も赤く焼けてくる最近忘れっぽいなと思うのは、あしあとを追いながら同じサイトを何度も訪問してしまうことあれっ、さっき見たなこれで3回目とか、そんなん......
おいくつくらいの方だったのでしょう。。
わるい人に声をかけられたりして、かの女がもっとかなしい目に合わなければいいなとねがいます🐻⤵️
クリンかその場にいたら、体をふくシートとかあげたのに‼️
クリンより🌼
下向きの左目は大きく顔の輪郭は整ってるから20代
半ば~40代前半くらいに見える。
周囲の人と比較するとアタマを上げれば身長は165㎝
ぐらいかな。
周囲に配慮をせずに一心に長い祈りを捧げ、その後も
本堂が見える位置に佇むくらいだから、かなり強い
意思を感じた。
逆にあの境遇から抜け出そうと思ったらスケベオヤジを
手玉に取り、踏み台にするくらいのガッツが欲しいと
思ったくらいで、そのとっかかりを行政やNPOに求めて
ほしいと切に願ったよ。
クリンさんの気遣いは優しいね。
ぼくならモクの1本でも差し出すところだけど、
それさえできなかった。
彼女はあまりに下を向きすぎていた。