3年生の教科「課題研究」について
水産生物部員3名が所属する班は、テーマ「マコンブ養殖」でプロジェクトを進めてきました。
キーワードは「水族館とのコラボ」です。
マコンブは庄内には自生していません。
しかし 冬場の低水温時の僅かな期間ですが、山形県沿岸でも北海道より種を購入し、2m程に成長させるこ
とが可能です。
以前、加茂水族館の水槽にマコンブ養殖のミニチュア版を展示したところ、そこから種が飛んで水槽の壁面か
らニョキニョキとマコンブが生えてきました。現在も継代飼育されています。
今回の研究は、その水族館マコンブから意図的に種を取り出し、養殖に繋げようというものです。
これが成功すると、大きなメリットがあります。
これまで種は北海道の南茅部から購入していましたが、販売終了が10月中旬でした。
すると、北海道の水温に対して山形県沿岸の水温は高いため、水温差から養殖が成功する年と失敗する年がありました。
これで、水温差の問題がなくなります。
種は、種糸と呼ばれ、タコ糸に幼体を付着させた状態に仕上げます。
11月1日にスタートし、種が付いているのか判らない状態で1ヶ月間観察を続けました。
12月に近づいたころ、水族館のクラゲ研究所で種糸の顕微鏡観察を行いました。
↓ しっかり付いていました! 幼体です。

現在、ようやく肉眼で見られるほどに成長しています。
海水温は15℃ そろそろ沖出し作業で、本格的に養殖スタートです。