過換気症候群(過呼吸)は皆さん良く聞いたり、経験した事が
ある方もいらっしゃると思います。
私も、体育の現場にいると良く遭遇します。
最近は若い女の子に多いですね。
プールでタイム測定後、沈んでいった子もいます。
そこで改めて調べてみました。
過呼吸というと紙袋を口に当てるペーパーバッグ法が有名ですが、
この方法に、医学的な根拠はないそうです。
私は紙袋を利用するか、ない場合はビニール袋を利用し
やや離すよう指導していました。
ある所では、酸欠状態や窒息死することもあるので
ペーパーバックを使わないように指導しています。
過呼吸は、酸素の吸いすぎではなく、二酸化炭素が不足した状態です。
二酸化炭素が不足すると血管が収縮し、特に脳の血管が収縮して、
頭痛やめまい、手の痺れや筋肉の硬直につながってしまいます。
呼吸がはやくなると、酸素はちょっとずつしか血中に入れないのに、
二酸化酸素はどんどん出て行いきます。
その結果、二酸化炭素不足に。これが、過呼吸の状態です。
過呼吸は、そっとしておいたり、呼吸のリズムを整えるのが大事です。
吐くことに意識し、「吸う:吐く」=1:2 で、
1回の呼吸で、10秒くらいかけて吐くと良いようです。
また話しができれば話しをしてもらうのも良いでしょう。
過呼吸は精神的な要素も大きいので、少し離して紙袋を持って
安心感を与えるのもいいのかもしれませんね。
基本的には命に影響ない事が多いのですが、
危険もあるので、すぐに落ち着かなければ、
救急車を呼ぶようにするのも良い方法だと思います。