現時点、瀬田の覇権を視界に捉えることすら出来ない

質という盾

決して高質というわけではない。
それは質が大事だという主張を外敵からの盾にしている、ということだ。
残念なことに、大して高質ではない。
そしてさらに残念なことに、尋常ではない量の練習を積んできたうえで質という漠然とした難しいものを追求できる、という事実を知らない。
いや、それはたくさんの人に言われてきたであろうから理解しているのかもしれない。
その事実から目を背け、逃げ回ってきた術、それは質という盾を振りかざすことだ。

おそらく全員が、そろそろ負けることに飽きている。
いい加減、勝つために何か変えないといけない。
かく言う私も勝ち方や勝つ方法なんて知らない。
ただ、負け方なら知ってる。練習しなかったら、中途半端な練習をしてたら、簡単に成し得る。

学習をしなければならない。
人類は誕生してから常に学習を繰り返し革新的で確かな進化を続けてきた。
例に漏れず、学習出来るはず。

今シーズン、小艇に分かれて練習をしてきた。クルーが別々ゆえ、各々やりたいことをやったはず。各人の成果が出たことをこれから次のシーズン、そしてその先のシーズンに向けてチームに落とし込めるチャンスがある。チームを変えられるチャンスがある。今はそれができるはず。

久しぶりに多くの一回生を迎えた。一回生は練習開始当初からハイレベルにスタンダードを設定したら不要な負け方をせずに済む。立派な選手になれる。幹部の姿勢は明らかに変わっている、一回生はそれを見て付いていけばいい。


部として、流れに乗る。その流れを作る。そのために結果、まずは結果。

私の夢は、対校艇”天覇”の復権です。
もう一度、歴代最速、へ。
全員で挑みます。

安田こうき