コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[道路]物々しい信号機!?

2011-03-10 00:09:36 | 道路

ご存知の方もいるかと思いますが、宇都宮市のr64(通称:柳田街道)の道場宿~刈沼町間にある4つの交差点の信号システムが、今月より変わりました。見た感じは、普通の右折車分離式(直進・左折と右折を分離)ですが、情報によると、全国でも6例目というハイテクなシステムを導入したそうです。


「ムーブメント信号制御」というその新システムは、道路の混雑状況をセンサーでキャッチして、交差点への新入方向別に車列を流す時間、方向を調整するというもの。今回の導入地点は、清原・芳賀工業団地への通勤渋滞がひどく、特に朝は東方向、夕方は西方向が非常に混雑します。新システムでは、このように混雑が片方向に偏った場合に、信号を時差式にしてもう一方の交通を止め、混雑している方向のみ流すことができるそうです。県警にとっては、「渋滞を半減させる」ことが目標だとか…。


さて、最近の信号は時差式や矢印の他に、右折車分離、歩車分離など複雑なものが増えてきています。色々なシステムを開発することは結構ですが、表示やサイクルが複雑になるにつれて、運転者のイライラやそれによる誤った見切り発車などが増えてくるような気もします。個人的には、シンプルな信号が一番安心です。



(写真は、r64野高谷交差点。五差路なので矢印が多い。文章の一部は、下野新聞記事を参考にしました。)

[道路]北関東道、来年4月に全線開通へ

2010-06-25 23:58:37 | 道路
全線開通に向けて建設が進められている北関東自動車道ですが、来年4月のゴールデンウィーク前に、残る佐野田沼IC~太田桐生ICが開通すると発表されました。これにより、北関東道は茨城県ひたちなかICから、常磐道と東北道を横切り、関越道まで至る全線が開通することになります。


予定より半年前倒しでの開通とのことで、だいぶ早かったなという印象です。全線開通による観光や物流など地域経済への効果が期待されていますが、栃木県は中間に位置するので、ただの通過点とならないように色々と考えなくてはいけませんね。また、プラスの効果だけでなく、マイナス面も考慮が必要です。宿泊地を多く抱える栃木・群馬県は、アクセスの向上で宿泊客の減少は避けられないでしょう。


個人的には、これまで遠く感じてきた群馬県、さらにはその先の長野や新潟方面へも足を伸ばせるようになるのことに期待。しかし、高速料金が今後どうなるかわからないので、気軽に使えるかどうかも???です。

[道路]高速道路無料化実験は6月から

2010-02-12 23:22:15 | 道路
新政権の目玉である高速道路無料化実験の概要が発表されましたね。対象区間は地方の2車線区間を中心に全体の2割弱にとどまったそうです。予算の関係や渋滞悪化、公共交通機関への影響を考慮したとのこと。


地方の利用率の低い路線を無料化することにより、その地域の交通・流通の円滑化につながれば効果はあるんでしょうけど、そもそも交通量が少なければ社会実験の効果が期待できないのではとも言われています。


他方、無料化されない路線では、現行の休日ETC上限1000円割引に代わって車種ごとの上限割引を実施するとのこと。こちらはETCに限定しない割引で、普通車2000円、軽自動車1000円の計画。


しかし、民営化した高速道路会社に国のお金を投入して無料化や割引を行うことは本質的にはおかしいような気がします。穿った考えかもしれませんが、クルマ・鉄道・空の便・船…といろんな交通機関がある中で、高速道路だけにこのような政策をするのはフェアじゃありませんよね。実際に、昨年春からのETC上限1000円割引では、観光地の大渋滞、鉄道・フェリーの乗客減など悪影響も出ています。公共交通機関の運営は、自社努力だけではどうにもならないところまで来ているところもあり、高速道路政策を含めた新政権の道路政策でさらに窮地に追い込まれなければいいんですが…。

[道路]高速道路はどこへ…

2009-08-06 00:59:27 | 道路
北関東道の栃木―茨城両県間が開通して早7ヶ月…


春から実施されているETC割引(1000円)の影響もあってか、通行量は予想を上回り順調な滑り出しとか。もっとも、開通ブームもあると思うので、これからも観光や商業での有効的な利用方法を考えなくてはいけないのですが


さて、今日はそんな高速道路の話


与党の経済対策で高速道路のETC割引が拡大され、GWの渋滞だ、ETCが品薄だとかいろいろ騒がれました。ユーザーには大歓迎のこの政策、しかし、一方では無視できない負の影響も出てきています。


高速道路に利用客を奪われ…鉄道(新幹線)、空の便(国内線)、フェリーなどが苦戦しています。西日本では、廃止となってしまったフェリー便もあるし、今、お盆の帰省ラッシュを前にしても新幹線や空の便の予約状況はよくないようです。一方で、とあるイベント主催者が『今回は、どっと車が押し寄せるのではないか』と危惧しているニュースが報じられていました。毎年、駐車場や渋滞が問題となっている集客イベントも多く開催される夏。今年はいっそう大変ですね


結局、移動手段の1つである高速道路だけに、経済対策といって国がテコ入れしたのは何だったのでしょう。観光や商業の促進のためであったなら、他にもやり方があったのではないかと疑問に思ってしまいます。


さらに、政権選択が迫られる衆議院選挙が今月30日に実施されます。民主党のマニフェストでは高速道路の無料化をうたっています。これまで、ETCの普及に補助金まで出して躍起になってきた与党。政権交代になったらETCとかに関係なく無料になるんでしょうか? なんかやっていることがメチャクチャですね。


高速道路をめぐる問題が、今後どういう風に動いていくかは不透明ですが、決して人気取りや目先のことだけを考えるのではなく、将来にわたって周りに及ぼす影響をしっかり議論しながら、対応していただきたいですね



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(画像データ)
○2009.7.21撮影 真岡市内の北関東道