コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[3セク鉄道]県内3セク鉄道昨年度の利用状況より(H23.1~3月期)

2011-06-27 23:40:38 | ガンバレ!3セク鉄道
栃木県内3セク鉄道の利用状況、22年度ラストです。例によって、栃木県ホームページ内「栃木の統計」を参考にしています。


●真岡鐵道(下館―茂木)
23年1月 100,188人、2月 53,465人、3月 35,509人
1-3月計 189,162人(前年比 -16.5%)
22年度計(参考値)1,023,709人(前年比 -6.1%)

●わたらせ渓谷鐵道(桐生―間藤)
23年1月 28,274人、2月 23,441人、3月 16,764人
1-3月計 68,479人(前年比 -19.7%)
22年度計 475,768人(前年比 -2.7%)

●野岩鉄道(新藤原―会津高原尾瀬口)
23年1月 29,529人、2月 30,697人、3月 20,116人
1-3月計 87,720人(前年比 -13.8%)
22年度計(参考値)365,789人(前年比 -6.4%)

(参考:栃木の統計H23年3月~H23年5月号)


以上のような結果でした。真岡の22年8月と野岩の22年12月のデータがおかしいので、年度計はわたらせのみ計算し、他2社は該当箇所に昨年度のデータを入れた参考値を計算しています。正式な年間利用者数は、年間統計や新聞等で出てくるのを待ちましょう。言わずもがなですが、3月は東日本大震災により、県内3セク鉄道も影響を受けました。真岡は11日間の全線運休と3月いっぱいの部分運行を、わたらせも数日間の運休、部分運行を強いられ、野岩は停電等により運行できなかった日がありました。よって、利用者数も各社とも前年比で大幅減となっています。


震災から100日以上が経ち、県内では「日常」を取り戻しつつあります。お隣茨城県でも、被害の大きかったひたちなか海浜鉄道や鹿島臨海鉄道が来月全線復旧するという明るいニュースがあります。しかし、東北の被災地では、人々の生活においても、復旧まではまだ長い道のりが必要と伝えられています。自分にできることは少ないかもしれませんが、これからも継続して応援していきたいと思います。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(28)~つくばへの道【r41・r45】~

2011-06-21 23:13:54 | 道路特集
今回は、芳賀地区とつくばを結ぶ県道2路線を紹介します。



まずは、【r41】つくば・益子線です。つくば市から益子町まで至る全長36km程の路線ですが、大半が茨城県内であり、栃木県内は8km強しかありません。全線ほぼ2車線で混雑も少ないため、栃木県東部、岩瀬(桜川市)周辺からつくば方面へのアクセス路として多く利用されています。また、岩瀬~つくば間では、かつての筑波鉄道の線路跡を利用した自転車道、「つくばりんりんロード」と並走しています。


岩瀬~益子間は2車線ながら集落の間を抜けるところがあり、カーブも多く狭い部分もあります。益子町南部の田野地区から益子市街地へはバイパスの計画があるらしく、現在ある農道を利用した上で真岡鐵道と立体交差し、青果店のあるR294「益子駅西入口」交差点付近に抜けるそうです。



もうひとつは、【r45】つくば・真岡線です。総全長65kmを超える路線ですが、こちらもほとんどが茨城県下。栃木県内は真岡市の約8.7kmです。つくば方面や真岡市内の一部でバイパス化されていますが、未改良の個所や屈曲が多く、線形的にも迷走気味な主要地方道です。


(r41の写真は益子町生田目にて茨城県方面、r45の写真は真岡市高田のr207分岐付近にて真岡方面)

[真岡鐵道]1年に1度の…

2011-06-20 23:26:08 | 真岡鐵道

軌道状態や信号、通信設備の検査を行うJR東日本の「East i-D」が、今日、真岡線内で走行、検測を行いました。年に1回この時期に入線しているようですが、実際に見たのはたぶん2回目。今年は東日本大震災で軌道等に損傷を受けたので、例年にも増して重要な検査になっているのでしょうね。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(27)~車載動画に挑戦【r286】~

2011-06-19 11:27:03 | 道路特集


2週間ぶりになってしまいました。


ヘキサコレクションの新たな方向性を考えていましたが、今回は実験的に車載動画をやってみました。【r286】深沢・岩瀬線は、栃木県茂木町のr1深沢交差点から茨城県桜川市のr257までの全長10km弱の路線です。今後も車載動画を入れていきたいと思いますが、全線だと長くなるので、各路線のハイライトというかテーマを絞ってつくっていきたいと思います。

[路線バス]宇都宮駅にバス総合案内システム

2011-06-05 23:52:29 | 路線バス

先日、JR宇都宮駅を訪れたとき、写真のようなバス案内システムを発見しました。調べてみると、県バス協会や路線バス事業者が4月から運用しているものらしく、主な行き先ごとのバスの時刻や乗り場がリアルタイムで表示されるようです。鉄道でホームごとに発車時刻等を案内している電光掲示板と似ていますね。宇都宮駅西口には10を超えるバス乗り場があり、行き先、経由地、バス会社も様々なため、利用者にとって分かりにくいと言われてきました。バス会社の垣根を越えて情報をまとめることで、公共交通としての利用価値が上がり、利便性アップにつながると思います。他にも宇都宮市内では、以前からバス停時刻表を統合する取り組みも行われています。


さて、ここからは余談になります。現在、県内の路線バスには共通バスカードというものがあります。関東自動車、東野交通、JRバスの3社で利用でき、利用額も購入額より多くなっているのでそれなりに便利です。しかし、時代の流れからするとPASMOのような広域で使えるIC乗車券を導入してほしいです。車が主役でバスが肩身の狭い思いをしている栃木県にあって、大きな投資が必要なため実現は難しいと思います。でも、鉄道やバスを利用している地域の住民や、首都圏その他から観光やビジネスで訪れる人々にとって、精算面でのバリアフリー化のメリットは大きいと思います。もし、県内の3セク鉄道含めて大半の公共交通機関でPASMOが使えれば、地方にありながら利用しやすい公共交通体系に変わる可能性を秘めていると思います。


ということで、今後も、公共交通における情報面のバリアフリー化、精算面のバリアフリー化に期待しましょう。