コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[真岡鐵道]4月1日より全線で運行再開

2011-03-30 00:12:36 | 真岡鐵道

東日本大震災により被害を受け、23日より真岡~茂木間で部分運行を行っている真岡鐵道ですが、来月1日より全線で運行が再開されると公式ホームページで発表がありました。なお、運行本数は通常の5割ほどで、日中と夜は運休となるので注意が必要です。


※4月1日から運行される列車
(上り・下館方面)
茂木発6:36、7:26、8:15、8:55(真岡止)、13:25、15:23、15:52、16:27、17:29、18:04(真岡止)、18:55(真岡止)
真岡発6:12、6:54、7:18、8:13、8:57、14:21、15:33、16:12、16:34、17:24、18:07

(下り・茂木方面)
下館発6:53、7:31、8:06(真岡止)、8:50(真岡止)、9:41(真岡止)、15:04、16:06、16:45、17:16、18:14(真岡止)、18:48(真岡止)
真岡発5:50、6:36、7:25、7:56、12:29、14:15、15:05、15:34、16:37、17:12、17:47


余談ですが、全面運行できない理由が気になります。節電、燃料節約なのか、災害復旧に経費を充てるための運行費用の節約なのか…。元々運行本数の少ない地方路線が、JRも含めて更なる減便を強いられている現状には疑問を感じます。こんな状況なので利用者の理解は得られると思いますが、理由の説明は必要だと思います。人々の生活も徐々に普段の姿を取り戻しつつあるだけに、早い時期の全面復旧を願いたいですね。

[真岡鐵道]明日23日より一部で運行再開

2011-03-22 21:51:23 | 真岡鐵道
地震の影響で全線で運転を見合わせていた真岡鐵道ですが、安全が確保されたため、明日23日から真岡~茂木間で運行が再開されることになりました。朝と午後の一部の列車、合計12往復が運行される予定です。なお、下館~真岡間はJR水戸線の復旧が遅れていることもあり、引き続き運転見合わせとなります。これに伴う代替輸送はありません。


平成23年3月23日からの時刻表はこちら(公開終了)。


真岡線の復旧により、沿線高校の終業式も予定通り実施できるほか、生徒も春休み中、部活動等に取り組むことができるようになりますね。あとは、1日も早い全面復旧を願うばかりです。


真岡鐵道公式ホームページ
http://www.city.moka.tochigi.jp/mokasl/

[雑記]東北地方太平洋沖地震

2011-03-15 00:20:00 | 雑記
マグニチュード9.0という国内最大の地震から3日が経ちました。この地震や大津波によって被害にあわれた方に、謹んでお見舞い申し上げます。また、多くの尊い生命が犠牲になられたことに対して心からお悔やみ申し上げます。


管理人の住む栃木県芳賀地区では、震度5強~6強のこれまで体験したことのない揺れに見舞われ、建物、道路の損壊、ライフラインの寸断等の被害を受けました。徐々に落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、繰り返す余震や食料、燃料の不足など不安な日々が続いています。


当然ながら、真岡鐵道も地震後不通となっていますが、そんな中の茂木駅を訪れてみました。駅舎は一見して地震前と変わらないようでしたが、柱と地面(レンガブロック)の間に不自然なひびがあったり、アスファルトに亀裂がありました。窓口には運転見合わせを知らせる張り紙が1枚…。



また、1両のモオカ14が普段入らない側線に待避していました。



14日は、沿線高校の休校やJR水戸線の運休が続いているため大きな混乱はなかったようです。しかし、15日以降の運行についての情報はなく(ホームページにも一切掲載なし)、今後の見通しも分かりません。


※追記:15日になって、真岡鐵道公式ホームページに「地震により暫く運休する」との案内がありました。
http://www.city.moka.tochigi.jp/mokasl/

[道路]物々しい信号機!?

2011-03-10 00:09:36 | 道路

ご存知の方もいるかと思いますが、宇都宮市のr64(通称:柳田街道)の道場宿~刈沼町間にある4つの交差点の信号システムが、今月より変わりました。見た感じは、普通の右折車分離式(直進・左折と右折を分離)ですが、情報によると、全国でも6例目というハイテクなシステムを導入したそうです。


「ムーブメント信号制御」というその新システムは、道路の混雑状況をセンサーでキャッチして、交差点への新入方向別に車列を流す時間、方向を調整するというもの。今回の導入地点は、清原・芳賀工業団地への通勤渋滞がひどく、特に朝は東方向、夕方は西方向が非常に混雑します。新システムでは、このように混雑が片方向に偏った場合に、信号を時差式にしてもう一方の交通を止め、混雑している方向のみ流すことができるそうです。県警にとっては、「渋滞を半減させる」ことが目標だとか…。


さて、最近の信号は時差式や矢印の他に、右折車分離、歩車分離など複雑なものが増えてきています。色々なシステムを開発することは結構ですが、表示やサイクルが複雑になるにつれて、運転者のイライラやそれによる誤った見切り発車などが増えてくるような気もします。個人的には、シンプルな信号が一番安心です。



(写真は、r64野高谷交差点。五差路なので矢印が多い。文章の一部は、下野新聞記事を参考にしました。)

[路線バス]かしてつBRT

2011-03-06 22:37:02 | 路線バス
平成19年3月に惜しまれつつも廃線となった茨城県の鹿島鉄道。廃線後は、民間バス会社が線路に平行して走るR355に代替バスを走らせていますが、利用客は鉄道の4割にとどまり、石岡寄りでは渋滞によりバスの定時運行に支障が出ていました。そこで、鉄道廃線路の一部をバス専用道化し、自動車交通とバスを分離する試みが昨年8月末より始まっています。通常は、バイパス道の整備による現道の渋滞緩和で、バスの定時性確保を期待する場合が多いのですが(自動車優先の政策)、この例のように公共交通優先の政策は珍しく、その効果が気になっていました。






そのバス専用道の開通から半年が経過し、利用状況が上がってきました。

http://mytown.asahi.com/areanews/ibaraki/TKY201101170325.html(朝日新聞、リンク切れ注意)

昨年11月の利用者数は、専用道開通前の4月と比較すると、平日と休日をあわせた平均で15%増加したそうです。特に平日の増加が目立っていて、通学に利用する高校生が増えてきているようです(マイカー送迎からの切り替え)。クルマ社会でも、公共交通が便利になれば利用されるということなんでしょうね。


専用道と言っても、一般道との交差部では一般道優先になる(小さな街路との交差を除く)ことが多く、大幅なスピードアップには至っていませんが、定時制の向上はバスに対しての認識を変えたようです。運行本数も1時間に3~5本あり、沿線住民にとっては利用しやすいのではないでしょうか。


しかし、まだ利用開始から半年余り。利用を定着、拡大させることが今後の課題なんでしょうね。このようなバス専用道や最近人気のデマンドタクシーなどの新しい公共交通が、地域に根差した持続可能な交通の1つのあり方として広がりを見せることを期待したいです。


※タイトルのBRTとはBus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略称です。