コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[真岡鐵道]ふるさと茂木夏まつりとSL夜行列車

2010-07-31 23:08:25 | 真岡鐵道

今日は、ふるさと茂木夏まつりにあわせて、恒例のSL夜行列車が運行されました。下り列車はまだ明るいうちに到着しますが、ファンや家族連れを乗せていました。茂木駅での機回し、付け替え作業中には、まつりに来ていた子供たちからの声援に、機関士が汽笛で返事をしていていました。途中に到着した普通列車も、まつり目的と思われる乗客で賑わっていました。



下館方に付け替えられたC11にはスポットライトが当てられ、ファン達は熱心にカメラを構えていました。おそらく、この後のSLと花火のコラボレーションを撮るんでしょうね。


おまけとして、花火の動画をどうぞ。


花火のクライマックスはもっとキレイでしたが、せっかくなので肉眼で楽しみました。

[真岡鐵道]SLとTRMをセットで楽しむ

2010-07-30 23:41:01 | 真岡鐵道

茂木町のツインリンクもてぎ(TRM)で9月17~19日に開催される、インデイジャパン300マイル。東京発ですが、時速300kmを超えるハイスピードバトルとレトロなSL列車を一緒に楽しんじゃおうというというツアーがあるそうです。

詳細はこちら⇒http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=28371(AUTO SPORTS WEB内のページ、リンク切れに注意)

国際サーキットという沿線の中でも特異な施設であるTRM。真岡鐵道SLとのタイアップも現在までいろいろな形で行われています。真岡鐵道(SL運行協議会)主催のもの、TRM主催のもの、旅行会社等のツアー企画…。SLの運行が地域の魅力アップに一役買っているんですね。これからも、多くの人々に利用していただきたいと思います。


さて、TRMといえば、レース開催時における真岡鐵道の役割について書きたいことがあるんですが、それはまた後日にします。

[真岡鐵道]金曜日のSL運行

2010-07-24 07:49:51 | 真岡鐵道

毎日暑~い日が続きますが、子ども達も夏休みに入るこの期間、SLもおか号は金曜日にも運行されます。昨日は、DE10を補機に付けての運行でした。今週末以降は、夏のSLイベントも本格的に始まります。お出掛けの方も多いと思いますが、こんな陽気なので熱中症には注意が必要ですね。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(11)~繋がらなかった塩那道路【r266】~

2010-07-20 23:57:21 | 道路特集

【r266】中塩原・板室・那須線は、那須塩原市塩原地区のR400から板室温泉を経由して、那須町のr17交差点までを結ぶ全長65km程の路線ですが、その中間部分36kmは不通区間となっています。よって、道路として機能しているのは、那須のレジャー施設等にアクセスできる那須町内の一部区間のみとなっています。



この写真は、塩原地区の起点から九十九折りを上りきったところから眼下を眺めたものです。かなりの高低差を一気に上るこの区間、整備されたのは最近のようですが、その先は行き止まり(全面通行止)です。この「塩那道路」は、高度経済成長期に観光用道路として開発が計画され、自衛隊の協力を得ながら山の稜線を行く道が切り開かれました。しかし、その後工事は凍結され、数年前、正式に建設中止が決定されました。現在は、廃道となる区間の植生回復のための工事が進められているそうです。


通行止区間は、道路管理者(県)と一部の地元住民以外の立ち入りが禁じられていますが、踏破した廃道探検家(オブローダー)がいるのも事実のようです。危険なのでやめましょう。

[真岡鐵道]SLもおか運行再開したものの…

2010-07-17 21:17:06 | 真岡鐵道
客車検査のため1か月半ほど運休していた「SLもおか」の運行が再開されました。しかし、都合により午後出掛けてみると、SLに何か不具合があったらしく、茂木14:28発の上り列車は運休となっていました。その関係で、



15:43、通常なら下り125列車のところ、DE10が単機でやってきました(道の駅もてぎにて)。



16:02、茂木でSL編成を連結した回送(救援)列車が笹原田駅付近を通過していきました。客車は検査上がりなので、C12 66に何か故障が起きたんでしょうか。明日明後日もSL運行が予定されていますが、どうなるんでしょうか。


余談ですが、上記回送列車の運行で普通列車にも運休が出たようです。駅放送案内装置でちゃんと案内がされていましたが、初めてあの放送を聞きました。


※7/18 文章を一部修正しました。

[3セク鉄道]AIZU REPORT②~途中下車をしながらの帰路~

2010-07-13 22:21:59 | ガンバレ!3セク鉄道
(レポートの前半はこちら


日帰りなので、若松までは行かず(前回行ったことだし)折り返すことにしました。芦ノ牧温泉駅に戻り乗車券を購入。ふと振り返ると、待合所にネコ駅長「ばす」がいました。頭に駅長の帽子を乗せてお休みになっていました…。



まもなく、会津若松行きのお座敷トロ展望列車「会津浪漫号」が到着。「ばす」も駅員に抱えられて、列車の見送りに出てきました。そして、後から鬼怒川温泉行きの快速列車が到着。行きと同じ新マウントエクスプレス号でした。


列車に乗り込むと、昼下がりの車内は高校生など地元の乗客が多く座れません。広々とした座席やトイレがあるので、キャパは多くはないようです。次の下車駅、塔のへつりまでドア付近に立ちっぱなしでした。



ネーミングに惹かれ、途中下車して向かった塔のへつり。へつりは「岪」と書き、この地域の言葉で「川に迫った断崖」を意味するそうです(駅近くの案内板より)。駅からすぐのところにある景勝地で、列車でも渡った阿賀川に迫る浸食された岩場が、目の前に現れます。近くには観光地らしく土産物屋などがありました。


そして、駅に戻り次の列車を待ちます。会津鉄道の運行はおよそ1時間間隔、ローカル線と言っても最低このくらいの頻度は必要だなと思いました。しばらくしてやってきたのは、AT551と651の2両編成(速報記事の写真です)。こちらは乗客もまばらで、ボックス席をゆったりと独り占めです。


さて、途中の会津下郷駅ではこんなものを発見!



現役を引退したキハ8500系です。今後はどうなるのでしょうか?



塔のへつりからおよそ25分で終点の会津田島に到着。ここからは電化区間ですが、乗り換えまで20分ほどあるので、上三依までの乗車券を買って一旦改札を出ました。この会津田島駅は車両基地もある比較的大きな駅で、駅舎・待合室ともにきれいでした。



新栃木行きの電車に乗ります。この先、会津高原尾瀬口までは会津鉄道の区間ですが、野岩鉄道→東武線も直通なので、乗っている限りではシームレスです。


会津鉄道の平成20年度の利用者はおよそ53万人。沿線人口の減少などを受けて減ってきてはいますが、地域の足&観光路線としての役割を果たしていました。沿線自治体も新型車両の導入を支援したり、観光地・施設との連携を図ったりして、路線さらには地域の活性化に積極的なようです。何より、東武線、野岩鉄道を経由して首都圏からの直通ルートを実現していることが強みですね。ただ、運賃が高いのが気になる(会社線をまたぐことが多いのでなおさら)ので、企画乗車券をさらに充実してほしいですね。


長くなりましたが、レポートを締めます。野岩鉄道にはあまり触れませんでしたが、今後全線乗車した時への宿題としたいと思います。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(10)~小山市をぐるっと一周【r33】~

2010-07-11 19:12:48 | 道路特集

【r33】小山環状線は、栃木県南部の中心である小山市市街地を外周する全長約27kmの路線です。途中、他の県道と重複する部分もありますが、環状線として完成しています。しかし、国道4号を挟んだ東側と西側では、沿線の風景や役割が違っています。


東側は、JR小山駅東口側の住宅街、工業団地を通り、交通量も多い市街地路線です。旧R50であるr264とクロスする犬塚交差点は、混雑の名所としてラジオの県内放送でしばしば耳にします。一方の西側は、昔からの集落や田畑の間を迷走する田舎路となっています。JR両毛線の思川駅付近など、狭隘な1車線道路も存在します。また、思川を渡る南側の橋「間中橋」は、増水時に通行できなくなる沈下橋で、現在、永久橋への架け替えが進められています。

[3セク鉄道]AIZU REPORT①~4社線を直通する新マウントエクスプレス~

2010-07-07 23:58:02 | ガンバレ!3セク鉄道
先月末に、会津鉄道の新AIZUマウントエクスプレスに体験乗車しつつ、緑深い会津路を旅してきました。その時の様子を2回に分けてレポートしたいと思います。


旅の始まりは日光市北部の上三依塩原温泉口駅。野岩鉄道会津鬼怒川線の駅で、塩原温泉は駅から車で15分です(路線バスも出ています)。



改札を抜け、階段を上ると島式のホームに出ます。まもなく、会津鉄道直通AIZUマウントエクスプレスがやってきました。ピカピカ新車のAT-751・752です。目が覚めるような鮮やかな赤を基調とした外観です。この日は土曜日だったので、JR喜多方駅まで直通するようです。東武線→野岩鉄道→会津鉄道→JR只見線→JR磐越西線と4社5路線を駆け抜けるすごい快速列車です。


列車に乗り込むと(他に同駅からの乗車は3人)、1両目は団体さんのようで下郷地区の方?が民話のようなものを披露していました。その乗客の間をすり抜け2両目へ。2両目も座席はほぼ埋まっており、さすが会津鉄道の看板列車だなと思いました。列車には運転士の他に乗車券の販売などを行う車掌、そして2名の女性アテンダントが乗務していました。アテンダントは車内販売(飲み物やオリジナルグッズなどを売っている)や案内など乗客へのサービスをするのが主な業務のようです。


さて、新マウントエクスプレスの車内はというと↓↓↓





ベージュというか薄茶色を基調とした落ち着いた内装。シートは全席回転リクライニングシート。照明も暖色系の間接照明(写真では分かりにくいですが)でなかなか良い雰囲気です。2両ともバリアフリー対応トイレが設置されていました。3セク鉄道では主流の18m級軽快気動車でありながら、内装ひとつでこんなにも高級感が出るんですね。エンジン音も比較的静かで、乗車した感じでは非常に快適でした。


結構にぎわっていた車内も会津下郷を過ぎるころには落ち着いてきて、席に座り外を眺めつつウトウト…しながらも、緑の山並みや時々渡る阿賀川に癒されます。途中、お年寄りなど地元の人も乗ってきて、観光鉄道なんだけど基本は地域の足なんだなーとも思いました。


そうこうしているうちに芦ノ牧温泉駅に到着。今回はここで降りることにします。



木造平屋のひなびた駅舎。外に出ると国道118号に向けて1本の道が伸びています。後で調べたんですが、駅名にもなっている芦ノ牧温泉はこの国道を4kmほど南下したところだそうです。国道には温泉までの路線バスが通っています。


また、駅から国道へ出る手前に何やら人だかり。牛乳屋食堂という有名な食堂です。ちょうどお昼時でした…なので暖簾をくぐってひとやすみ。


~つづく~

[3セク鉄道]全国3セク鉄道ニュース vol.1

2010-07-05 23:56:08 | ガンバレ!3セク鉄道
□若桜鉄道が初の黒字
鳥取県を走る第3セクター若桜鉄道が、09年度決算で開業以来初めての黒字となったそうです。旅客収入は前年割れしたものの、昨年4月から導入した上下分離方式の効果で162万円の最終黒字を計上しました。上下分離方式の導入により設備を沿線自治体が持つこととなったため、鉄道側が修繕業務をしたときに、国や自治体から業務委託費が入ってくるという仕組みです。

上下分離方式により「見た目」が黒字化した若桜鉄道。一方で、全国の多くの3セク鉄道では、毎年赤字を計上しつつも「存続」させるというスキームのもと必要な支援が続けられています(真岡鐵道もそうです)。勉強不足なので、両者は根本的には同じことのような気もしますが、将来的には差が出てくるのでしょうか。若桜鉄道の今後に注目です。


□肥薩おれんじ鉄道が前期より赤字圧縮
熊本・鹿児島両県にまたがる肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線建設に伴いJRから経営分離された路線です。3セク転換後から利用客の減少に歯止めがかからず、厳しい経営が続いているそうです。09年度は受託工事収入が増えたため前期より赤字が減少したととのこと。

長野県のしなの鉄道は、同じ新幹線整備による転換路線ながらここ数年黒字を続けているそうです。しかし、新幹線建設による在来平行線の問題は以前から議論になっていて、最近では新幹線開通後もJRが引き続き運行する例も出てきています。地域の足が儲からないという理由で切り捨てられる時代…なんとかならないものか。


□秋田内陸縦貫鉄道のブログが人気
秋田内陸線(秋田県を走る3セク鉄道)をテーマにしたブログ「秋田内陸縦貫鉄道ブログ~トコトコ鉄道日記」が、人気ブログをランク付けするサイトの鉄道部門で1位となったそうです。さっきのぞいてみましたが、社員や観光協会、住民…それぞれの目線で鉄道の魅力を語っています。いろんな目線で地域の鉄道を見つめるブログは、幅広い層の人々に支持されるんでしょうね。

他社でも、乗務員が独自の目線で綴っているブログはあります。名前はあえて出しませんが、結構面白いです。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(9)~ヘキサがない?茂木町の辺境にて【r287】他~

2010-07-04 23:07:30 | 道路特集

これまでのヘキサ紹介では、必ずヘキサの写真を載せてきたんですが、問題発生! 今回の【r287】山内・上小瀬線には、県内区間にヘキサが立っていません。というのも、この路線の県内区間はわずか約80m。茂木町北東部の山内地区のr171から出発して、すぐ茨城県常陸大宮市に入ります。茨城県に入ると写真右の茨城版ヘキサ標識が登場します。栃木版と地名・路線名の表示形式が異なりますが、栃木版の方がすっきりしていていいと思います。


さて、r287は茨城県内で2本の茨城県道と一部重複しながら、同じ常陸大宮市内(旧緒川村)の小瀬地区R293に突き当たり、終点となります。



今回は、茂木町からもう1路線。今紹介したr287の始点のやや南でr171から分岐する【r231】山内・牧野線です。全長約4kmと短く、茂木町内で完結する路線の1本です。一部を除いて2車線化されていますが、山がちな地形を進むためカーブや勾配はやや急です。