コットンウェイの道端から

真岡鐵道を中心に、広く交通に関するトピックスをお届けしたいと思います

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(21)~辺境の険道【r232・r234】~

2011-02-28 22:49:39 | 道路特集

県東部(茂木町~那須町)の辺境付近には、地元住民しか通らないような知られざる県道(であり険道でもある)がいくつかあります。今回取り上げるのは、【r232】矢又・大内線とその途中から分岐する【r234】小田野・大那地線です。


【r232】矢又・大内線は、那珂川町南東部のR293を起点とし、鷲子山上神社付近を経由して同町大内地区のR461まで抜ける全長約15kmの路線です。前半は、R293から鷲子山方面へのアクセス路となっていますが、薄暗い山中にあり、道幅が非常に狭く行き違いも困難な難所です。鷲子山上神社付近から東へは、以前は通行不能だったようですが、2年ほど前に訪れたときには1車線の道が整備されていて、通り抜けが可能でした。後半は、山あいを行く田舎道で民家や田畑も点在しています。



【r234】小田野・大那地線は、茨城県常陸大宮市(旧美和村)のR293鷲子交差点を起点に北上、県境を跨いで、前述のr232の中間付近に合流する一般県道です。起点の茨城県側は道幅もそこそこ(1~2車線)ですが、栃木県側は写真の通りの狭さで、ヘキサがなければ不安を煽る険道です。


(r232の写真は那珂川町大内地内、r234の写真は那珂川町大那地の終点付近、ともに昨夏撮影)

[雑記]真岡駅にSL観光拠点建設へ

2011-02-22 00:13:15 | 雑記
以前の記事で、井頭公園内に保存されているSLを真岡駅に移設するという話題がありましたが、その続報です。


新聞数紙によると、移設する9600型蒸気機関車と真岡駅構内に保管されている国鉄時代の車両を展示する展示館を、真岡駅東口に建設する方針だそうです。詳しい場所は分かりませんが、土地の調達も必要ということから駅南東部の砂利駐車場になっている区画あたりでしょうか。新年度(2011年度)に設計等を行い、2012年度内の完成を目指すとのことです。


蒸気機関車の形をした駅舎が目を引くものの、観光面では陶芸の町益子、終着駅茂木と比較した場合、どちらかというと通過駅というイメージのあった真岡駅。展示館の設置で下車客が増え、観光客や市民が集まり市街地が賑わうことを期待したいですね。せっかく大きな投資をするので、将来への可能性を秘めた意義のある施設をつくってほしいと思います。

[道路特集]とちぎヘキサコレクション(20)~2並び県道【r222】~

2011-02-15 23:37:28 | 道路特集

20回目のヘキサコレクションは、【r222】熊田・喜連川線です。2が3つ並んだ県道番号ですが、この道が通るのは那須烏山市~さくら市のわずか9km、地味な路線です。以前紹介した【r25】那須烏山・矢板線と山(と言うほどではないが)を挟んで平行に走っています。1~2車線の田舎道です。


【r111】は紹介済み、【r333】~は欠番なので、県内の○並び県道(3ケタ)はもう制覇したことになりますね。ちなみに、2ケタは【r11】~【r77】までが実在します。


(写真は那須烏山市内、標識の市名は合併後に貼り直したようです…)

[3セク鉄道]県内3セク鉄道今年度の利用状況より(H22.7~9月期)

2011-02-11 21:23:15 | ガンバレ!3セク鉄道

今日は雪が降り続く寒い一日でした。


さて、栃木県内3セク鉄道の利用状況、22年度第2弾です。今回も、栃木県ホームページ内「栃木の統計」を参考にしました。


●真岡鐵道(下館―茂木)
22年7月 91,069人、8月 -人、9月 100,053人
7-9月計 -人(前年比 -%)
4-9月計 -人(前年比 -%)

●わたらせ渓谷鐵道(桐生―間藤)
22年7月 38,148人、8月 48,376人、9月 38,518人
7-9月計 125,042人(前年比 -1.1%)
4-9月計 255,379人(前年比 +0.9%)

●野岩鉄道(新藤原―会津高原尾瀬口)
22年7月 24,911人、8月 32,616人、9月 32,497人
7-9月計 90,024人(前年比 -4.2%)
4-9月計 179,648人(前年比 -3.5%)

(参考:栃木の統計H22年9月~11月号)


何で真岡鐵道の8月が空欄になっているかと言うと、掲載されている数値が131,156人(2月11日現在)となっていたからです。昨年度の8月が85,765人、今年度の他の月が微減か横ばいで推移している中でちょっと信じ難い数字ですね。県の発表している公式記録を疑うのはどうかと思うし、もし本当だったらゴメンナサイなのですが、一応空けておきました。


わたらせ渓谷鐵道は、7-9月が前年より微減ですが、4月からの合計ではまだ前年をわずかに上回っています。野岩鉄道は結構厳しい数字が出ています。何が要因なのでしょうか。

[路線バス]県内JRバスの動向

2011-02-10 23:42:00 | 路線バス
以前の記事で、「JRバス・常野線廃止か?」という記事を書きましたが、正式に廃止が公表されました。廃止となるのは、那須烏山市のJR烏山駅から那珂川町健武までの常野線全線21.1km。本年度いっぱいで廃止となり、4月1日からは那珂川町が主体となって代替バスの運行を開始するとのことです。


常野線の利用者は年間4.2万人(09年度)で、主に高校生や小学生が通学に利用しているそうです。しかし、少子化やそれに伴う高校の統廃合で利用者は減少傾向にあり、今後も増加は見込めないことからJRバスとしても手を引いたようです。しかしながら、地域の基幹交通を失うデメリットは大きいため、デマンド型交通への切り替えではなく路線は存続となりました。代替バスの運行区間は馬頭寄りが若干短くなるものの、運賃上限を現在より抑えて、これまでとほぼ同じ頻度・停留所で運行をする計画だそうです。(下野新聞記事を参考)



さて、上の写真は茂木町内を走るJRバスですが、常野線が廃止となると、次に動向が気になるのは水都西線の祖母井―茂木間ですね。宇都宮市内と清原台団地、祖母井、茂木を結ぶ水都西線は、宇都宮近郊に比べ末端部での利用が極端に少ないのが現状です。特に宇都宮市内の私立高校がスクールバスを出すようになってからは衰退が顕著で、現在、祖母井―茂木間の運行本数は1日たったの5.5往復です。


同区間の主な利用者は、市貝、茂木町内の小学生で、その他に高校生や高齢者が少々といったところでしょうか。また、この路線の特異な現状として、茂木町内のツインリンクもてぎイベント開催時の多客輸送があります。JR宇都宮駅と同サーキットを結ぶ主要公共交通として、年数回臨時便を出して対応しています。しかし、昨今の経済不況によるインディジャパン(同サーキットのメインイベントの1つ)の今年限りでの終了も報じられるなど、将来的には不透明感があります。


利用実態を踏まえ、JRバスは数年前に廃止を沿線自治体に申し入れましたが反対され、現在は自治体からの補助で運行が維持されている状況だそうです。今回の問題区間が通る市貝、茂木町には、他の公共交通として真岡、茨城方面に抜ける真岡鐵道がありますが、県都宇都宮方面への交通はバスしかありません。道路では、r69の芳賀・市貝バイパスの開通が待たれるなど県都との結びつきが強くなる一方で、公共交通が寸断される事態は避けなければならないので、この路線の維持、進展は必要だと思います。今後開通する前述のバイパスを使って速達性を上げるとか、廃止やむなしとなった場合でも、市塙駅までは残し真岡鐵道と接続するようにするとか柔軟な発想で足を残してほしいですね。

[3セク鉄道]わたらせ渓谷鐵道に新車到着

2011-02-05 12:49:36 | ガンバレ!3セク鉄道
群馬県の桐生駅と栃木県の間藤駅を結ぶ第3セクター「わたらせ渓谷鐵道」が今春導入する新型車両が完成し、先月末に大間々駅に到着したとの情報が入ってきました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110130-00000006-maiall-soci
(毎日新聞記事、リンク切れにご注意ください)

今回導入されるのは、福島県の会津鉄道など全国に兄弟車両の多い、新潟トランシス製の18m級気動車1両。車両名は、WKT-501号。同鉄道のカラー、銅(あかがね)色をベースに、窓付近にはクリーム色を配しているなかなかお洒落な外観です。今後は試運転を繰り返し、同鉄道の開業記念日である来月29日に一般公開される予定だそうです。廃線の危機から、首都圏へのPR、弁当、キャラクターなど活性化へと奮闘する「わ鐵」。新型車両が走るようになったら、ぜひとも再訪したいですね。

[真岡鐵道]人身事故

2011-02-03 23:58:10 | 真岡鐵道
2日午後5時5分ごろ、真岡市東郷の真岡鐵道北真岡~西田井間で、茂木発下館行き普通列車と線路内に侵入した女性が衝突。女性が亡くなるという人身事故が発生しました。列車の乗客約30人にけがはなかったものの、当該列車が現場に1時間強停車したため、一部に遅れ等が発生した模様です。(下野新聞より)


昨年10月にも、2件の事故で2人が亡くなられたばかりですが、また残念な事故が起きてしまいました。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


そう言えば、線路内への立ち入りには昨年出くわしたことがありました。上り列車に乗車中、真岡~寺内間で列車が急停車、窓の外を見ると、男性がすぐ脇を歩いていました。幸い大事には至りませんでしたが、非常に危険な場面でした。とにかく、このような事故が再び起きないことを祈るばかりです。