県東部(茂木町~那須町)の辺境付近には、地元住民しか通らないような知られざる県道(であり険道でもある)がいくつかあります。今回取り上げるのは、【r232】矢又・大内線とその途中から分岐する【r234】小田野・大那地線です。
【r232】矢又・大内線は、那珂川町南東部のR293を起点とし、鷲子山上神社付近を経由して同町大内地区のR461まで抜ける全長約15kmの路線です。前半は、R293から鷲子山方面へのアクセス路となっていますが、薄暗い山中にあり、道幅が非常に狭く行き違いも困難な難所です。鷲子山上神社付近から東へは、以前は通行不能だったようですが、2年ほど前に訪れたときには1車線の道が整備されていて、通り抜けが可能でした。後半は、山あいを行く田舎道で民家や田畑も点在しています。
【r234】小田野・大那地線は、茨城県常陸大宮市(旧美和村)のR293鷲子交差点を起点に北上、県境を跨いで、前述のr232の中間付近に合流する一般県道です。起点の茨城県側は道幅もそこそこ(1~2車線)ですが、栃木県側は写真の通りの狭さで、ヘキサがなければ不安を煽る険道です。
(r232の写真は那珂川町大内地内、r234の写真は那珂川町大那地の終点付近、ともに昨夏撮影)