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JR烏山線の終点、烏山駅から北へ1本のバス路線が伸びています。これがいわゆる常野線と呼ばれる、全長約21kmの路線です。烏山駅と那珂川町藤沢の間を平日15本(上下合計)運行しています。しかし、長らく学生や高齢者の足として利用されてきた同路線も、少子化、高校の統合など利用環境が変わり利用者が落ち込んでいることから、運行するJRバス関東は来年3月末で廃止したい考えのようです。
存続要望を続けている沿線自治体ですが、廃止された場合も想定して地域の足を守る対応策を検討しているそうです。この辺りの地域では、自治体で運行してきた代替バスを廃止してデマンド型交通を導入する動きも見られるので、今後はそういう方向へ向かっていくんでしょうね。
ちなみに、JRバス関東は水都西線(宇都宮~茂木)の祖母井~茂木間も廃止したいそうですが、こちらは沿線自治体の支援によって、最低限の運行が維持されています。
地方における公共交通の在り方が問題になることが多いですが、確実にその形は変わりつつあるようです。
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▲JRバス藤沢転回所(トップの画像は旧馬頭市街地を走るJRバス常野線)