平成19年3月に惜しまれつつも廃線となった茨城県の鹿島鉄道。廃線後は、民間バス会社が線路に平行して走るR355に代替バスを走らせていますが、利用客は鉄道の4割にとどまり、石岡寄りでは渋滞によりバスの定時運行に支障が出ていました。そこで、鉄道廃線路の一部をバス専用道化し、自動車交通とバスを分離する試みが昨年8月末より始まっています。通常は、バイパス道の整備による現道の渋滞緩和で、バスの定時性確保を期待する場合が多いのですが(自動車優先の政策)、この例のように公共交通優先の政策は珍しく、その効果が気になっていました。
そのバス専用道の開通から半年が経過し、利用状況が上がってきました。
http://mytown.asahi.com/areanews/ibaraki/TKY201101170325.html(朝日新聞、リンク切れ注意)
昨年11月の利用者数は、専用道開通前の4月と比較すると、平日と休日をあわせた平均で15%増加したそうです。特に平日の増加が目立っていて、通学に利用する高校生が増えてきているようです(マイカー送迎からの切り替え)。クルマ社会でも、公共交通が便利になれば利用されるということなんでしょうね。
専用道と言っても、一般道との交差部では一般道優先になる(小さな街路との交差を除く)ことが多く、大幅なスピードアップには至っていませんが、定時制の向上はバスに対しての認識を変えたようです。運行本数も1時間に3~5本あり、沿線住民にとっては利用しやすいのではないでしょうか。
しかし、まだ利用開始から半年余り。利用を定着、拡大させることが今後の課題なんでしょうね。このようなバス専用道や最近人気のデマンドタクシーなどの新しい公共交通が、地域に根差した持続可能な交通の1つのあり方として広がりを見せることを期待したいです。
※タイトルのBRTとはBus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略称です。
そのバス専用道の開通から半年が経過し、利用状況が上がってきました。
http://mytown.asahi.com/areanews/ibaraki/TKY201101170325.html(朝日新聞、リンク切れ注意)
昨年11月の利用者数は、専用道開通前の4月と比較すると、平日と休日をあわせた平均で15%増加したそうです。特に平日の増加が目立っていて、通学に利用する高校生が増えてきているようです(マイカー送迎からの切り替え)。クルマ社会でも、公共交通が便利になれば利用されるということなんでしょうね。
専用道と言っても、一般道との交差部では一般道優先になる(小さな街路との交差を除く)ことが多く、大幅なスピードアップには至っていませんが、定時制の向上はバスに対しての認識を変えたようです。運行本数も1時間に3~5本あり、沿線住民にとっては利用しやすいのではないでしょうか。
しかし、まだ利用開始から半年余り。利用を定着、拡大させることが今後の課題なんでしょうね。このようなバス専用道や最近人気のデマンドタクシーなどの新しい公共交通が、地域に根差した持続可能な交通の1つのあり方として広がりを見せることを期待したいです。
※タイトルのBRTとはBus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略称です。