のんびり起業を目指す日々

好きなことを勉強しながら、のんびりとお惣菜屋さん開業をめざす毎日です。

3.爆睡

2024-08-13 05:47:00 | 日記
今回のボランティア活動の内容は草刈りのご依頼。
ボランティアのリーダーの運転する車で、依頼先へ向かった。
着いた場所は、見覚えのある石碑のある場所だった。
もしかしたら、以前来たことがある所と同じかもしれない。
その以前来た場所とその日の場所は様子は全く違った。
季節も違う。
その時は季節は冬で草は無く土が出ていて、伐採された木の枝を軽トラックに積んで運んだ。
軽トラックが入りやすい様に、地面に残った小さい切り株を、チェンソーで取り除いて平らに近くしたりした記憶もある。
周辺の風景もだいぶ変わった。
北西には広大なトウモロコシ畑が広がっていて、近くの農家の庭先では、唐辛子が赤くなりつつある実を濃緑の葉の下にさげ、美しかった。
ここへ来る途中も、かつて除染のための黒いゼオライトが撒かれていた農地はもうどこにも無い。
その後に、よく見られた菜種油を取るための黄色に咲く菜の花畑の場所も、多くが薄緑色に揺れる水田の風景に変わっていた、
収穫した米の安全性が確認できたという話は何年も前に聞いたが、農業はだいぶ盛んになったのを感じられた。

そうした環境は人の精神にも作用してくるのか、ボランティア作業も前より自然な気持ちでできる様な気がした。
人間は人間の作った環境が落ち着く。
そういうものなのだろうか。
草刈り作業の進捗は時間までに3分の2くらいが終わり、ボランティア作業を終えてセンターに戻った。

今回は二日間活動の予定。
その日の宿泊は、仙台方面の名取市に電車で戻り、ネットカフェを宿代わりにするつもりだった。
ただ真夏の暑さの中で、体力をだいぶ消耗したようだ。
かなりの疲労を感じるし、軽い頭痛もある。
センターの宿泊所をお借り出来るので、そちらに泊まることにした。
センターの宿泊所は風呂、シャワーは無い、
それを懸念していたが、軽トラックをお借りできるとの事で解決した。
風呂は隣町の浪江町のいこいの村を利用した。
宿泊施設だが、日帰り入浴も可能な施設だ。
いこいの村に向かう途中、浪江の道の駅で、食事といくつか食料品を買った。
食事は空腹と疲労がひどくなってきたので、なんでも食べたいという気持ちだった。
本能で1番食べたいと思った、豚しゃぶやにんにく、トマトなどの入った冷やし中華にした。
明日までに体調を戻さなくてはと、夢中でたいらげた。
食料品は、地元のピーマンやなす、そして能登牛のカレーそぼろを買った。

その後、風呂を済ませて小高に戻り、宿泊所で寝る準備をした。
宿泊所は、コンテナを宿舎に仕立てたもので、クーラーもついている。
宿泊所のマットレスと自分で持ってきたブランケットで寝ることにしたが、マットレスを敷いただけでその上に横になり、少しの間うたた寝してしまった。
10分位でうっすら目が覚めて、室内の熱気を逃す為に開けた窓が開けっぱなしだったことを思い出した。
いけないと思い窓を閉め、ブランケットを体にかけて横になった。
クーラーは使わなかった。
小高の夜はとても静かだった。
外の明かりも少ない。
電車の音が聞こえることもあるが、それほどの頻度では無い。
疲れ切った体を横たえているだけで、その時はとても楽で心地よかった。
何も考えない、考える必要もなく、静かに横になって目を閉じていれば良いだけの時間が流れた。
翌朝まで2回ほど目が覚めたが、起きる必要が無いのでまた寝た。
11時間寝た。
その夜は、ここ数年なかった位の深く良い睡眠になった。

つづく。