もう3年前のデータだが
日本女性の初婚平均年齢は29.4歳
日本男性は31.1歳とある。
その中でも東京都在住の女性の平均は
30.5で全国一高い数字だそうだ。
たぶん今頃には、女性の平均が30歳
男性の平均が32歳くらいなのだろう。
私の職場をみても、30代で結婚する人が多い。40代での初婚もちらほらいる。
数字なんてどうでもよくて、まして平均という数値には拘らない方がいいくらいだ。
これほど晩婚化になった理由はいくつも複合的に絡んでいる。よく言われる社会情勢や経済的な収入格差などあるだろうが、人生を生きる価値観みたいなもの、個人主義的な浸透が1番大きい要因と思う。
一人で生活することのお気楽さみたいなものから抜け出せない30代、40代をたくさん見てきた。できることなら結婚したいのだけれど、決定打がないのだという。
決定打ってなに?
前号の「内田樹」が自叙伝の中で面白い結婚観を披露してくれた。私もいたく同意するので紹介します、
「誰と結婚してもそこそこ楽しい」
(P206〜207)
結婚もそうです。(誰と結婚しても行き着く場所は同じ)
今の奥さんと出会わなくて、違う誰かと結婚しても、やっぱりそこそこ楽しくやっていたんじゃないかと思います。
結婚というのは「宿命的な相手」がこの世のどこかにいて、その人に会うまでさまよい歩くというようなことでなないと思います。結婚生活の成否は宿命によってではなく、結局は他のことと同じで、ほとんどその人の器で決まります。相手が代わると天国から地獄へ(あるいはその逆)というようなことはありません。
オープンマインドな人は誰と結婚してもそこそこ幸福になれるし、こだわりのきつい人は誰と結婚しても不満が残る。
結婚の幸福度を決めるのは、なんだかんだ言っても最終的に自分の「幸福になる力」です。
それは友だちと仲良くするのと基本は同じです。相手の「いいとこ」を見て、それに対して敬意と好奇心を持つ。そうすれば、お互いに「いいとこ」を選択的に相手に示そうとするようになり、「やなこと」はあまり用事がないので後景に退く。
それが消えてなくなるわけじゃないんです。でも、日常生活にあまり出なくなる(時々でてきますけど)。武道や芸事の修行と一緒で、場数を踏めば、だんだん腕が上がってくる。
10人の独身の異性が前にいたときに、そのうち3人とは結婚してもそこそこ幸福に暮らせるきがするのが「大人」で、「5人まではいける」と言えたら「人生の達人」。
すべからくわれわれは、「人生の達人」めざして生きるべきだと僕は思います。
どうでしょうか。当たり前のことだが、結婚は他力本願でなくて自分の器次第なのかなと思う。内田の最後の、人生の達人めざしてのくだりは超個人的見解でどうでもいいです。流してください。