致知10月号から
松下幸之助商学院元学院長の北山顕一氏の話
「継続の秘訣」とは。
私がまだ松下幸之助商学院の学院長をしていた頃、
日本一大きな靴下会社「靴下屋」を展開する越智直正氏タビオ社長の講演後の質疑応答の時、聴衆の一人が「継続の秘訣は何ですか?」と質問。
越智社長さんは「『朝』と書いてみてください」と。そして、「どう読みますか」と質問を返された。
その方が「あさ」とか「ちょう」と答えたら、「他にもあります。十月十日です」とおっしゃった。
十月十日は人間が生まれるまでにかかる日数です。
だから、人間は毎朝新しい命をもらって生まれているんだと。そして夜眠りにつく。
そのまま目覚めないかもしれないところ、翌朝また新しい一日をもらう。
明日があると思わず、きょうこの一日を大事に過ごそうと思ったら、いつの間にか継続できますとおっしゃったのです。