すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「こどもの日」と“さみしい国”

2014年05月05日 | 日々思うこと

連休後半は前線の通過で、朝は青空でも直ぐに曇ってその後は雨という不安定な日が続いています。メディアは「こどもの日」ということで、33年連続して子どもの数が減少などと取り上げていますが、フランスなどのようにこれといった国策に取り組んできた訳でもないので、近年の数字は想定内のことではないでしょうか。そもそも消費税の増税分で待機児童などの子育て支援をすること事態が何だかおかしな話しではないのかと、書棚の浅井春夫著「子どもを大切にする国・しない国」(新日本出版社 1700円+税)を手にしました。本書の帯には「何が少子化を深刻にしたのか?人生最初の社会保障のありかたを問う!」、「なぜか改善しない日本の現実」と・・・。

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また連休中の海や山での事故も相次ぎ、特に幼い子どもたちが海で命を落とすという悲しい出来事に言葉もありません。この大型連休中も須沢海岸に多くの釣り人の姿を見ることができましたが、公園には子どもの姿がなかなか見えません。きっと親子で別の場所で休日を楽しんでいるのでしょうが、親子で休日が一緒という家庭ばかりでないことも子育て支援策で考えねばならない大事なことと主張してきました。そういう我が孫たちの連休後半は根知谷などで過ごしており、私は小雨の中を娘に手伝ってもらって庭での力仕事を行いました。そして今年から庭の手入れは、亡き父がピンセットで苔の中の草を採っていたように、私も悔い改
め念入りに取り組み、玄関先にも鉢花がいっぱいの“ゆとりの春です。

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ところで昨日、河北新報の2日付「憲法記念日インタビュー」記事で、仙台市出身で俳優の菅原文太氏の言葉を見つけました。「さみしい国になった。多くの人が金と自分のことばかり考え、国の在り方や政治に関心がなくなった。さらに東日本大震災と原発事故が起き、民心が弱った。再び起きうる地震、原発事故の影響への不安…。あえて物事を深く考えない、考えたくないという風潮がある。憲法の改正や拡大解釈など政治が暴走するには格好の時代だ」と・・・。そして「憲法が最後の砦、憲法前文を読み返そう」という言葉の重みに接し、もうこれ以上“さみしい国”にならないように、戦場へと向かう孫たちにしたくないと願う「こどもの日」です。