すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

真珠湾訪問は究極の政治パフォーマンス!?

2016年12月06日 | 日々思うこと

国民の大多数が戸惑いの中で本日、カジノ法案が衆院本会議で可決です。この法案はカジノを解禁し、ホテルや国際会議場などが一体となった統合型リゾートの整備推進(IR)を目指すもので、年内にも成立する見通しで驚くばかりです。

驚くといえばアベ首相、今月末にオバマ大統領とともに現職首相として初めてハワイの真珠湾で犠牲者を慰霊するというニュースです。画期的な初訪問に異論を挟むつもりはありませんが、このタイミングでの真珠湾訪問は日米関係の強化でもあり、アベ首相の究極の政治パフォーマンスにも見えてしまいます。

戦争の惨禍を真摯に受け止め、再び戦争を起こさないと誓ってこそ意味のあるものになるでしょうが、一方で戦争ができる国へと法を整備し、米国に追従しながら押し付け憲法だと改憲に走るアベ政権の矛盾さに首を傾げてしまいます。また首相のこの訪問による政権支持率アップの思惑も見え、衆院解散の風が強まるのではないでしょうか。

土曜日からの3日間は12月と思えない晴天が続きましたが、今朝方は“雪おろし”の雷が鳴り続け、日中は木枯らしが吹く寒さです。日本海も大荒れの「波浪注意報発令」で、雲の合い間から見えた黒姫山も麓近くまで白くなっています。

写真は昨日、日没近くの姫川右岸桜づつみからの定点撮影ならぬ、いつもの頚城の山々を撮りました。左側の活火山のドーム状の新潟焼山や右側の雨飾山も日増しに白くなって、背筋がピ~ンとする冬到来の風景です。 

ところで4日日曜夜9時から、NHKスペシャル「戦艦武蔵の最期~映像解析 知られざる“真実”~」を視聴しました。日本の最高機密として極秘に建造された戦艦「武蔵」は、太平洋戦争末期に壮絶な最期を遂げたとされてきましたが、資料が少なく真相は謎に包まれたままでした。

去年3月、フィリピン沖1200mの深海で武蔵が発見され、NHKは膨大な未公開映像とデータを入手し、最新の映像技術で歴史の闇に埋もれてきた戦艦武蔵の“謎と真実”を解析です。番組最後に戦争ほど虚しく、そして空しいものはないということを痛感し、翌5日のアベ首相の真珠湾訪問のニュースを重ねました。