すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

プーチン大統領、白山通りから講道館へ

2016年12月16日 | 日々思うこと

16日朝、15センチほど積もった雪に驚きながら、月刊『食べもの通信』編集の役員会で上京です。北陸新幹線の新潟県境飯山のトンネルを抜けると、長野県は青空の冬景色です。東京駅には定時に到着し、中央線ホームからレンガ造りの東京駅舎一部とビルの間からの抜けるような青空を撮りました。日本海側とは打って変わっての好天で、冬のこの時期には嫌でも“表日本と裏日本”を感じてしまいます。

役員会では暴走するアベ政権下でのTPP承認による食料問題や、『食べもの通信』12月号で取り上げた食肉から広がる抗生菌について、抗生物質の使い過ぎが話題になりました。特に今の子どもたちは幼少の頃から薬漬けで、健やかに成長することの課題の多さを本誌でどのように発信してゆくかも話し合われました。

会議を5時に終えて、JR水道橋駅へと向かうと白山通りが厳戒態勢なので何かあったのかと思いきや、プーチン大統領が後楽園の近くの講道館へ向かうということです。すでに白山通りの片側は交通止めで上空にはヘリコプターの音も聞こえ、もう直ぐ通過するようなので水道橋駅近くでやじ馬に加わりました。

寒風の中で待つこと約15分、暗闇の中からやっと御一行が遠くに見えて、警視庁の先導車とパトカーに続き黒塗りの高級車が約10台・・・、直ぐ目の前を通り過ぎて行きました。一台だけヘッドライトがブルーのかなり大きい車があったので、ここにプーチン大統領がと勝手な推測です。

そのプーチン大統領といえば、ロシアのスパイ組織KGB出身だけに「泣く子も黙り、オバマもびびる」とも言われています。組織に入るために格闘技を身につけるのが有利であったため、柔道を身に付けたそうで柔道8段の黒帯です。また米経済誌フォーブス(電子版)「世界で最も影響力のある人物」ランキングで、プーチン大統領は4年連続の首位です。

夜帰宅してからのニュースで、帰国前の大統領は柔道の総本山である講道館をアベ首相と訪れたことを報じていました。アベ首相はNHK9時のニュースに続き、TBSNEWS23でも生出演で、北方領土問題では相手にされず進展なしで、経済支援だけ食い逃げされたような日露首脳会談でしたが、自画自賛のお手柄話しばかりに呆れるばかりでした。

ところで15日に最終回の「ドラマ 東京裁判」、11人の判事らは意見の違いを認め合いながらの最終判決でした。70年後の国会といえば、意見の違いを認めず審議を避けて短期間で数の力で押し切るアベ政権ですが、これを追求するメディアの少なさにも肌寒さを感じる厳しい寒さの一日でした。