すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

瓦礫と化した糸魚川市街地

2016年12月23日 | 日々思うこと

昨日の糸魚川市内の火災は夜になって雨が降ったこともあり、9時近くにやっと延焼の恐れがないという鎮圧状態です。上空からの夜の街並みをなめ尽くす炎は、まるで戦火のようで胸が詰まってしまいます。

一夜明けて今朝のメディアは炎の爪あとを映し出し、瓦礫と化した戦場のような市街地に言葉がありません。お昼頃に強い西風の中を国道を経由して市街地へ入ることにしました。国道の海側の車線には水不足で2キロほど離れた姫川港近くから給水していたオレンジ色のホースがそのままの状態になっています。そして国道沿いの老舗の日本料理店の鶴来家さんは、すでに重機が入っており跡形もなく、ファミリーでよく利用していただけに信じられない光景に目を覆いました。

火災現場は警察と消防署の実況検証のため広範囲の立ち入り禁止で、全焼した知人の家や危機一髪で延焼を免れた友人の家を遠目に見ながら、延焼家屋の写真を撮る気にもなれません。昨日貼り付けたイラスト地図の左下の火元のラーメン店近くの交差点に立ち、空を見上げ複雑に込み入った電線と上空を旋回するヘリコプターにレンズを向けました。

また交差点の路上に防火水槽の丸い蓋が開き、まだホースが入ったままです。火元から一番近かったここから放水したのでしょう、しかし4万平方メートル約150棟の市街地を焼き尽くした災の消火には足りるはずがありません。夕方4時半に市広報無線は、30時間に及んだ火災の鎮火を伝えています。

総務省消防庁によると糸魚川の火災は、地震や津波による火災を除き過去20年間で最悪の延焼火災ということです。

被災者支援のための窓口情報など、糸魚川の小出薫弁護士や上越の田中淳哉弁護士から素早くお寄せいただきましたこと感謝いたします。また各方面の多くの皆さまから救援の声が届きましたが、正直のところ具体的にいま何をどうしてよいのかよく分かりません。お正月を前にして被災者の人たちに寄り添って、その時にはどうぞご支援くださいますようよろしくお願いいたします。