75年前の今日は日本軍がハワイ真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、3年半に及ぶ悲惨な太平洋戦争へと進みました。長年、何でこんなバカげたことをと思い続けてきましたが、今日は各地でレッドアクションなどの反戦平和運動が行われています。
長編アニメ『この世界の片隅に』(原作 こうの史代)が先月12日、全国の映画館で公開され話題になっています。今夜のテレ朝、報道ステーションで監督の片渕須直さんは「単なる戦争映画ではない」と言っていましたが、舞台は広島の近隣の軍港の街として栄えた呉に設定されており、“かけがいのない日常”が実話に基づき丁寧に描かれている観たい映画の一つです。
ところで昨7日の国会、参院で審議入りのカジノ合法化への道を開くIR法案への首相発言に驚くばかりです。民進党の蓮舫代表は初の党首討論で、「カジノはサービス業や物作り産業のような新たな付加価値は全く生み出さない。どこが成長産業なのか」と追及でした。ところがアベ首相は、「カジノ法案は推進派の有志議員が提案している議員立法のため、私には説明責任はない」と言い出すので耳を疑いました。
日本では競馬などが公営ギャンブルとして認められ、パチンコは景品を現金に換えるシステムが確立していますが、ギャンブル依存症の疑いがある人は536万人と推定されているそうです。人の不幸を踏み台に、お金が儲かりさえすればよいという発想が成長戦略とは、何とも恐ろしい国への暴走の一途ではないでしょうか。
著書で「アベ首相は人間ではない」と言う法政大学の山口二郎さん、4日の東京新聞「本音のコラム」でも鋭く指摘です。年金カット法といいTPP承認案に続くカジノ法案をみるに付け、アベ首相は専制国家の権力者に思えてしまいます。
昨日は上越市で、参院選と知事選で共に頑張ったリベラル市民らと「共産党と民進党の存在意義と市民参加のあり方」というテーマで話し合いを計画しました。実のところは知事選の総括を兼ね、個人のお宅を提供していただいて一品持ち寄りの忘年会で、難しいお話しがあったものの有意義な楽しいひと時でした。
夜8時に解散し心温かくして帰途に着き、国道8号を走りながら横目で日本海沖の雷のせん光(稲妻)を何度も見ながらの帰宅でした。冬の雷は夏よりも危険だそうで、“かけがいのない日常”を脅かすアベ政権と同様に気をつけねばなりません。