猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

CCS vs レポート ではない

2014-05-06 09:12:30 | 日記
実習はクラークシップである。よく、臨床実習はCCSがよく、レポートを書かせるような実習は良くないというようなとらえ方をしていますが・・・それも違いますね。
多分、CCSを先頭で頑張っている方はそのような意味で話しているわけではないと思います。

CCSは臨床実習の指導方法ですね。私もよく用います。学生が考えに困ったときに、わざと同じような症例を見学させて、評価を見せて、その患者さんで体験させます。評価方法、結果の解釈がわかった時点で、「今のやり方で担当の患者さんを評価してください。それでレポートに反映してください。」のような指導を行います。

レポートの必要性とその準備としての学内教育の重要性については先ほどお話ししましたが、少し誤解しているような感じもします。

1年ほど前に、

「CCSでの実習と、レポート課題の実習の2校から実習の希望があり、CCSの養成校を採用した。採用の理由は、実習指導が楽だから・・・・」

私は怒ってしまいました。

「CCSは楽ではない。指導者の能力が本当に評価されるものである。また、CCSは指導方法であり、レポートを書かせることは学生の能力の把握である。・・・・・」

要するに、養成校がどのような理学療法士を養成したいかを、明確に施設にご理解いただくことが大切になるわけです。

では・・・・




動作分析の指導方法ですが・・・・

2014-05-06 08:19:41 | 日記
先日も多くの若手理学療法士に動作分析という内容で講演をさせていただきました。その時に強く感じたのは多くの方は気になる動作の気になる部分しか観察できていないということです。

具体的に言いますと、歩行の立脚後期での蹴りだしができないので、歩行スピードが遅い患者さんの場合には、多くの方が足関節底屈筋力の低下、関節可動域低下は出てきますが、その他の問題はなかなか出ないですね。股関節伸展、膝関節伸展が乏しいくらいはでますが・・・・

たとえば、足関節底屈が乏しい問題は、立脚初期から中期での背屈運動に関連するわけです。また、立脚後期に足関節底屈が可能になるためには、股関節や膝関節の伸展が 必要です。しかし、それらの動きもその前の周期である程度の屈曲運動があるのでおこることです。この点が常識として理解することが大切です。

そのためには、動作全体の流れを記述できることが大切です。先日、神奈川県理学療法士会の臨床実習指導者研修会で講演させていただきましたが、動作を時系列で書かせることは学内教育の責任です。

この過程を臨床実習指導者だけに頼る養成校はダメです。
学内教育で動作の記述だけでは十分トレーニングさせて臨床実習に送り出すことです。

なにもしなかったら、動作記述だけで朝までレポートを書かせる、睡眠不足・・・良くない実習になるわけです。

養成校の責任は重大です。では・・・






臨床実習指導について考えてみる

2014-05-06 07:57:10 | 日記
我々の議論で、臨床実習で「ディリー、レポートを書かせるのは良くない」というコメントがありますが、そうではないですね。実習中に実習見学しないでレポートを書かせているのはいかがかな・・と思いますが、ディリーやレポートを書かせることは、学生自身の知識の整理や、理解の把握には必要と思います。本学では、将来、学会での臨床報告、論文作成をしてほしいと思っていますので、レポート作成を臨床実習での課題としています。

しかし、ここで強調したいのは、臨床実習に参加する前に、学内教育できちんと症例レポートの作成について練習させることです。

本学では、臨床実習前に、附属診療所で2症例(運動器疾患、神経疾患)の理学療法評価、レポートの作成、症例発表時のレジュメの作成まで行ってから臨床実習を開始します。

なにを言いたいかといいますと、レポートを書かせるような形態の養成校は、私の経験からも、学内でのトレーニングを十分にして臨床実習をさせることが大切であるということです。

でも、いつも思うのは、なにが良い、なにが悪いという議論も大事ですが、養成校が「どのような学生を養成したいか」ということです。


関西理学療法学会の技術講習会です。

2014-05-06 07:51:24 | 日記
本日と5月11日(日)は私が会長をしている関西理学療法学会の技術講習会「動作分析」です。定員10名という大変熱い講習会です。

動作分析という理学療法士に絶対必要であるが、なかなか習得しにくい理学療法評価技術を熱く語ります。

参加されるみなさん、お楽しみにしてください。

泉州ブロックの活動とスポーツメディスンからの取材でした。

2014-05-06 07:37:09 | 日記
5月2日に月刊「スポーツメディスン」より、取材の依頼をいただきました。予定を調整して次の5月3日(祝、土)に取材をお受けすることにしました。

私の予定をみますと、(公社)大阪府理学療法士会泉州ブロックが岸和田市民フェスティバルに参加する予定でしたので、理学療法士が社会活動をしている様子を見てほしいとお願いしました。我々は、歩行チェックをして、運動指導をさせていただきました。非常に多くの方々がおいでいただき感謝しています。私は調子にのって取材をお願いしてしまいました。ありがとうございました。

今月発売予定の月刊「スポーツメディスン」に掲載される予定です。そうです・・・私の取材内容は、簡単にいいますと、「鍼灸と理学療法の融合」です。お楽しみに