猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

教員志望!!

2011-08-30 15:23:28 | 家族、仲間
私には、娘が2人います。大学3年生のお姉ちゃんは、高校2年生から義母の家で住んでいます。
私は仕事、仕事の生活でしたので、娘が「おばあちゃんの家から学校通うね。私はパパのこと好きだけど、ほとんど家に帰ってこないので、私が家にいなくてもあまりかわらないよね。」と言われショックをうけたことを覚えてます。

彼女は、小さいときには、「私はパパの後継ぎになる」(要するに理学療法士になるということですね)と話してくれたときもありましたが、大きくなるにつれて、「医療関係はやめておく」と、入学したのは教育福祉学科。

彼女から、「パパ、最近あってないから、少しあわない」というメールがあり、楽しみに会いましたが、彼女の目的は携帯の機種変更でした。・・・・・そのあとに、ご飯を食べながら、教育実習の話や、学生の話を熱く語ってくれました。

やはり私の娘だな・・・と思える一面でした。今は、中学生の国語の先生を目指して頑張っているようです。

今後も、時々あって教育談義をしたいと思います。




理学療法学科紹介ムービーを作成しました。

2011-08-27 15:13:40 | 教育
このたび、関西医療大学保健医療学部 理学療法学科の紹介ムービーを作成しました。作成は本学教員 吉田講師にお願いしました。素晴らしい出来栄えです(すみません、自己満足で)。ぜひ、見ていただければ嬉しく思います。

本学理学療法学科オリジナルサイトのトップページに掲載いたしました。(http://www.kansai.ac.jp/daigaku/kpt/index.htm)

大学のオープンキャンパスの学科説明の前に見ていただきます。なんせ、学科説明は私のシビアな話が始まりますので、先に少しでも楽しい内容を紹介しようと思いまして・・・・・

大学教員のありかた

2011-08-27 09:05:57 | 教育
先日、ある大学の先生から電話、メールがありました。

関西医療大学は附属診療所があり、大学教員は授業以外の時間は、診療所で理学療法士として勤務しています。その利点は、大学教員が常に臨床に向き合うことで、理学療法技術のスキルアップと授業での具体的な理学療法の内容を反映させることができる。本学学生が休み期間などで積極的に理学療法場面を経験することができるである。これは、大学という教育場面と附属診療所という臨床場面が一体化している利点であります。また、大学教員が実際の患者様にご協力していただき臨床研究を行うこともできます。

まさに、教員ー臨床ー研究が一体化している大学であります。手前味噌ですが、他にはあまりない素晴らしいシステムです。(このシステムが一番充実しているのは、私が学位でお世話になった才藤教授の藤田保健衛生大学ですね。)

このシステムを取り入れたというリクエストがあり、来月見学に来られることになりました。

なんでもモデルになるのはよいことです。 大学教員は教育しているだけではだめであり、臨床をしてその臨床からわきでてくる疑問を研究することに意味があります。

大学教員が教育だけしていたら理学療法士としての授業が展開できなくなりますよ。

では


本当のトップダウン評価とは

2011-08-27 06:17:44 | 理学療法
最近、症例検討会や学生のレポートをみて気になることがあります。

我々はトップダウン評価を推奨しており、動作分析の重要性を強調しています。そのため、脳血管障害片麻痺患者では麻痺側の動作だけでなく、非麻痺側の動作もきちんと評価することが大切であると話してます。

そのような話をしますと、学生のレポートからは、非麻痺側の機能障害が第一の問題点にあがってくることがあります。私も治療の順序として、非麻痺側体幹を最初におこなうことはありますが、でも第一の問題は麻痺側の問題ですね。

ときに非麻痺側の問題にアプローチすると動作が円滑になる場合があります。非麻痺側へのアプローチで麻痺側の運動機能がよくなるということです。これは、理学療法で麻痺側機能へのアプローチは十分に行っているが、非麻痺側の動作が麻痺側動作の異常パターンを作り出すことを意味します。

しかし、基本的には麻痺側の機能障害が問題点の上位になって当然です。


また、運動器疾患の評価でも、たとえば変形性膝関節症患者の動作をみて、足部や体幹の運動機能障害を上位の問題点にする理学療法士がいます。まずの問題は膝にありますよ。・・といいたいです。

では






神経難病患者Aさんに久しぶりに会いました。どうにかなりませんか、理学療法の考え方・・・

2011-08-27 05:52:17 | 理学療法
今、難病相談会、講演会で2泊3日の出張をしてます。毎年、同じ時期にこさせていただいてます。

昨日、数年前まで自宅に訪問させていただいていた20歳代の神経難病患者 女性(Aさん)が保健所にこられました。
現在、近くの病院で理学療法士に治療していただいているとのことです。

私「どんな練習をしていただいてますか?」、Aさん「歩行器を使って歩いています。」とのこと

拝見しますと、立位では体幹右傾斜が著明で明らかに足圧は後方に移動しているために、バランスが悪くなってます。

私が運動療法を行いますと、体幹傾斜は軽減し、つかまってですが歩行が可能になりました。

私の治療は数分ですが・・・「こんなことしていただいていない」といって、久しぶりに歩けたことに涙を流して喜んでおられました。

ここでお願いしたいのは、理学療法でいろんな治療方法があるのはわかりますが、正しい姿勢を保持させることは全員の共通理解として治療していただきたいものです。

歩行器を使って歩くと、体幹は前傾姿勢になります。歩行器を使っているときはそれでよいかもしれませんが、ない状態だと極端にバランスを崩してしまうわけです。
歩行器を使うなということではなく、歩行器練習前にはきちんとできるだけ正しい立位姿勢を取らせながら歩行練習させてほしいということです。

よろしくお願いしたいですね。