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関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

研究室論文紹介  福本先生 おめでとう

2025-02-02 08:40:00 | 日記
福本先生の論文がNeuroscienceに掲載されました。

50日間(2025年3月23日)までは,無料で全文が見れるようになっております.
https://authors.elsevier.com/a/1kXYM15hTu0mJL


Fukumoto Y, Bizen H, Todo M, Kimura D, Suzuki T. 
Age bias in changes in finger dexterity based on brain activation and spinal motor nerve excitability induced by motor imagery practice. 
Neuroscience. 2025 Jan 27:S0306-4522(25)00066-1. doi: 10.1016/j.neuroscience.2025.01.050. Epub ahead of print. PMID: 39880299.

運動イメージ練習(MIP)が手指の巧緻性に与える影響を,若年者と高齢者で比較し,脳活動と脊髄運動神経の興奮性を評価しました。
MIPは,高齢者でも手指の巧緻性を改善し,同じ傾向として脊髄運動神経の興奮性を高めることが示されました.
脳の活動分析では、若年者ではMIP中に補足運動野(SMA)の活動が増加しましたが,高齢者では変化が見られませんでした.しかし,機能的結合分析では、両グループでワーキングメモリ(WM)ネットワークが形成されました.
また,因果結合分析では,SMAが脊髄運動神経の興奮性の変化に関連していることが示唆されました.
従って,運動イメージによる加齢変化は生じており,若年者と高齢者では,脳活動は異なりました.しかし,手指の巧緻性の向上を見込むことはでき,この技能変化と同じ特徴を反映したのは脊髄でありました.
運動イメージの質的側面を把握する点で脊髄運動神経機能の興奮性変化を追跡することが有用になると考えております.





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