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気が晴れる(3)アレルギー

2009年09月18日 | インポート

検査経過その3

検査当日。内容は血管造影剤をいれた脳部のCT撮影。
医師の前で本日の検査承諾書を書く。直筆署名ならば印鑑は不用との事。こんなものを書かなければならないほどの検査なのか。

アレルギーの申告を忘れない

忘れていけないのが、文面にあった「アレルギー」の自己申告だ。丸をつけるだけのものだがいくつかある。
子供の頃、「鯖」を食べるたびにものすごい蕁麻疹がでた。昨年の人間ドックのあと、食べ物で体質改善をという指導の下、久しぶりに鯖を食べた。とたんに蕁麻疹。何十年経っていてもだめなものはだめのようだ。申告の欄に丸をつけた。
遠慮しないで医師に聞く

アレルギーがあると何か都合が悪いのか。ステロイド系のものを点滴に入れますとのこと。呼吸困難になる人もいますから。なるほど。

撮影室へ

点滴のセットをごろごろと自分で押しながら撮影室へ。CTの台へのる。医師1名、技術者らしき人2名、看護1名。台の上ではまな板の鯉。

熱い!造影剤

50センチほどもあろうかと思われる長い太い注射針のようなものがチラリと目に入る。頭の上でくるくる回るものがある。時間感覚がなくなる。「どかっ~!!!!」と急に体が熱くなる。血管の中に熱湯を入れたような感じだ。

なるほど

検査後の説明で分ったことだが、この検査で呼吸困難になる人がいる理由はこうだ。蕁麻疹のあのぼろぼろの湿疹が肺にできるということだ。

今後どうすればいいですか?と聞いたところ、「私もこの検査はあまりやりたくないんです。死亡事故もありえますから・・・・」・・・・「脳ドックは受けてください。」 <詳細は略> 1時間以上、発疹がおさまったり、血圧が上がってくるのをまったりしてベッドに横たわっていた。何度も医師や看護士が様子を見に来る。

検査代金を支払い、ぼーッとした状態で帰宅。結構高価な検査だ。

気が晴れる 二日後、画像判断の日

「疑わしかったのはこの箇所ですが、大丈夫です。」 見事なほどまでの脳内の血管の様子が分る画像が目の前にある。この一言で重いものがとれた感じ。万歳!という気にはまったくならない。少しずつ全身の緊張がとれていくのだろう。世の見方が変わったと言ってよい。これだけの検査を待ち、受けただけで世の見方が変わる。人生観が変わるととうのはこういうことかと思う。静かに現実を受け入れ、「ほっ」と息をはいた。重い病を患っている方の心が分る。先日、自分の死亡推定年齢を決め、それを超えたらおまけの人生という考え方があるという話を知った。そうしようと思った。入院の準備までしていた、遺書まで書いたらどうかとさえ思ったことが嘘のようだ。歳を重ねるということはこうして成長するということかもしれない。