看護師は、昔からいろいろと工夫して、手作りしたり工作したりするのが、比較的好きな人種だと思っています。
特に昔(20年以上前は、今ほどいろんな便利グッズはなかったので)は、看護研究や、患者さんのためにいろんなモノを手作りしました。
今は一般的に売られている、ジッパー付きのつなぎなんかも、作ってみたりしました。
そういえば、去年胃瘻のストッパーを引っ張ってしまうおばあちゃんがいて、手を拘束するのも嫌だったので、手持ちのつなぎを改造してみました。
チェックのところを開くと、穴があいていて、そこに胃瘻チューブを縛っておきます。
とりあえず、根元のストッパーは引っ張らなくなりましたが、つなぎの着脱は意外に難しく、老老介護にはもっと考慮が必要です。
結局この方は、入所されました。
ちょっと見にくいですが、チェックの布はマジックテープでとめられます。
これは、ウェディングドレスです。
去年、ブログにもちょこっと書きましたが(2008.9.25 最後の願いをかなえたい。)、
私と小澤先生で立会人をして、結婚式をあげた60代の花嫁のドレスです
夫婦二人だけで、寄り添って生きてきた方です。
二人の、最後の願いは、籍を入れることでした。
このため、小澤先生が奔走、本籍、住民票、婚姻届を揃えました。
ドレスは、うちのステーションのヘルパー責任者の若かりし頃のワンピースです。
ベールは、カーテン。花飾りを100均で揃えました。
ステーションから、ケアプラザから花束も届きました。
お父さんは、ポロシャツに、スタッフの持ってきた蝶ネクタイ。
結婚式の次の日行ってみると、表札がお父さんの名前に変わっていて、なんとハートの絵までついていました。
(あの、強面のお父さんが作ったと聞いて、思わず笑ってしまいましたっけ。)
そんな思い出のドレスです。
工作も好きだけど、あるものを使うのも得意です。
陰部洗浄や創の洗浄なんかには、定番のペットボトルや洗剤のボトルですが、そのなかでも、このfroschの空きボトルけっこう使いやすいですよ。
まあ、なんでもいいんですが、なんでも使っちゃいましょう。