昨日は、横浜市訪問看護連絡協議会の事例発表会でした。
数か月前から入念に準備をして、発表者も何度も何度も作り直し、抄録も訂正を繰り返し、発表に至りました。
当日は、午前中から役員も気合を入れて準備を行い、緊張の中の開催となりました。
おかげで、発表7例はどれもレベルの高い内容となり、参加者も発表者もともに良い勉強の機会となりました。
参加者も100名を超えて、立ち見の人も多く、役員も対応に追われていました。
内容も、神経難病の呼吸ケアに関するものから、精神疾患看護、在宅緩和ケア、認知症ケア、ASO患者の家族支援、在宅膀胱カテーテル管理に関する統計調査など、どれも在宅看護では注目すべき内容で、質疑応答も活発で、時間が足りないような状況でした。
講評は、横浜市立大学医学研究科・医学部 地域看護学教室教授の田高 悦子先生にお願いしました。
7事例もの発表に、一つ一つ丁寧に公表頂いて、今後の課題も含めとても勉強になりました。
私も、「終末期の自己決定を支えるアプローチ」という題名で発表させてもらいましたが、今後は対人援助に関するアプローチに関して、具体的に言語化して行くことという課題を頂きました。
実際、15分の持ち時間のなかで、どこどうを伝えるのかはとても難しくて、当初対話も入れて作成したPPを、あえて発表用に作り直した経緯もあり、伝え方の難しさを実感しました。
緩和ケアなどスピリチュアルな内容であればあるほど、やはり対象者との対話は重要になるわけで、実際はそこを重視しての訪問を心がけていますし、勉強会でもそこがテーマになっています。
でも、それをプレゼンするときに、「正しい事例発表の仕方」にはめ込むことは困難であり、一つはそこを打ち破っていかないと新しいプレゼンはできないのではないかと改めて思いました。
そして、そのあとはウィリング上大岡に移っての第2部があったのですが、私は瀬谷区医師会の学術集会に出席するために職場にもどりました。
いつも医師会の学術集会までは出席することはなく、めぐみ在宅クリニックの緩和ケア研究会に出席していたのですが、今回は座長が瀬谷在宅クリニックの大村先生で、講演が横浜甦生病院ホスピス病棟長の日下部明彦先生であるため、お声がかかりました。
共済は、日本新薬株式会社で、ガン性疼痛の非オピオイドの新薬トラマールカプセルの紹介があり、緩和ケアのお薬もどんどん進化しているなぁ・・と感心。
そういえば、最近ではガバペンに似た薬で、リリカなんて薬も使われるようになって、おもしろいですね~。
もちろん、めぐみの緩和ケア研究会は、スタッフがちゃんと出席してくれました。
そして驚いたのは、学術講演会の出席者の異常な少なさ・・。
日下部先生がかわいそうなくらいの出席者でびっくり。
開業の先生たちには、あまり興味のないことなんでしょうかね。ホスピスとかって。
日下部先生のお話も、分かりやすくてとてもよかったです。
今や二人に一人はガンになり、3人に一人はガンで死ぬと言われている時代。
最後をどこで迎えたいかと聞けば、やはり家と答える人が圧倒的に多いのだそうです。
けれど、いろんな事情や、緩和ケアをちゃんと受けられるような緩和外来がないことから、最後はホスピスでという事になっているのだそうです。
しかし緩和ケア病棟(ホスピス)は、圧倒的に少なくて、神奈川県では全部合わせて99床しかないそうで、こうなると希望者の6%くらいしか、ホスピスには入れないと言う事でした。
ぎりぎりまで家にいて、いよいよ入院したくなったらホスピスもある。
そういう形が恒常的にできればよいのですが、とても難しいのが実情です。
横浜甦生病院では、他のホスピスと違って、電話予約から面談までを2週間程度とし(通常数か月待ち)面談から入院までは病状に応じて考えるのだそうです。
一般的には、申し込み順がほとんどの中で、病状の悪い順にしてベットがなければ2階の一般病棟のベットで待機する形をとっいます。
料金も、個室料金を有償個室にするか無償個室にするかで大きく変わってくるそうで、かなり大きな幅があるようなので、よく相談すれば思ったほど法外な値段ではないようでした。
近隣の某大学病院のホスピスでは、有料の個室だと1か月約80万くらいだったと患者さんのご家族から聞いたことがあります。
ホスピスでは、国の定めによって有料個室と無料個室を半々に作らないといけないのだそうです。
甦生病院の在院日数は22日と、他のホスピスより圧倒的に短く、短期間最後の時だけの入院ににする事で、よりベットを稼働させているため、「あそこなら入院できる」と言ううわさで、他区や遠距離からの希望者が増えているそうです。
でも、本来地域の患者さんを受け入れるべきであることや、遠距離では通院や入院に関して患者さんサイドの負担が大きいことから、あまり遠距離の受け入れはしないようにしていると言っていました。
いろんな問題がありますね。
ただ、今後増え続ける在宅患者サンが、安心して緩和ケアが受けられ、QOLを維持できるようにするための、基盤を作っていく必要があると言う事でした。
本当に早急に望まれますね。
数か月前から入念に準備をして、発表者も何度も何度も作り直し、抄録も訂正を繰り返し、発表に至りました。
当日は、午前中から役員も気合を入れて準備を行い、緊張の中の開催となりました。
おかげで、発表7例はどれもレベルの高い内容となり、参加者も発表者もともに良い勉強の機会となりました。
参加者も100名を超えて、立ち見の人も多く、役員も対応に追われていました。
内容も、神経難病の呼吸ケアに関するものから、精神疾患看護、在宅緩和ケア、認知症ケア、ASO患者の家族支援、在宅膀胱カテーテル管理に関する統計調査など、どれも在宅看護では注目すべき内容で、質疑応答も活発で、時間が足りないような状況でした。
講評は、横浜市立大学医学研究科・医学部 地域看護学教室教授の田高 悦子先生にお願いしました。
7事例もの発表に、一つ一つ丁寧に公表頂いて、今後の課題も含めとても勉強になりました。
私も、「終末期の自己決定を支えるアプローチ」という題名で発表させてもらいましたが、今後は対人援助に関するアプローチに関して、具体的に言語化して行くことという課題を頂きました。
実際、15分の持ち時間のなかで、どこどうを伝えるのかはとても難しくて、当初対話も入れて作成したPPを、あえて発表用に作り直した経緯もあり、伝え方の難しさを実感しました。
緩和ケアなどスピリチュアルな内容であればあるほど、やはり対象者との対話は重要になるわけで、実際はそこを重視しての訪問を心がけていますし、勉強会でもそこがテーマになっています。
でも、それをプレゼンするときに、「正しい事例発表の仕方」にはめ込むことは困難であり、一つはそこを打ち破っていかないと新しいプレゼンはできないのではないかと改めて思いました。
そして、そのあとはウィリング上大岡に移っての第2部があったのですが、私は瀬谷区医師会の学術集会に出席するために職場にもどりました。
いつも医師会の学術集会までは出席することはなく、めぐみ在宅クリニックの緩和ケア研究会に出席していたのですが、今回は座長が瀬谷在宅クリニックの大村先生で、講演が横浜甦生病院ホスピス病棟長の日下部明彦先生であるため、お声がかかりました。
共済は、日本新薬株式会社で、ガン性疼痛の非オピオイドの新薬トラマールカプセルの紹介があり、緩和ケアのお薬もどんどん進化しているなぁ・・と感心。
そういえば、最近ではガバペンに似た薬で、リリカなんて薬も使われるようになって、おもしろいですね~。
もちろん、めぐみの緩和ケア研究会は、スタッフがちゃんと出席してくれました。
そして驚いたのは、学術講演会の出席者の異常な少なさ・・。
日下部先生がかわいそうなくらいの出席者でびっくり。
開業の先生たちには、あまり興味のないことなんでしょうかね。ホスピスとかって。
日下部先生のお話も、分かりやすくてとてもよかったです。
今や二人に一人はガンになり、3人に一人はガンで死ぬと言われている時代。
最後をどこで迎えたいかと聞けば、やはり家と答える人が圧倒的に多いのだそうです。
けれど、いろんな事情や、緩和ケアをちゃんと受けられるような緩和外来がないことから、最後はホスピスでという事になっているのだそうです。
しかし緩和ケア病棟(ホスピス)は、圧倒的に少なくて、神奈川県では全部合わせて99床しかないそうで、こうなると希望者の6%くらいしか、ホスピスには入れないと言う事でした。
ぎりぎりまで家にいて、いよいよ入院したくなったらホスピスもある。
そういう形が恒常的にできればよいのですが、とても難しいのが実情です。
横浜甦生病院では、他のホスピスと違って、電話予約から面談までを2週間程度とし(通常数か月待ち)面談から入院までは病状に応じて考えるのだそうです。
一般的には、申し込み順がほとんどの中で、病状の悪い順にしてベットがなければ2階の一般病棟のベットで待機する形をとっいます。
料金も、個室料金を有償個室にするか無償個室にするかで大きく変わってくるそうで、かなり大きな幅があるようなので、よく相談すれば思ったほど法外な値段ではないようでした。
近隣の某大学病院のホスピスでは、有料の個室だと1か月約80万くらいだったと患者さんのご家族から聞いたことがあります。
ホスピスでは、国の定めによって有料個室と無料個室を半々に作らないといけないのだそうです。
甦生病院の在院日数は22日と、他のホスピスより圧倒的に短く、短期間最後の時だけの入院ににする事で、よりベットを稼働させているため、「あそこなら入院できる」と言ううわさで、他区や遠距離からの希望者が増えているそうです。
でも、本来地域の患者さんを受け入れるべきであることや、遠距離では通院や入院に関して患者さんサイドの負担が大きいことから、あまり遠距離の受け入れはしないようにしていると言っていました。
いろんな問題がありますね。
ただ、今後増え続ける在宅患者サンが、安心して緩和ケアが受けられ、QOLを維持できるようにするための、基盤を作っていく必要があると言う事でした。
本当に早急に望まれますね。