こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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胃瘻管理を変えたい!

2009-04-26 01:18:07 | 医療機器・介護用品
今、胃瘻の患者さんが増えています。
嚥下機能が悪くなって、2~3回誤飲性肺炎を起こすと、ほとんどの方が胃瘻になって帰ってきます。
胃瘻に関しての賛否両論はあると思いますが、ケースバイケースだと思います。
最終的にはご家族の選択になるわけですし、作ったからにはちゃんと管理できないと、かえって面倒なことにもなります。

その中でも特に、胃瘻から栄養剤注入後の逆流によるゼロゼロが気になります。
吸引すると、結構白いものがズルズルと・・・
これじゃあ何のために胃瘻にしたのかわかりません。
結局肺炎になってしまいます。

で、最近普及してきている「半固形化」による注入に切り替えたいと模索中です。

去年、ある患者さんが、半固形栄養剤で指導を受けて帰ってきました。
でも、そのときは栄養剤と、アイソトニックゼリーとファイバーゼリーを3食使って、一食あたり約1000円。
3食あわせると、1ヶ月約10万かかってしまい、さらに奥様の手技的な問題もあって1回の注入を1時間半もかけてやっていました。
これじゃあ、何のための半固形かわからないし、まして年金生活で月に10万円もかかっていたら生活ができなくなってしまいます。
さらに、なぜか尿管カテーテルを胃瘻に使用しているため、しょっちゅう自然抜去が起こってしまい、そのつど奥様のパニックは相当なものでした。
(本来、バルンカテーテルは、胃瘻に使ってはいけないのですが、コストなどのこともあるのか、この病院ではいつもバルンが入ってきます)
この方の場合は、何度も病院NSWや、連携室ナースと相談し、結局再入院して胃瘻管理の再調整をして帰ってきました。
結局、保険適応の液状の栄養剤を、イルリガートルとよばれる容器にいれて、1時間ほどで滴下する方法にしました。
この方は歩行もできるし、注入後のゼロゼロもないので、このままで行きたいとは思っています。

が、とにかくゼロゼロする人を改善したいのです。
調べてみました。
半固形化というと、かなりの粘度が必要となります。
ある程度の粘度がないと、逆流の防止にならないとのことで、よくあるトロミ材ではだめなようです。
マヨネーズほどの粘度で、すでにできている製剤がいくつかあります。
その中でも最も効果的な粘度を保つのが「テルミールPGソフト」 400カロリーで1個350円
ほかにもニュートリートとか、ハイネゼリーゼリーとかあるようですが、粘度としして若干落ちるようです。
で、3食使ったとして1050円×30日で、31500円。
在宅では、カロリーもかなり抑え気味にするので、2食にしても21000円。
不思議な話ですが、元気に食べてているときは、きっとそれ以上お金かかっていたと思うんでよ。
でも、一度保険適応の栄養剤を使ってしまうと、そこから切り替えるのはなかなか抵抗感があるようです。
もともと、余裕があって保険外の栄養剤を使われている方は、これに変えるのが一番いいみたいです。
でも、年金生活など経済的に大変な場合は、粘度を調整するものを、現在の栄養剤に混ぜるほうが、経済的です。
それも、なるべく手間がかからず、割安に、粘度がちゃんと確保できるもの・・・

いろいろ探して、月曜日に大塚製薬の方が、サンプルもって説明にきてくださることになりました。
2008年版「看護技術8月号」や、「静脈経腸栄養Vol23№2」などがすごく参考になりました。
もし、これはすごくいいよーなんていう方法があったら、教えてください。

援助って・・・?

2009-04-25 02:21:22 | 訪問看護、緩和ケア
訪問看護は、ご家庭の中まで入って、看護を提供する仕事です。
ですから、それはそれはいろんな人に出会います。
時々、びっくり仰天の訴えをされる方もおられます。
私たちは、出来る限り患者さんの思いに沿って援助をしたいと思っていますが・・・
でも・・・想いに沿うことと、我ままを全部聞くこととは、違うと思っています。
じゃあどれがわがままで、どれがご本人の思いなのかと聞かれると、明確に線引が難しいのですが・・・
たとえば、末期のがんで歩けなくなって、介護のことや本人の負担を考えると、もうオムツにしたほうが良いとも思っても、ご本人のつよい意志で、トイレに這って行きたいといえば、私たちは協力します。
どうしたら痛くなく移動できるか、ご家族の支援は大丈夫かなど考慮し、トイレの近くにベットを移してもご本人の思いに沿いたいと思います。
それは、その方がトイレに自分で行くという事が支えであり、自律のプラスであるからです。でも、その人がいよいよご自分でトイレに行くことをやめ、ご家族にオムツを取り替えてもらうことを、委ねられれば、それも自律のプラスなんです。
失われた支えが、家族にゆだねることで再び支えられる。
そこまでの、本人のスピリチュアルペインを、援助的コミュニケーションで委ねられる自律へプラスに転換することが、想いに沿うことと思っています。
(この場合、自立、と自律は違うのです。一見負の要素であっても、自分で委ねることを選べることが出来れば、それで自律は達成されると考えるわけです)
でも、「あいつは気に入らないから、こいつを自分の都合のいい時間に変えろ」とか、「病気のことは自分で全部わかっているから余計なことは言うな。黙って俺の言うことをやってればいい。」
というような、お話には沿うことはできません。
理不尽な思いに苦しんでいる方の、現実と理想のギャップを埋めるお手伝いが出来ること。それが援助的コミュニケーションなのですから。

どこの世界にもクレーマーと呼ばれる人たちがいます。
ヘルパーの、カレーの箱のふたの閉め方が悪い!とか、少ない予算しか渡さなくて牛肉の質が悪い!とか・・・
必然的な病状変化なのに、「看護師が、何かしたんじゃないの?」と必要に問いただしたり、・・・ふーって感じです。

いい話ばかりじゃないんですよね。この世界も・・・
「あいつはもう首」などと言われたスタッフの気持ちを考えると、たまりません。
私も昔、ありました。一人はすごい被害妄想でしたのでしょうがないと思ったのですが、もう一人は、患者さんのご家族に、執拗に攻撃されて担当を降りたことがありました。
人間同士ですから、向き不向きもありますが、やっぱり人格否定されたみたいで、結構こたえるものなんです。

でも、それも経験ですし、一つずつ乗り越えてどんな人にも動じずに、きちんと対応できるようにならないと・・・ね。
なんか、七めんどうくさい、ややこしい話になりましたが、小澤先生のもと、こんな勉強をもう3年近くやっています。
それにしては、いまひとつ成長していないなー。
5月からはぼちぼち実習生も来るのに、ちゃんと説明できるかなー??



すごかった。今日の在宅緩和ケア研究会

2009-04-22 00:15:27 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は、めぐみ在宅クリニックの「在宅緩和ケア研究会」の日でした。
今日の会話記録は、うちのステーションから小澤先生にお願いした患者さんでした。
ご紹介当時、便秘から肝性昏睡になりかけ、意識レベルの落ちていた患者さんで、かなり傾眠傾向だったのですが、約45分ほどの往診時間の中で、びっくりするくらいお話をされていたことを知りました。
特に某病院から、まともな病状説明も、今後の選択肢も説明されずに、丸投げするように退院されてきた患者さんだったので、小澤先生との会話は、かなり衝撃的だったように思えます。
長い会話記録を読み合わせ、そのやりとりが現実味を帯びて見えてきます。
そのあと、先生との対話の中でどこがキーワードであるか、またどの対応が良くないか、ではどうすればよかったかを、村田理論や小澤先生の手法を学びながらディスカッションしていきます。
恒例のように私がまず指名され、そのあとで小澤先生が「品川先生は、どう思われますか?」と振りました。
私の真後ろに、穏やかな微笑みをたたえ、その方はいらっしゃいました。
どうやら、有名で偉い先生らしいのです。
小澤理論では「患者さんの苦しみをわかることはできない。しかし、その患者さんから見て、理解者であると思えるような存在になる」事が大切であるとしています。
思い込みや、自分の世界観を捨て、あくまでも相手の会話の中からキーワードを拾い、それを反復することで、次の重要な会話へと掘り下げ、支えを見出す手法です。
しかし、品川先生は「ご家族への感謝の言葉を、表出出来るように話を誘導し、この場合妻への感謝を伝えることが支えになる」というような事をお話しされました。
これは、小澤理論とは正反対の手法です。
で、小澤先生はさらに持論を展開し、品川先生もさらに持論を展開するという、公開講座のような研究会となりました。
品川先生は、後で調べたら品川博二先生と言って、スピリチュアルケアや、心理学の世界での第一人者だそうで、著書もたくさんあるし、あちこちで公開講座ももたれているすごい先生でした。

こんなすごい先生と、小澤先生の真っ向勝負が、こんなにまじかでただで見れるとは・・・。ラッキー
とはいえ、私たちはふだんから在宅の現場で、小澤流のケアを行っている身。
やっぱり小澤先生の理論のほうが納得できました。

訪問看護を初めて10年以上たちましたが、緩和ケアに取り組見始めて、この研究会にも必ず参加し、デスケースカンファや、たくさんの看とりの中から、本当にいろんな事をまなばせてもらったなーと感謝しています。
たまたま、小澤先生と一緒に仕事をするようになって、時代背景もあって、今在宅緩和ケアに取り組んでいますが、これってほんとうに贅沢なことなんだと思います。
自分だけの思い込みかもしれませんが、患者さんとの会話が、自然にできるようになりました。聞く姿勢がわかった気がします。
まだまだ未熟ですが、せめて寄り添おうとする気持ちを伝えられればと思っています。

退院前訪問で。

2009-04-21 00:34:40 | 訪問看護、緩和ケア
去年から、病院から在宅へ移行する時に、訪問看護の退院前訪問がちゃんと算定できるようになりました。
それまでは、何回退院前訪問に行っても、まったく料金は頂けませんでした。それでも、在宅療養にこぎつければいいのですが、半日無駄にしても、退院に至らなかったり、訪問に至らなかったりすることもあり、けっこう大変でした。
少しずつ訪問看護も、認識されてきたのだなーと思います。
今年は、介護保険のほうも見直しをされ、若干ですか加算の対象も増えています。
ただ、その分患者さんの負担が増える結果になっているのは、やっぱり心が痛みますが・・・本当は、国民にしわ寄せが来るんじゃあなくて、無駄な天下りの賃金なんかからまかなえばいいのに、と思ってしまいます。

とはいえ、病院の地域連携室が、患者さんや病棟やDRとの調整をしてくれて、退院に向けての話し合いや、申し送りをします。
特に、医療機器を付けていたり、特殊な処置をしていたりする場合は、絶対必要になってきます。

今日も、夕方から県立がんセンターへ行ってきました。
週末退院予定の患者さんご夫妻ににお会いし、主治医や病棟担当ナースに問題点などを聞いてきました。

この時の担当ナースが、廊下でポロリと言いました。
「私も、この前までケアマネと訪問看護やってたんです。でも、今は病院に戻ってきました」と。

えー。そうなんだ・・・
逆パターンはよく聞くけど、何でなのかな??
私は、この世界に首までどっぷりつかっていて、今更病棟ナースは考えられないけど・・・
でも、いろんな考えかたあるし、向き不向きもあるし・・・ね。きっと、何か思うところがあったんですね。
でも、さすがに両方知っている人なので、話はすぐに核心に触れ、「自分は大丈夫だ!訪問看護も、往診医も元気になって早くやめる!」とDRに訴えている患者さんの話も上手に聞いて、必要な申し送りもスムーズに終了しました。

来週から、この方が退院後落ち着くまで、しばらくかかるかな・・・・
奥さまのフォローしっかりしないと、共倒れになるかも・・・
ケアマネとしても、早くベットを入れないと・・・

などなど思いながら、病院を後にしました。
新たな出会いから、また私たちとの物語が始まります。

死化粧

2009-04-19 23:46:49 | 訪問看護、緩和ケア
たまたま立ち寄った本屋で、
「死化粧 最後の看とり」 小林 光恵著 という本を買いました。
映画「おくりびと」のもととなった、「納棺夫日記」とともに置いてあり、両方買ってみました。
小林氏はエンゼルメイク研究会の主催者で、マンガの「おたんこナース」の原作者でもあると紹介されていたので、興味をそそられました。
看護師の著書ってたくさんあるけれど、どれも途中で読みたくなくなるんですが、
この本は面白いと思いました。ただ途中ですが・・・

おくりびとの映画の中でも、死化粧はひときわ印象的に描かれていましたが、実際私たちもすごく気を使う場面です。
以前にも書いたとうり、現在うちのステーションでは綿は詰めません。
映画の中でも、綿をつめるシーンに、違和感を覚えた人は少なからずいると思うのですが・・・
今は、高分子吸収体のゼリーを鼻腔と直腸にピストンで注入しており、外側からは何もしていないようにしています。
ただ、どうしても口が開いてしまうことが多く、私たちは、死後硬直までの間、顎バンドをさせてもらっていました。
「硬直が始まったらバンドを外して下さいね」といって、一番最後になるべく顔に皺がよったり変形したりしないようにバンドをさせていただいていたのですが・・・
本の中で、バンドやひもで縛ると、その部分がむくんだり色が変わったりすることがあると書かれており、ウーンとなってしまいました。
実際私たちは、数時間後は見ていませんので、わからないのです。
そうするのが、ずっと当たり前みたいになっていて・・・
勉強不足ですね・・・反省・・・
でも、今のところ、その後ご焼香に伺っても、ご遺体が変形したなどの指摘はなく、喜んでいただけているものとばかり思っていましたが。
ご家族の中には、訪問看護師さん以外にはやってもらいたくないと、私たちが伺うまで、顎を抑えて待っていて下さるご家族もいて、あまり深く考えていなかったというか、「口が開いてるのは厭に決まっている。」と思い込んでいました。
多少前歯がのぞいていたり、少しほほ笑むように口が開いていたり、そういうことはよくありますが、ぽっかりと開いた口は、苦痛の象徴のようで、死の象徴のようにも思えて、なんとか少しでも戻してあげたいと考えていました。
幸い病院ではないので、挿管チューブが入っていることはないので、ひどい変形はないものの、ご高齢の方などは、義歯を外してずっといることで、歯肉も委縮していて、口が閉じにくいように思えます。
本の中で、「今まで十分病気と闘って、なんでまた縛られなくちゃいけないの?!縛らないで!!」と妻が叫ぶ場面がありました。
確かにそうかもしれない・・・
でも、私たちのところでは、逆に元気なころの写真をもってこられて、「こんな風に・・・」と言われる事も多くて。

先日、うちのおじいちゃんのお友達が95歳で亡くなって、葬儀から帰ってきたとき「○○さん、喉ちんこが見えるほど大きく口を開いたままで、眼はどこにあるかわからないほど落ち込んでいて、あんな死に顔見たのは初めてだよ。かわいそうに。
なんであんな顔になっていたんだろうねー」と何度も首をかしげていました。
その方は、最後を特養で過ごされたとのことなので、施設スタッフの死後の処置が不慣れだったのか、あえてそのままだったのかは分りませんが、訪れた人は一様に驚いていたそうです。

どっちがいいかわかりませんが、今後は必ずご家族に選んでいただくことにしました。また、顎バンドをした方は、その後お顔の変形や変色がなかったかを、確認していきたいと思っています。
(葬儀屋さんも、顎バンドしてましが・・・その後がわからなくて不安です)

本の中では、病院で亡くなった方のケースとして書いてあったので、もしかしたらご家族の気持ちも、在宅とはちょっと違うのかもしれませんが、出来る限り美しく一番美しくお見送りしたいなと思っています。

そうそう、男性用の死化粧のファンデと口紅もあるとか・・
うちは、一応女性用は揃えてありますが、男性用はありません。
死化粧用のファンでや口紅は、油分が多くご遺体になじみやすくなっています。
でも、ご本人のでも充分ですが・・
結構、そういうセットは値段も張るので、全部を揃えるのは、小さな事業所では難しく、これからも課題は残りますが・・・
(目立たない、チンキャップはすごく高くてあきらめました・・・
なんか、もっと安価で目立たなくって使いやすいものを開発して下さい!

おじいちゃんのカラオケ発表会に行ってきました!

2009-04-13 00:14:59 | 家族のこと
うちのおじいちゃんは88歳ですが、まだまだ元気です。
25年前の発足当時から、65歳以上のカラオケサークル「青空会」で、ずっと役員をやってきました。
そして、年に1回4月に大発表会が開かれるんです。
今年は25周年記念で、特に気合が入っていたようです。
とはいえ、さすがに疲れやすくなって、耳もさらに遠くなってきたじいちゃんには役員はかなりしんどく、今年で役員を降りることに決めたそうです。
(でも、今年で最後という言葉は、かれこれ5年ぐらい聞いていますが・・・)
毎年、じいちゃんが歌う時に、花束を舞台で贈呈するのが恒例になっていて、今年も早くから娘にその役をしてね。と言っていたそうで、娘も太鼓の練習を休んで付き合ってくれました。

でもまあ、おじいちゃんの出番近くに行って、順番を待つ間の不思議な空気は、なんなんでしょうか・・
みんな気合が入っているから、ドレスを着たり着物を着たり、おじいさんたちは、ちょい悪じいちゃんとばかりに、白いスーツに帽子をかぶったり・・・
大音響で、すっかりスターになって、絶唱しているんですよ。

さらに合間にはグループごとに、踊りが入るんです。
ちょうど、私たちが入った時には「キヨシのずんどこぶし」にあわせ、白いTシャツに黒いズボンのおじいさんおばあさんが、リズム体操をやるところでした。
いやー。
なんていうか、かわいいですよね。一生懸命で、そのばらばらな動きも面白い振り付けも、思わず顔がにやけちゃいます。
客席の人たちも一緒にやってます。
元気で今を楽しんで、仲間とわいわいやって。
おじいちゃんに聞くと、いろいろその中でも人間関係や男女問題なんかもあるようで・・・・
老後だからって、日がなお茶飲んでうとうとしている場合じゃあありません。

そういえば、私がお嫁に来て、初めての春に花束贈呈をした時のことを思い出しました。
私も若かったので、そういう世界を知らなかったので、突然、赤いブラウスに黒のスカートとズボンで、輪になって「デスコ ビューティフルサンデー」を踊っていたじいちゃんたち見て、腰が抜けるほど驚いたことを覚えています。
失礼な話ですが、とにかく動きと曲のバランスが不思議で、笑いが止まらなくなって困りました。

でも、これってすごくいいことですよね。元気がでます。
みんな戦火を潜り抜け、家族を守ってきた人たちです。
戦後の焼け野原を、復興させてきたパワーの持ち主です。
応援しなくちゃね。
私は、ばあちゃんの送迎や、じいちゃんの荷物運びを手伝いつつ、来年もじいちゃんが元気に歌っていてくれるといいな、と思うのでした。
ちなみに、じいちゃんの本日の唄は「イヨマンテの夜」でした。
毎晩練習のため、外まで聞こえるほど絶唱しているので、すごーく上手でした。


爆裂娘その後・・・2

2009-04-11 01:12:36 | 家族のこと
このところ落ち着いて、あまり暴発しなくなっていた娘から夕方電話がありました。泣いているみたいです。
「どうしたの?」と聞くと、今の塾の先生と大喧嘩になったらしいのです。
「あんた、騒いだり逆らったりしたんじゃないの?」
「違う!ちゃんとやってたよ。でも、先生ずっとからんできて・・。わからないところを聞いても、自分で調べろとか、じゃあ、次やれば?とか言って教えてくれない。どうせお前やめるんだろ!って。だからだんだん私も我慢できなくなって、結局怒鳴りあいになって、お前なんか帰れ!っていわれた・・・。」
もともと今の先生と合わなくて、4月いっぱいでやめる予定になっていたので、そのせいもあるのかもしれないけれど。
娘もはねかえりなので、先生に失礼な態度をとったかもしれないので、話半分に聞いても、ちょと許せなくなりました。
おんなじ土俵で相撲を取らないでほしい。
最近は、前向きに勉強をしたり、素直に話を聞くことができるようになってきていて、一時の何に対してかわからないような苛立ちや反抗はなくなっています。
やめるからと言って、ほっぽり出すのはおかしいでしょう??
体の大きな男の人から、「お前なんか、出て行け!」と怒鳴り散らされ、物に当たり散らされ、バカ呼ばわりをされて、さすがに怖かったようで、ずっと泣いていました。
その先生になってから、ガラガラになった教室で、小さな子どもたちも怯えて見ていたそうです。
最後に「お前、明日午前中に来いよ!」と叫んだそうです。
もちろん学校があるので、行けるわけがありませんん。
私は、もう二度と行かなくていい!!と言いました。
それから、本部に電話してすぐに辞めたいこと、春期講習料を返却してほしいことをお願いしました。本部の先生は、娘の言うことは信じていないようでしたが、べつにどうでもいいです。信じてくれなくても。
お母さんは、あなたを守る!!
まあ、先生もはねっ反りの子供ばかり相手に大変でしょうが、教育者としては、も少し接し方を考えないと・・・プロなんだから。

今日は、今も続けている写経を1枚仕上げていました。
明日、お兄ちゃんの行っている塾に入ります。
娘は本当にいろんな大人から守ってもらってきました。
学童の指導員も、興魂太鼓の先生も、学校の先生も、近所の人たちも、いつも温かい目で見てもらって、思春期の壁激闘時期もじっと見守って、落ち着いてからじっくり話を聞いてくれて・・・
すごく幸せな子だと思います。
親としてありがたいなと。
だから、あまり理不尽な大人の嫌がらせに、久しぶりに爆発したみたいです。
(娘が怒り出すようなことを、ずっとちくちくとやられたようなので)
でも、その塾をやめられることが出来て、今日はすごく落ち着いています。
宿題やったり、写経をしたり、さっきはお兄ちゃんとずっと仲良くテレビを見ていました。ちょっとひと安心。
過干渉はだめだけど、過保護はいいんだ!と昔学童の指導員に言われました。
本当にそうだと思います。
過干渉と過保護は違う。と
親を必要としている時期に、あなたは大切で本当に必要な存在であることを、全身全霊で伝えることは決して悪いことではないと。
愛情をたっぷり与えられて、自分が大切にされていることがわかると、巣立ちは逆に早くなるそうです。
最近本当にそう思います。
中1の終わりから中2の前期まで、心の壁にぶつかっては砕けてけて周りにも爆風を放っていましたが、少しずつ終息してきています。
乗り越えて、ゆっくり大人になっていけ。
お父さんもお母さんも、かならず守ってあげるから。

それにしても、のんびり屋の兄はほったらかしです・・・
まあいいか。相変わらず超マイペースに生きてます。市民の森のカエルさん


今日もまた、ばたばたと過ぎていきました。

2009-04-08 23:55:12 | 訪問看護、緩和ケア
毎日が、ごちゃごちゃになって過ぎていきます。
うれしいことも、悲しいことも、切ないことも、素敵なことも・・

先日お見送りしたSさんのお宅でお線香をあげさせていただきました。
ケアマネと、ヘルパー責任者も一緒です。
「いかがですか?少し落ち着かれましたか?」と伺うと、ご主人は
何かを言いかけて、そのまま肩を震わせて顔を覆いました。
「すみません。・・話をしようとすると、泣けてしまって・・・まだ、だめなんです・・」と。
「27年、二人で店をやりました。ずっとそばにいたんです。突然いなくなってしまって、何もこたえてくれない・・」と。
言葉を無くしてしまいました。
なぐさめは、通じない。
一緒に泣くことしかできませんでした。



帰ってからは、いろんな電話が次々とかかってきます。
それから、やはり先日グループホームでお見送りをしたIさんのご家族が、ご挨拶に来て下さいました。
その時、「これは、父からの手紙だと思って下さい。」とメッセージカードをいただきました。
封筒からカードを出して、開いてみると・・・

      「 お世話になったね。
        ありがとう。   」

そう書いてありました。
そして、「世話になったね。」と「ありがとう。」の間に、笑顔でピースをする
Iさんのモノクロ写真がありました。
さらに、一番下に、ホームで書いたサインが入っていました。

なんて、素敵な笑顔。
明るい、陰りのひとかけらもない、くったくないピースの写真。

そして、何より嘘のない心のこもった言葉。

素敵な娘さんたちにみとられて、静かで温かな最後を送られたIさんらしいご挨拶でした。
こんな素敵なご挨拶の仕方があったんですね。
あんまりいい笑顔なので、また泣けてしまいました。
涙腺、壊れてます。

それから、長いこと入院中のYさんのお嫁さんが見えて、「今までいろんな事があったけど、すべて水に流して、連れて帰ってあげたい」とご相談がありました。
もちろん、早く連れて帰ってきてくださいとお伝えしました。
やっぱり、いいお嫁さんですよ。本当に大変なバトルだったけど、「おばあちゃんが、かわいそうで・・私が見ます。」と言ってくれました。
すごくうれしくなって、気持ちが明るくなりました。

絶対、いいことありますって。
人生を後悔しないために、人として間違えないために。
人を貶めたり、お金にいやしかったり、ずるいことをしたり、見捨てたりそんなことをする人は、絶対いい最後はおくれませんから。
最後の表情に、その人の生きざまがでますから。
いろいろなご家族を見ていて、ほんとうにそう思います。

午後からも、新患さんの初回訪問にいったり、なんだかんだ度忙しい一日でした。
夕方、新しく在宅専門として開業される先生が、スタッフのかたとご挨拶に来て下さいました。
在宅支援診療所として、子供からターミナルの在宅緩和ケアまで、やっていきたいとのことでした。
まだ、お若い先生でしたので、これからこの地域で、頑張ってほしいなと思いました。
めぐみ在宅クリニックの小澤先生みたいに、患者さんのこころの声を聞けるお医者さんであることを、心から願っています。







これでダイエット!?

2009-04-04 00:10:58 | 日々のあれこれ
うちの訪問看護ステーションは、看護師15人、ヘルパー7人、事務2人の女ばかりの職場です。
そして恐ろしことに、ここに就職すると体重が増えるんです。ヒェ~
去年の暮れに、北海道から越してきたナースまどかちゃんも、すでに2キロ増えたそうな・・・
で、必然的にダイエットの話題は年間通して盛り上がるわけなんです。
先日テレビでキャベツダイエットとグレープフルーツダイエットをやっていたと、スタッフが言い、以前キャベツで一時期痩せた経験のある私は、さっそく挑戦を決意したのです。
で、お弁当買いに寄ったスーパーで入口に積まれていたグレープフルーツをとりあえず8個買い、中華風お弁当を買って戻りました。
本当はこの日、コストコで買いだめしてあるメニセズのフランスパンを食べる予定だったのですが、おいしそうなお弁当に目がくらんだ時点で負けていました。
そして、私はみんなを巻き込んで、食前に汁を滴らせながらグレープフルーツを1個食べました。(皮はさすがに苦くて無理・・)
ここで、「あーもうおなかいっぱい!」と言ってお弁当を残した人1人。
「おなかいっぱいだけど、やっぱ食べよう」と言って小さなお弁当(自作)を完食した人一人。そして、いつも立派な食欲が自慢の私と、ナース桜井は「うーん。なんか食欲が亢進したみたい。」と言って、結構なボリュームのお弁当を完食しました。
あなた、これじゃあグレープフルーツの分、増えているじゃありませんか!?
(ちなみに、後のスタッフは、食後のデザートとして半分ずつ食しておりました。
さらにその日の昼下がり、報告書を書きに寄ったパン作り名人ナース石原が、おいしそうな焼き立てパンを、持ってきてくれたんです。
これが抜群においしかった!!
シナモンロールと、もうひとつ黒オリーブとチーズと黒コショウのきいたスパイシーブレッド。やわらかくって、しっとりふっくら、黒オリーブとチーズが絶妙、胡椒がぴりり。
だめです。食べちゃいました。
その直後でした、純粋培養ナース佐野が、なんと「きなこ蓬餅」を抱えて入ってきたのです。な、なんと言うことを・・・
結局、朝お土産にナース山下が持ってきたディズニーランドのクッキーも入れるとこんなことになってしまいました。これじゃあ、どうにもなりません。
(ほかにも、実はたくさんあるんです。どこの訪問看護ステーションも、こんなに食べるんででょうか??ちなみに、冬場はおでんやトン汁や、煮物まで作ってしまう私(別名まかないのおばさん)が悪いんでしょうか…?

私が、誘惑に勝てず、次々と手を出してしまったことは、言うまでもありません。    結局、毎日こんなことが続いているので、たまにダイエットに成功しても、すぐにリバウンドしてしまうのです。とほほ・・

でも、私は懲りません。
今は、毎食前に、キャベツをバリバリ食べています。(これはおいしい!)
でも、食欲は今のところ、とどまることをしらず・・・
シャングリラダイエットにも挑戦しようと思う今日この頃です。