基本再生産数（Ro）計算したら将来のパンデミック可能性見えてきた（マーズコロナウイルスMERS-CoV）

マーズコロナウイルスMERS-CoVの基本再生産数（Ro）を報告した論文＠Lancet
ここでいう基本再生産数（Ro）とは「一人の感染者から感染して発症する二次感染者数の平均値」です。

• ６月２１日までに検査確定した６４例中５５例対象。
• Bayesian analysis を用いて基本再生産数（Ro）を算出してSARSと比較。
• もっとも悲観的なシナリオでMERS-CoVの基本再生産数（Ro）は０．６９。もっとも楽観的シナリオでは０．６０。ちなみにSARSの基本再生産数（Ro）は０．８０。
• 悲観的シナリオでは、インデックスケースから８例以上の感染をすると、Roは１以上となり、パンデミックの可能性があることになる。
• 現時点ではパンデミックの可能性にはないが、サーベイランス強化、接触者追跡をさらに強化することを提言。

机上の計算ではありますが、将来、パンデミックをおこす可能性も否定はできないという結果です。

ソースはLancet
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2961492-0/fulltext

The Lancet, Early Online Publication, 5 July 2013

doi:10.1016/S0140-6736(13)61492-0Cite or Link Using DOI

 

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Interhuman transmissibility of Middle East respiratory syndrome coronavirus: estimation of pandemic risk

Original Text

Romulus Breban PhD a, Julien Riou a, Prof Arnaud Fontanet PhD a b