墨壷とは?
と辞書で調べてみると「大工・石工などが直線を引くときに用いる道具」とありました。
「巻き込んだ墨糸を墨池を通して引き出し、材に張り渡してはじいて線をつける」ことから基本的には直線を引くのだが、以前テレビで紹介された名人の大工さんが、糸のひねり加減と横からのはじき方で自由に弧まで描く技を披露していたのには驚かされました。
大工さんの道具の中でも特別なもので、昔は欅(けやき)のものが主流(しかなかった?)でしたが、最近は実用本位で安いプラスチック製がほとんどになっています。
で、現在、木製の墨壷を作る職人さんは全国でも新潟県の三条市に数軒が残るのみになっている。(他の地域で本業の墨壷職人さんがいたらごめんなさい。)
その中の一軒、田巻製作所が作ったできたてほやほやの新製品がこれです。
「形が特徴的な墨壷です。なめらかな墨池の形とそれに比べ大きな坪車、今造られている墨壷とはかなり違いますが小ぶりながら凛とした姿から名前を利休としました。 実用にも充分使用できる小品です。」
メーカーのコメントです。
利休の命名の理由がいまいちよくわからなかったが、確かにちょっと変わった形ながら、スマートで品があります。(だから利休か!)
大きさは、長さ210mm×巾67mm×高さ88mm
環境にやさしい植物から作られた天然塗料を使用しているので、ニス塗りと違って渋くておちついた感じです。
材料は、もちろん天然ケヤキ材を使用しているため、色・木目はひとつずつ違っています。
ネットでの紹介は次回にして、とりあえず今月は取引先の小売屋さんに紹介してきます。
いつまでたっても近くのお店に入荷しない人や、もともと近くにお店がなくこの墨壷に興味がある人は、こちらにお問い合わせください。