隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第253作品目は、『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(以下:ホイットニー・ヒューストン)をお送りします。
12月23日から全国公開されている『ホイットニー・ヒューストン 』を、元日に観に行ってきました。
劇場で映画鑑賞するのは、昨年7月の 『エルビス』 以来、半年ぶりです。
『ホイットニー・ヒューストン(原題:I Wanna Dance with Somebody)』は、本国では、2022年12月21日に公開されたアメリカ合衆国製作のミュージカル映画。
尚、「隊長のブログ」では、ミュージカル映画を、これで17作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの一覧をご参照下さい 。
本作品は、2012年2月11日に、48歳という若さで亡くなったアメリカの黒人女性歌手のホイットニー・ヒューストン (Whitney Houston) の生涯を描いた伝記物語です。
監督は、女優としても活躍したケイシー・レモンズ(Kasi Lemmons)。
脚本:アンソニー・マッカーテン(Anthony McCarten)。
アンソニー・マッカーテン脚本のミュージカル映画は、2018年公開の 『ボヘミアン・ラプソディ』 を、取り上げています。
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント。上映時間:142分。
ホイットニーを演じるのは、イギリス・ロンドン出身 30歳の女優 ナオミ・アッキー(Naomi Ackie)。
共演者:スタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)、アシュトン・デュランド・サンダース(Ashton Durrand Sanders)、タマラ・チュニー(Tamara Tunie)、ナフェッサ・ウィリアムズ(Nafessa Williams)、ほか。
スタンリー・トゥッチ出演映画は、2004年公開 『ターミナル 』 を、紹介しています。
あらすじ:ニュージャージーの教会でゴスペルを歌う少女だったホイットニーは、母親(タマラ・チュニー)のステージで歌っているところを、アリスタ・レコードの社長で、敏腕プロデューサーのクライヴ・デイヴィス(スタンリー・トゥッチ)に、スカウトされます。
彼女のデビューには、家族だけでなく、親友のロビン・クロフォード(ナフェッサ・ウィリアムズ)も大喜びします。
“歌いたい曲を自分らしく歌う” ホイットニーは、ジャンルも人種も越え、瞬く間にスターダムを駆け上がっていきました。史上最高の国歌斉唱と語り継がれる第15回スーパーボウルでのアメリカ国家斉唱の大役を務めるまでに。
しかし、家族、ロビンとの確執だけでなく、結婚したボビー・ブラウン(アシュトン・デュランド・サンダース)との愛憎劇、ドラッグに溺れていき。。。
鑑賞したのは、東京・日比谷にある「TOHOシネマズ 日比谷」。
同館を訪れるのは、昨年1月に 『クライ・マッチョ』 を観に行って以来、一年ぶりです。
「日比谷シャンテ」4階にある同シネコンからは、良く晴れ渡った元日の「日比谷交差点」が、見えます。
本作を上映しているのは、座席数120のSCREEN 8。場内は、隊長と同じく、正月に映画を楽しみに来た人で、ほぼ満席です。
感想:2時間半近い上映時間にも係らず、途中で間延びすることもありませんでした。
その理由として、ホイットニーの少女時代から、亡くなるまでを、時系列的にほぼ忠実に描いている点。伝記物語なのに、エピソードが前後して描かれたり、時代を遡ったりすると、混乱してストーリーに入り込めないこともありますからね。
それと、ナオミ・アッキーの圧倒的な歌唱力。彼女は、歌手かと思っていましたが、女優なのですね。と思ったら、種明かしになるのですが、一部のシーンは、ホイットニー・ヒューストンのオリジナル音源が使用されて、あたかもナオミ・アッキーが歌っているかのように上手に合成されているようです。
声を出して笑ってしまったのは、初主演映画となる 『ボディーガード』 の台本を、プロデューサーのクライヴ・デイヴィスから渡された時のシーンです。渡された台本を、出演しないと言って、ごみ箱に投げ捨てますが、共演者がケビン・コスナーと聞いた途端、台本をゴミ箱から拾い出し、出演を快諾します。
その『ボディーガード』の映画撮影シーン。プールサイドで、佇むケビンを、二階の窓からカーテン越しに、ホイットニーが覗き込むシーンがありました。ケビンは、おそらく『ボディーガード』出演時の本人だと思いますが、本作では、二人が絡むシーンがありませんでした。
ケビン・コスナーのそっくりさんを起用しても良いので、『ボディーガード』ロケ時の再現シーンを観たかったです。
ここ数年で観た、ミュージシャンの伝記物語: 『ボヘミアン・ラプソディ』 のフレディ・マーキュリー、『ロケットマン』 のエルトン・ジョン、『エルビス』 のエルヴィス・プレスリー。
これらの主人公同様に、ホイットニー・ヒューストンも、成功するとともに、金が絡んで、家族・友人・仲間との仲たがい、ドラッグ・酒に溺れて、早死にしてしまいました。(エルトン・ジョンは存命)
最後になりますが、これまで「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧 にしています が、本作は良い例だと思います。
この映画の原題 「I Wanna Dance with Somebody」は、ホイットニーのセカンド・アルバムのタイトルです。日本で一番ヒットした彼女の楽曲は、『ボディーガード』の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー (I Will Always Love You)」なので、「I Wanna Dance with Somebody」の知名度では、何の映画か分からない人も多いでしょう。
その意味で、「I Wanna Dance with Somebody」のタイトルの前に、「ホイットニー・ヒューストン」を付け加えたのが、良い邦題になったと思います。
==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~240 省略
Film241 2022/1/26 『クライ・マッチョ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/757274df8156bdb9256e9800898eb5bf
Film242 2022/2/17 『ウエスト・サイド・ストーリー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0ba5d415d0a79d47bb2cc6e5651f9d92
Film243 2022/3/9 『JSA』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1df8ea4ff792addc6af7c2ea3811435d
Film244 2022/3/17 『山桜』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/705a4195432147acf188dce64b3817ba
Film245 2022/3/20 『ボヘミアン・ラプソディ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/34dab4728c0d4aab627a3920a1f76aac
Film246 2022/4/6 『ミスター・ベースボール』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2874b50d8ad5de1f85e616b54f0e0265
Film247 2022/4/11 『ムトゥ 踊るマハラジャ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6343f32c2b89e30fd9b4836e62e461eb
Film248 2022/4/22 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/aa52c0d999cb8ff95f475cfc6bb9e215
Film249 2022/4/28 『マチネの終わりに』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8ad137688f0aa756991714a5e5af634f
Film250 2022/6/12 『トップガン マーヴェリック』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/cfe888828c089f8a2a398d8c3d996f1e
Film251 2022/7/18 『エルビス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8253525b9bf7527bc081bb94708ff005
Film252 2022/9/20 『必死剣 鳥刺し』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9e2a85ff0a9e61ab15e39f8b554e8ae4
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