旅行記 第45回 『北陸新幹線で行く秋の北陸 4日間』 (その5・金沢城) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5822b42bf9687468eeaea5a4cc658ca1
旅の二日目、金沢城内を散策し、再び石川橋を渡り、次の目的地「特別名勝 兼六園 桂坂口」に着いたのが、午前10時35分頃です。
兼六園は、岡山の「後楽園」、水戸の「偕楽園」と共に “日本三名園” の一つと称される、江戸時代の代表的な林泉廻遊式庭園です。
延宝四年(1676)、加賀藩五代藩主前田綱紀(つなのり)が金沢城に面する傾斜地に別荘を建て、その周辺を庭園にしました。これが現在の兼六園の礎であり、当時は「蓮池亭(れんちてい)」と呼ばれていました。
金沢城の入場料は無料ですが、兼六園は320円の入園料が必要です。
城内を歩き廻って疲れていたので、入園して直ぐの場所にある、お食事・お土産処「寄観亭」に立ち寄り、ソフトクリーム 400円(税込)で、英気を養いました。
「霞ヶ池(かすみがいけ)」は、兼六園の中心部にある、約5800平方メートルの池です。眺める位置によって異なった様相を見ることができ、園内では一番大きい池になります。
赤戸室石の一枚岩の橋「虹橋(にじばし)」を渡ります。
橋を渡った先から見えるのは、右手に兼六園のシンボル「徽軫灯籠(ことじとうろう)」。片足だけを池の中に入れた二本足の灯籠で、高さは2.67メートル。前方にある虹橋を琴に見立てると、後方の灯籠が琴の絃(いと)を支える駒に見えるので、徽軫(ことじ=琴柱)と名付けられました。
中央奥が、「内橋亭(うちはしてい)」(赤矢印)。写真では分かりずらいかも知れませんが、石脚で支えられたこの亭は、まるで水面に浮かんでいるような印象を与えます。
左手に「蓬莱島(ほうらいじま)」(青矢印)。蓬莱とは、古代中国で仙人が住むといわれている蓬莱山(ほうらいさん)のことで、大きな亀の背中にある山と言われています。
池の畔に沿って歩くと、「唐崎松(からさきのまつ)」が出現します。第十三代当主・前田斉泰(なりやす)が、近江・琵琶湖畔の唐崎から種子を取り寄せて育てた黒松。
反対側にある「眺望台(ちょうぼうだい)」。海抜53メートルにあるこの場所からは、卯辰山や白山山系、能登半島方面が見渡せます。
並べられた11枚の石が、雁(かり)の列が飛んでいく様に見えることから名付けられた「雁行橋(がんこうばし)」(青矢印)。
その先では、冬の名物「雪吊り」の作業が、行われていました。
「霞ヶ池」を回り込み、「内橋亭」が良く見える場所に来ました。
池から離れ、日本で最初にできたと言われる噴水の前へ。霞ヶ池からの水圧だけで約3.5メートル上がっています。文久元年(1861)に斉泰が、金沢城内の二の丸に水を引くために試作させたと言われています。
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