明日(1月29日)で中華圏の春節(旧正月)の休みも終わり、30日からは平常の状態に戻ります。尚、上海で過ごした春節の様子はこちらをご覧下さい→ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7f5e51d48a8b11321bb0fe11be172885
上海に住んでいた当時、上海の街の様子や、中国各地の旅行記を「上海城市新聞」と名づけ、メールで配信していました。帰国後も配信を続けていて、最新号は2011年12月1日付けのVol.19 『武漢・信陽旅遊』です。
これまで配信した「上海城市新聞」を漸次、ブログにアップしていきます。第4回目は2005年6月24日発行の『ベンツのタクシー』です。
全記事をA4サイズの、PDFファイルで作成しています。ご希望の方は、メッセージにてご連絡下さい。メール添付にてお送りいたします。
又、写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
SHANGHAI CITY NEWS Vol.4 “BENZ TAXI” 2005/6/24
=中国語で城市はCity,新聞はNewsの意味(日本語の新聞は英語では報紙と書きます=
=従って城市新聞はCITY NEWSの意味です=
今日6月24日は私の誕生日です!皆様から誕生日プレゼントをまだ送っていただいていませんが、先にプレゼントのお返しとして、城市新聞をお送りします。
日本ではまだ梅雨明けしていないようですが、こちら上海では6月18日に梅雨入り宣言が出されたものの、空梅雨のようで雨はほとんど振らず、日中の気温が30度を越える暑い日が続いています。
さて、今回は上海のタクシー事情の話題をお届けします。
【ベンツのタクシー】
大衆タクシーでは上海万博に向けてベンツをさらに増車し、最終的には500台規模になると言われています。同社では、さらに上海にいる留学生を起用して、運転手に英語を教えるプロジェクトを始動させたそうです。現在、上海のタクシーのほとんどの運転手には英語が通じませんので、これは外国人にとって朗報ですね。
これまで市内でベンツのタクシーが走っているのを何回か見かけたことがあります。「流し」より無線での配車や、運転手個人への携帯電話での予約が多いようで、なかなか乗車出来る機会がありませんでしたが、今までに一度だけ乗車したことがあります。その貴重なベンツタクシー乗車体験をレポートします。
【普段はなかなか乗るチャンスのないベンツのタクシーです】
【タクシー乗り場の看板】
会社の帰りにタクシーを拾おうとしていると目の前に空車のベンツが走って来ました。一瞬、何故か手を挙げるのをためらいましたが、手を挙げ乗り込みました。車種はベンツのE200です。中国での価格は60万元(約780万円)と言われていますから、日本よりは若干高めです。上海のタクシーの車種で多いのが、フォルクスワーゲンのサンタナとパサートで、これらに比べて約2-3倍の価格だそうです。
上海では、新車から廃車寸前のものまで雑多のタクシーが走っています。以前台湾でタクシーに乗った時、床に穴が開いていて、走っている時に足元に道路が見えたことがあります。その時の運転手は、裸足で運転していました。上海では、さすがにそこまでひどいタクシーは走っていませんが、日本と比較すると、かなりボロ車が走っていますし、運転手の服装やマナーも決して良いとは言えません。(台湾の名誉の為に言うと、昨年久しぶりに行った台湾で乗ったタクシーのボディカラーは台湾全島で黄色に統一されたようで、どれも綺麗でした。また、運転手の服装、マナーも昔と比べてかなり良くなっていました。)
上海のタクシー料金はベンツもボロ車でも同じで、2kmまでの初乗りが10元(約130円)、以後500m毎に2元(約26円)です。
ベンツタクシーの車内に乗り込んで、ドアを閉める時、ヨーロッパ高級車のあの重厚感のあるドアの感触がありました。車内のインテリアも落ち着いていて、シートはもちろん本皮製です。エアコンの音も気にならない位に車内の静寂感があり、ウインカーの重みのある音も後部座席まで良く聞こえました。
【ベンツ以外にもファルクスワーゲンなど、さまざまなタクシーを見かけます】
【横から見ても、後ろから見ても高級感が漂っています】
高級感が味わえて、他のタクシーと同じ料金なのは満足なのですが、運転手のマナーは他のタクシーと同様、ベンツクラスの運転手ではありませんでした。運転は荒っぽいし、運転中に携帯電話で話しはするし・・・料金を支払っても、「謝謝(有難う)」の言葉もありませんでした。でも、降車する時に携帯電話番号の書かれた名刺を渡され、「予約の時は電話をくれ」と言われました(苦笑)
上海の交通マナーに関しては、また後日レポートしたいと思います。
【上海の高級車】
上海では、ベンツだけでなく、ピカピカに磨き上げた、ポルシェ、ジャガー、BMW、 ボルボ等の輸入高級車が走っています。また、これらの輸入高級車のショールームも南 京路等の繁華街にあります。いったい誰がこんな高級車を買うのでしょうか?
【上海のタクシー料金】
上海以外では、空調の有無、車の大きさによりタクシー料金が異なる都市があり ますが、上にも書いた通り、上海ではベンツのタクシーでも、ボロボロのタクシー でも料金は同じです。また、チップも不要で、降車時にはメーター通りの料金を支払え ばOKです。ただ、空港、観光地には白タクや正規料金以外を要求するタクシーがい る事がありますので、これらの悪質運転手の車には乗らないように充分ご注意下さい。
【ベンツのタクシー,もちろん乗り心地は満足です】
【車道を走る自転車】
*料金の情報、人民元の円換算レートは2005年6月現在のものです。
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バックナンバー一覧
Vol.1 2005年2月24日発行 『2年目の春節』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7f5e51d48a8b11321bb0fe11be172885
Vol.2 2005年3月23日発行 『衛星放送屋さん』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4cfc4f606deab4beb003af8cd0f73253
Vol.3 2005年5月10日発行 『上海の室内スキー場』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/79cdbfb202d1e1852a30f6a466a0437d
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この記事から6年半以上が経ちました。「ベンツのタクシー」は今はもう走っていないそうです。2010年の上海万博を機に、ワンボックスタイプのタクシーも導入され、上海のタクシーは大分きれいになったそうです。
また、当時10元(≒130円)だった初乗り運賃が、現在は燃料調整費込みで14元(≒180円)になっています。
次回の「上海城市新聞」は2005年8月1日発行の『コンビニ戦争』です。お楽しみに!
コメントありがとうございます。
ベンツのタクシーは2005年頃に登場して、1~2年で全て廃止されたと思います。理由は、他の車種と比べて運用コストが高いのにも係わらす、運賃が他のタクシーと同じだったためと記憶しています。個人的には、他の車種より料金が高くても、ベンツとかBMWのタクシーを増車して欲しかった!
現在の上海の初乗りは燃料調整費込みで14元ですか?確かに高いですね。昨年11月に行った、河南省信陽市の初乗りは燃料調整費込みで5元でした。
今でも存在するのか、廃止になったのか…。
数年前は初乗り10元だったのですね。安いなぁ。