あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

辰巳芸者

2009-11-21 16:31:26 | 日記
黒羊毛珠を、朱赤と緑と金で締め、真紅の華を金糸で留めて、手毬根付 『 辰巳芸者 』 と名づけました。

辰巳芸者は、江戸時代から 深川で活躍した芸者衆の事を言うようで、 「 舞奴・芸奴 が、 京の華 なら、 辰巳芸者は 江戸の粋 」 って比較されているように、江戸の粋 の 芸者衆の事です。

静岡では、最近は 芸者さんの姿は、ほとんど見かけなくなってしまいましたけど、私が、20代の頃には・・(・・・つい、最近って事ですかね・・・ん?・・ ) 静岡市内の駅から、さほど遠くない場所に、芸者置屋があって、昼間とか、近くを通ると、三味線の音色が聴こえてきたり、夕方近くになると、入口の前に、人力車が待機していて、黒い着物の日本髪姿の粋な 芸者さんが、浮月楼とかの宴席に出かけるところに出あったりしたものです・・・

最近は、どういう方が、ご利用になっているのか知りませんけど、市内にも、三味線屋さんとか、舞扇のお店とかも、風情のある構えの店もときどき見かけますが、数年前、私共が、清水区の、某料亭で、芸者さんを、呼んだとき、4~5人、芸者さんが来ましたかね・・・年齢は若かったですけど、日本髪鬘がちょっとずれ掛かってたり、着物は、会社からの支給です・・みたいな感じで、料亭での宴会の後、二次会では、彼女達の、芸者バーみたいなとこで・・・ん~・・・粋とかとは、ちょっと縁遠く、・・微妙な気分でした・・・( 芸者遊びしていた訳じゃありませんです・・・一応、念のため・・ )

仕事でお伺いした、女性が、「 私は、元芸者でしたから・・ 」 って私が名刺を渡すと、名刺代わりに、芸奴名染めの手ぬぐい下さったりする、年配の女性もいたりして、そういうお宅の玄関先って、ちょっとした置物とか、生け花とか、壁掛けとか、粋 なんですよね・・・・

こうした粋な芸者さん、お見かけしなくなって、残念ですよね・・・・

以前に、研修で、京都に行った際には、名前は忘れてしまいましたが、古い寺を改装した料亭で、芸奴 さんが、数曲、舞をみせてくださいましたが、本来なら 一見の客は取らない、いつもは、政財界とか歌舞伎界の方々の前で、舞うという芸奴で、美しさは当然ですが、話の内容も、実に粋で、まさに、京の華 と言うべき方で、こういう方々が、日本の伝統を継承されているんだなあ・・って感動したものでした・・・・

私とは、別世界の方でしたしね・・・・政財界・・歌舞伎界・・無縁の世界にいますから・・ 憧れる事すらありませんしね・・・・

あまりにも 美しい人には、声を掛けようなどと、考えもしないで、観てるだけの私ですから・・・  家内が、美しくないって言ってる訳じゃありませんからね・・・普通の女性です・・・?