「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
脱出マジックの第一人者にして天才マジシャン・有里匠幻。
しかし彼のその人気も今や下降線をたどっていた。
その彼が、沢山の観客の目の前、テレビ中継中の脱出マジックの最中に胸をナイフで刺されて殺害される。
衆人の目の前での犯行にもかかわらず、その犯人探しは困難を極める。
そして匠幻の葬儀が行なわれ、またも沢山の目撃者の目の前でありながら、今度は霊柩車から匠幻の遺体が消えたのである。
これはマジックなのか!?匠幻の仕組んだ壮大なマジックなのであろうか!?
そして今度は匠幻マジックの仕掛けを製作していた工場主までが絞殺死体で発見、、、また匠幻の弟子までがテレビ中継中に殺害され、、、
一体犯人は誰なのか!?
そしてその犯行のトリックは!?
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大学助教授・犀川と女子大生・萌絵のS&Mシリーズの第7弾。
前回読んだのが4弾なのに、なぜ今回読んだのが7弾なのかといえば、、、古本屋に無かったから(^^;)
一般常識に著しい欠落のある萌絵に、およそ一般人とはかけ離れた犀川。
「今年の春に、犀川と萌絵は、区役所に提出する婚姻届に署名、捺印した」
ん!?、、、え!?、、、ええっ!!
マジっすか!?どういうことだ!?
5・6弾の中でそんなに話し進んだのか!?でもそんな雰囲気全然無いぞ!?
こりゃ戻って読まなきゃですなぁ。
美しい日本語と素晴らしいストーリテラー。
ホントこの人の文章はいいですね。
キャラクター達がその独自の人格で活き活きと動き出し、話に幅をもたせてます。
気になるのは、、、萌絵の親友・簑沢杜萌やいずこ!?
勝手に評価 ☆4.5/5.0