11編もの短編から成る短編集。
出張の行き帰りの電車で一気に読みました。
親友の父を殺害した夫と、そのの帰りを待つ妻、そしてその夫の親友。
亡くなった父の職・寺の住職を継いだ親友と妻との間にある秘密とは、、、
(虚空の黙祷者)
大学教授、そして小説家でもある夫。その夫の書いた小説の無味乾燥さに我慢ならない文学部卒の妻。
彼女は夫の書いた小説を大幅に書き換え、全く違うものに変えて発表してしまった。
彼女にも分らないその収束を思いついた朝に夫が体験することとは、、、
(彼女の迷宮)
暴行傷害事件が多発しているにも関わらず、研究による実験計測のために毎日のようにキャンパスに泊まりこむ院生の阿竹スピカと、彼女の1年後輩の石阪トミオミ。
2人は構内の場所が近い、活動時間が近いという2点の理由で時間を共有することが多い。
彼女が発見した興味深い現象、傷害事件の犯人との遭遇、、、
その結果、彼女の発見した現象に名付けられた名前は!?
(真夜中の悲鳴)
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短編集だけあって、どれもライトな読後感。
難しいですね、短編って。
アッと驚くどんでん返し、ユーモア、ブラックユーモア、、、
いろいろな要素が無いと欠片も印象に残らずに終わってしまいますね。
息抜きにはちょうどよかったです。
勝手に評価 ☆ 2.0/5.0