顕微鏡を覗きながらああでもない、こうでもないと乏しい知識を披露し合ってプレパラートの病名を当てる病理学実習を終えるや否や、電車に飛び乗った。その東京方面の電車には同級生が二人も。まだ金曜日じゃなくて木曜日なのにみなさんお元気ですね(笑)。医大生・たきいです。
さて、筆者が陰ながらリスペクトしている女性といえば、元祖女子大生ブロガーの「はあちゅう」さん。
はあちゅう主義。 : 【告知】「大学生のための無料ライティング講座」の雑な告知 http://t.co/LWTiNlSzEz
— はあちゅう(伊藤春香) (@ha_chu) 2014, 9月 22
ブロガーを名乗るからにはこの世界のホンモノの人を知りたくなるのが人の常、そのとき見つけたはあちゅうさんがずっと気になってました。
そんなはあちゅうさんにイベントで会えるというので恵比寿まで。
ドキドキしながら応募してみれば、抽選あたっちゃったわけです。ラッキー。
会場には、はあちゅうさんに憧れていると思しき女子大生がたくさん。こんなにも「就活頑張ってます」的なキャピキャピしたタイプの女子大生は少なくとも医学部女子にはいないのでなんだか緊張しちゃいました(笑)。その会場に一人混じる医大生・たきい。どう考えても医学部の学生とか多分筆者くらい。医学科の我々には世に言う就活がないし、完全アウェイであります。
この「医大生・たきいです。」だなんて所詮は趣味の領域。ブログを書く上で言語化できていないコツみたいなものはもっていましたが、物書きを生業としている方達が語るテクニックには流石説得力がありました。言われてみれば当たり前だけどなるほどという感じ。
先日このブログに書いたALSアイスバケツチャレンジの記事が、
「医大生の僕がアイスバケツをかぶらなかった5つの理由」
Facebookのシェア数100を超えて素人にしてはちょっとだけ話題になったけど、それも当然のことだったと気付かされます。1.情報として新しく、2.視点が新しかった。2点を兼ね備えた「世に出て価値のある情報」を図らずも発信していたわけです。
「誰もが気になっていることを
誰もしていない言い方で
誰もが知っている言葉で表現する」
これが読まれる楽しい文章なのだそう。
ちょっと我田引水してみよう。
どんなに偉いお医者さんの先生が、学術的にエビデンスレベルが高いことを仰ったところで、国民が読まなければ響かない。悪くなってから治すよりも、健康であるほうがずっと重要。話を聞いてもらったり、読んでもらったりする重要性は高いはず。健康問題こそ、「拡散」されるべきだと信じています。もしかすると、くだらない恋愛テクニックよりずっと重要かもしれません笑
高校の先輩でいらっしゃる作家の故井上ひさし氏が、図書館にこんな色紙を残していたことを思い出しました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」
これができる医者になりたい。
はあちゅうさんは、
「文章力の向上は、毎日書くこと」
と仰ってました。それだけはブログで続けられています。ちょっぴり自信がつきました。
日常をINPUTして、書く。これからも続けてみます。
(はあちゅうさんの髪から飛び出た耳がかわいいなと思った人(笑))