昨日で2年間教えてきた塾を辞めてきた。遂に病棟実習が始まってしまうので、毎週平日のバイトはちょっと厳しいというのがその理由。人不足のときには助っ人で来てくれと言っていただきお小遣い稼ぎさせていただけるというからありがたい。今日はそんな塾の思い出をば。医大生・たきいです。
田舎の塾でのんびりやらせてもらえた。どれだけのんびりだったかというと、漢文の授業をやらせてもらったくらい(笑)。医学部の学生に漢文やらせてくれるって攻め過ぎだと思う。人生で最初で最後の経験だったに違いないけど、いい経験でありました。漢文の他にも英語の授業とかもやらせてもらった。予備校の授業思い出しながらいろいろやってみたけど教えることの難しさって凄まじいです。でも、患者さんに説明する練習のようなものだと思って頑張った。物は捉えようなのです。
教壇に立つ仕事よりも、高校生の質問対応が業務のメイン。大学生っていう生き物は大学受験の知識など忘れつつある生き物ですが、記憶の復元作業しながら頑張りました。そこで思ったのは、一回頭を使って考えたことは案外覚えてるものなんだってこと。逆に当時詰め込んだだけの知識は恐ろしいくらいに何も残っていません。医学部での普段の勉強って後者に寄りがちだなと、ついつい心の中で最近の自分を反省してしまうことも。
ひとりの生徒が印象に残っています。高3の夏前にSVOCが分かってないという飛ばしっぷり。マジかよ…と正直思いましたが一緒に作戦を練って英語の長文の問題集をこなしました。長文に印を書きこんでいって全部目の前で訳させるという急がば回れ作戦。自分でも仕事し過ぎなんじゃないかと思ってましたが、頑張りには応えようと。結果が気になっていたんですが、彼は滑り止めの私立も手堅く合格して、国公立大学に合格してくれたとのこと。あの状態からよく頑張ってくれました。
実は医学部に合格しなかったら予備校講師になろうと思っていたこともありました(笑)。浪人時代は授業が楽しかったのでそういう道もいいかと思っていたのです。ちょっぴりだけそんな体験ができてよかったです。教えることの難しさは痛いほどよく分かりましたが、最後にそのやりがいまで経験できちゃったとは。
高校生のみんなありがとう。
(冷蔵庫の処理に追われた人(笑))