OSCEの模擬患者募集はバイト代をもらえる大学も多いそうですが、ケチなうちの大学は弁当しかくれません。それでもやりました。ブログネタになるからです(笑)。医大生・たきいです。
Advanced OSCEなるものの模擬患者をやってきました。Advanced Objective Structured Clinical Examination。Advanced OSCEとは6年生版OSCE。平たく言うとお医者さん役の演劇を堅苦しい雰囲気の中でやらなければいけない実技試験で、“Advanced”になると診断や治療方針まで求められてきます。OSCEはそこそこ前からあるそうですが、Advanced OSCEはここ数年で全国的に始まっていったよう。うちの大学はそこそこ力を入れている様子が窺えて、全国の大学の先生が見学に来ておられました。あれはだれそれがいる大学の先生だなー、とか心の中で楽しめました。
Advaced OSCEの模擬患者は昨年に引き続き2回目、OSCEの模擬患者もやったことがあるのでそろそろ模擬患者のプロと言っていいかもしれません。因みに去年は知り合いの先輩を目の前にして笑いが堪えきれなくなりそうだったのが反省点だったのですが(笑)、今年は知り合いの先輩に対しても割と上手に患者さんっぽく受け答えができて安心しております。待ち時間に評価者役の先生から「たきいくん、患者役うまいね」とお褒めの言葉をいただきました。
恐ろしいことに来年はついに自分の番というわけです。2015の問題は、わたくしに当たった先輩は全員不正解という難問でしたが、2016の問題はわたくしに当たった先輩は全員正解という学生に優しい、易しい問題になりました。こうなると普通に考えて、来年は難化の傾向となるのは間違いないというのが想像に容易いので恐ろしくて堪りません。
臨床実習開始前に行われるOSCEは、ほとんどの学生が慣れていないわけですから武勇伝や失敗エピソードをひけらかして学生の中で盛り上がりますが、Advanced OSCEの対象は6年生。優秀な先輩の中には少なくとも研修医の先生よりは腕の良さそうな方もおられました。うまい技術に目が行くAdvanced OSCE。医療面接の際の話の引き出し方のコツも上手な先輩がいて、技をいくつか盗んでこれました。
将来的には国家試験にもOSCEを導入しよう、みたいな話も偉い先生の中では進んでいるそうです。Advanced OSCEは臨床実習、BSL、ポリクリ等でいかに真剣にやってきたかが如実に反映されてしまう恐ろしい試験のようにも平凡な学生の目からも見えてしまいました。この先輩実習は力抜き気味だったのではないかな…なんてなんとなく分かってしまったのです。
試験のために勉強するのは愚かな真似のような気がしますが、普段の自分を振り返る上でもいい時間でした。弁当しかもらえなくてもブログネタにしようという思惑がなくとも模擬患者をやってみるのを後輩諸君にはオススメいたします。
(そろそろ冷房が欠かせなくなってきた人(笑))