道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

2/20酷寒の中のスロージョグ10㎞(バイトのお姉さん fin )

2023-02-20 17:15:00 | バイトのお姉さん



朝の早い時間は
まだ陽が射してたのに…

初孫くんをこども園に送る頃には
小雨がぱらつき始め…

そして
何より風が冷たくて
走ろうかどうか迷うほどの…

だけど昨日
京都マラソンを走ってきたメンバーたちに
負けてなるものかと無為なモチベーション?
フツフツと湧いてきて…

小雨がぱらつく中を
いつものスロージョグに向けてGO!


お供の坐骨神経痛は
結構な寒さに関わらず
そこそこおとなしくしていたが…

最近ガンコになりつつあるシモヤケは
老いぼれジジイを痛みつけるのに
さらにやっきになって…

それでも
昨日は休足日だったから
できれば15キロをと思いつつスタートした

これくらいの小雨なら何でもないなと
割と順調にステップを踏んでいたが…

5キロを過ぎたあたりから
小雨が本降りになり
ついには雪混じりのミゾレに変わって…

被ってた帽子からシューズまで
グッショリと濡れてしまった身体に
吹き付ける風はやたら冷たくて…

どう頑張っても
走り続けられたものじゃなく…

結局
15キロの予定をショートカットして
10キロをヘロヘロになって走るのが
精一杯の限界…

いつものシャワーの温かさが
天国に思えたのは錯覚でもなく…



走り始めは3〜4℃くらいあったはずなのに
走り終えてから再確認すると1.8℃!
寒かったはずだ…

雨水の昨日は雨でもあんなに暖かかったのに
今日になって真冬に逆戻りするなんて…

無駄に三寒四温とは言わない時期?
なんだよなぁ…








《バイトのお姉さんfin》

微かに触れるだけでいいから
そう思って
眠ってしまったバイトのお姉さんの唇に
僕の唇を重ねようとしたとき…

絶対にキスも何もしないから
嘘はつかないから…
そう言った自分の言葉が
盾のように目の前に立ちはだかり…

彼女にキスするのをやめた

彼女が言ったとおり
すでにエロオヤジのモードに入ってるのなら
それだけで我慢できるはずがない

無防備に目の前に横たわった彼女を
絶対に裏切ることはできないと
もっともらしい?理性が働き…

でも本当にそうなのか?

口ではダメと言いながら
無防備に僕に身体を預けるということは
キスでも何でもOKよという
手の込んだ彼女のサインじゃないのか?

行ったり来たりするエロジジイの苦悩
悩んだ末にキスを諦めてしまったが…

本当はどっちだったのか
今になってもわからない

僕に身体を預けたまま10分ほど経つと
ゆっくりと彼女は目を開け
ホントに寝ちゃったわ…
と…

そう言って
両手で顔を押さえる仕草の彼女を見つつ
彼女の本心を手探りしてみるものの
わからずじまいのまま…


またね
そう言いながらドアを開けてクルマを降り
自分の家の方角へ帰る
彼女のクルマのテールライトを見送った



バイトのお姉さんとの食事デートは
それが最初で最後になってしまった

食事デートが終わってからも
何度もLINEのやり取りは続いたし
社内で会えば笑顔で話もして
友達以上恋人未満の関係?は
変わることはなかったが…

そう思ってたのは
僕だけかもしれない

あるとき
どんなにLINEを送っても返事がなく
それどころか既読もつかなかったので
尋ねてみると
機種変してLINEもまだ入れてないと…

連絡せずにごめんなさい
LINE入れたらすぐに連絡するからと
謝ってくれたものの…

なんだか気づかないうちに
垣根を作られたように感じたのは
勘違いじゃなかったかもしれない
決して…

ひょっとして
僕と2人きりで食事デートをしたこと
或いはLINEのやり取りをしてること
ダンナにバレたのかも…

それとも
友達以上恋人未満の関係から
それ以上進むことを
彼女自身が望まなかったのかと…

軽いaventureは楽しんだとしても
ドロドロの関係?になってしまうのは
やっぱり…



それ以降
僕がリタイアするまで
秘密めいた友達以上恋人未満の間柄?は
ずっと続いたけれど…

僕が会社を卒業する当日にも
秋波を送るような彼女の笑顔は
痛いほど感じたけれど…


僕がリタイアしてから
彼女の顔を見ることはなくなったし
コッチから連絡することもなくなった

もちろん向こうからもなく…

まぁ
そういうもんだよなぁ
一線を超えなかった男と女の関係って…



いつだったか
リタイアしてから1年以上経ったとき…

まだ1歳だった初孫くんが通う
我が家から離れた区域のこども園が
バイトのお姉さんと同じセクションで働く
部下の若い女子社員の子どもと偶然一緒で…

その若い女子社員が
初孫くんを送迎している僕のことを
バイトのお姉さんに話したらしく
彼女が僕に逢いたがっていると…

若い女子社員は
もちろん僕と彼女の関係
友達以上恋人未満だったことは知らない

単にかつて同室で仕事をしていた
幹部とバイトの関係だとしか…


へぇ〜
彼女まだ会社に残ってるんだ

○○さんが茶髪に染めて髭も生やして
スッカリ変わっちゃって
前のイメージ全然ないんですよって言ったら
もう一度逢いたいなぁって言ってましたよ〜

(まだロン毛じゃなかったけど…)


僕もバイトのお姉さんに逢いたい気持ち
山ほどあったけれど…

いまさら再会したところで
進展することなんてないような…

彼女にその気持ちが本当にあるんだったら
彼女の方から連絡してくるはず…

でも
多分連絡して来ないだろう…


彼女との食事デートのとき
彼女が発したイミシンな言葉

私って
本当に好きな人と
結ばれたことないんです

その理由が
なんとなくわかったような気がした

彼女自身がそんな風に
仕向けているのだと…

踏み込めないのだと…




会社をリタイアしてからすでに5年
もちろん
まだ彼女に好意は持ってるけど
コッチからあらためて連絡することはない

どうせ
同じことの繰り返しになってしまうと…

リタイアしてからこれまでの間
ほかの経験もしたし…

いまもまた
独身キャリア女子との老いらくの恋も
遅々としているものの進行中で…

いくら勘違いのエロジジイといえど
ポンコツになりつつあるいま
おそらくこれが最後で…

もう少しすれば
本当に店じまいになってしまうんだろうと…


( fin… )



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