道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

綱引きしながら…

2019-09-04 21:39:00 | 日記


気がつけば
とっくに9月…

短かったのか?
長かったのか?

猛暑日の連続
豪雨の襲来…

まだまだ
夏は終わってない?

それでも
段々と薄くなっていく
夏の影…

そして
段々と大きくなってくる
秋の足音…

季節変わりの綱引き
引いて引っ張られて
もう少し続きそうな…











そんな夏の終わり
とあるイベントで…


あっ!
○○くん?
わたし○○です!

えっ?
○○ちゃん?
久しぶりだね〜


この歳になって「くん」付けで
女子から名前を呼ばれる違和感

女子というかオバちゃんか?
同級生だからこその親近感…

ただ
周りの人たちにも聞かれて
なんとも小っ恥ずかしく…

それにしても
よく僕だと気づいたもんだ
なんでだろう?

彼女と最後に会ったのは
10年くらい前のはず
超太ってて100キロ近くあったあの頃…


すっかり痩せちゃって
それに真っ黒でガイジンさんみたいだし
見違えたわ!

ガイジン?
見違えたってことはどういう…
カッコ良くなったってこと?

まぁそうよ
わたしなんか太る一方で…


あらためて彼女の体型に視線をやると
たしかにお腹まわり
すっかりオバちゃん体型?
昔はステキな運動少女だったのに…

しょうがないか?
一般的に僕と同じ歳なら
大体そんなもんだろう

別に恥じることなんてないさ

たとえガリガリに痩せても
歳を取るにつれ
骨盤の広がったスタイルは避けられない
女だろうと男だろうと…

長い間生きていると
骨盤とか関節とかは
緩んでしまうのか?

そう…
全てが緩んでいくのさ
緩んで固まってくのさ

そして最後は…









○○ちゃんと別れたあと
頭にタオルを巻きながら
並んだテントの前を歩いていると
オバちゃんの二人連れが近づいてきて…

別に彼女たちに興味はなかったけど
何気なく視野に入ってきたときに
どうも片方に見覚えがあるような…

あっ
近所のオバちゃん!
知人のカミさんだ!
グウタラ娘と同い年の娘を持つ…


やぁ〜!


右手を上げて声を掛けると
彼女はそんな僕に気づいて
一瞬怪訝そうな表情を見せたが…

すぐに
口に手を当てて顔を崩した
ハチマキ姿で茶髪のヒゲを生やしたジイさん
僕だと分かったのだろう


やだ〜
誰かと思った〜!

コッチこそ
誰かと思ったよ〜!

えっ?
なによ〜その言い方ぁ


僕より5歳ほど若いはずのオバちゃん
逆クビレのウェストを隠す出で立ちで…

2年ほど顔を合わせなかったが
彼女のあまりの肉体膨張に
驚きを隠せなかった

幸せ太りか?
幸せなのか?
そうなのかも…

どっちにしろ
みんな歳を取ると
緩んで膨らんでいくんだなぁと…

(ウチのカミさんは別だけど…)

そして
最後は…










季節は綱引きしながら
巡りめぐっていくけど…

僕たちの人生の綱引きは
巡っていくことはない…

もし
巡りめぐっていくことができるのなら…

老いと
綱引きしながら…





とりあえず
還暦は過ぎたものの…



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