時々
少年に戻ったりする…
ような気がするのは…
やっぱり
勘違いだろうか?
かもしれない…
そうに違いない
思い込みの深いエロジジイの…
だけど…
少女だったキミに
逢いたいがために…
純真だったあの頃…
そんなキミと僕に
戻りたいがために…
一生懸命に夢でも…
もう夢なのか?
そう夢でしか…
ずいぶんと昔の出逢い
まだ肌が水を弾くほど
そんな年頃の…
キミよりも可愛かったキミのトモダチ
そのトモダチにキミの想いを告げられ…
何も分からず
何も考えずに
ただ黙ったまま…
そのあと
どうしたっけ?
覚えていない
今となっては…
そんなあの頃に戻りたい
できるのなら…
何も知らなかった
あの頃に…
最初に訪れた別れ道だったかもしれない
あの頃に…
酔っ払って
両手を広げてハグしようとしたのに…
ダメよ
今日はダンナも子どもも一緒だから…
そう言ってキミが振り向いた先
大勢の人たちが混み合うなかで
ダンナや子どもがどこなのか?
僕にはわからなかったけど…
持て余した広げた両手
バンザイでもするよう
誤魔化した…
つもりだけど…
ぎこちなくて…
いつだったか忘れた
膝に乗せた細い身体
はじめて抱きしめたとき…
ブラウス越しに触れた
柔らかい小さな乳房や…
スカートの上からなぞった
弾けるような小ぶりのお尻…
軽く触れながら
いつのまにか…
いつのまにか…
純真だった少年の面影もなく
取り返しがつかないくらいに
哀しいオトナになってしまったと…
眠くてしょうがないのと微笑んだ
いたずらっ子のような屈託のない
そんなキミの瞳に嗤われながら…
僕は…
そう感じていた…
んだ…
あのとき…
あれから
もう何年…
僕はいま…
どこを歩いているんだろう?
どこを彷徨ってるんだろう?
半世紀以上も歩いてきたのに
自分の居場所すら…
十分に曲げることもできない
膝や足首の痛みを抱えつつ…
これから
どこへ向かおうと…
見えそうにない道しるべ
どこにあるのか…
それでも
生きていくさ
生きていくんだ
ぎこちないまま…
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