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連休の半ばのある日、同級生のD君の奥さんから手紙が届いた。産婦人科医として多忙なD君の代わりということで、私とは互いに顔見知りでもある夫人が送ってくれたものだ。中には京都の清水寺で求めた健康お守りが同封されていた。 . . . 本文を読む
18.
2005年4月28日。昨日Y先生から電話が入り、連休明けにT南部地域病院で予約がとれた、紹介状を用意しておく、と言われた。また、「核異型度については、今病理と協議しているところです。もう少しお時間をいただけますか?」とも言われる。忘れずに確認作業をしてくれていることがわかって、少し気をよくした。 . . . 本文を読む
少し前に、中越地方の景色を木版画や水彩画に描いていらっしゃる尾身伝吉さんのことを記事にしました。
「いまだ仮設住宅暮らしの被災者も多い」という話をご本人からお聞きしてから1週間と経たないうちに、再び中越地方が大地震に襲われてしまうとは...本当にびっくり、そして心が痛みます。前回と今回と、ダブルで被災された方がいないことを、せめて祈るばかりです。 . . . 本文を読む
少しお休みするつもりが、思いのほか長引いてしまい、ご無沙汰してしまいました。
その間、覗いてくださったり、コメントをいただいたり、メールをいただいたりしましたのに、無反応で大変失礼をいたしました。まずはこの場でまとめてお詫び申し上げます。 . . . 本文を読む
以前から好きだった尾身伝吉氏の木版画展、「尾身伝吉 木版画の世界 甦る故郷 こころの情景展」を、東京交通会館@有楽町に先週見に行きました。
尾身氏は新潟県中越の出身で、地震被災からの復興への祈りを込め、故郷である魚沼地方の風景を題材とした木版画や水彩画を創り続けています。 . . . 本文を読む
16.
それから、一番大事なことを調べなければ…これから放射線治療に通うことになるかもしれない、T南部地域病院のことだ。実は、この病院について印象を悪くしたのは、 “玉川温泉おばさん”の一件だけではなかった。 . . . 本文を読む
15.
会計をすますと、夫を待たせ、元のルームメイトのKさんに会いに病棟へ行ってみた。病棟に入ると、懐かしいような切ないような、複雑な思いに駆られる。半月前の処置の日には会えなかったけれど、今日は彼女に会えた。退院する日の朝廊下で会ったのが最後だが、そのときに比べるとだいぶ元気そうだ。あのときメッセージとともに置いていった使いかけのテレビカードのお礼を言われ、照れくさい。また来るからと言って別れた。 . . . 本文を読む
14.
ずっと頭の隅に引っかかっていた核異型度のことをふと思い出したので、最後に訊いてみた。「核異型度のグレードはわかりますか?」 すると、Y先生は不意を突かれたように少し慌て、書類をあれこれかき混ぜながらこう言った。「出ているはずなのですが…出ていませんねぇ……でも、硬がんですから、少なくともグレードIではないと思います。病理の担当者と話してみますので、少々時間をいただけますか?」 . . . 本文を読む
西武池袋線「西武球場前」駅前、グッドウィルドーム(旧西武ドーム)隣りの「ゆり園」(旧ユネスコ村)を訪れました。ゆるやかな山の斜面を色とりどりの百合が覆い尽くす様は圧巻でした。緑陰のもと、バークが敷き詰められた歩道に沿って鑑賞でき、炎天のもとでも暑さを凌ぐことができます。 . . . 本文を読む