えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第5章 放射線治療 15.

2007年07月09日 | 乳がん闘病記
15.
 会計をすますと、夫を待たせ、元のルームメイトのKさんに会いに病棟へ行ってみた。病棟に入ると、懐かしいような切ないような、複雑な思いに駆られる。半月前の処置の日には会えなかったけれど、今日は彼女に会えた。退院する日の朝廊下で会ったのが最後だが、そのときに比べるとだいぶ元気そうだ。あのときメッセージとともに置いていった使いかけのテレビカードのお礼を言われ、照れくさい。また来るからと言って別れた。

 帰宅して病理検査結果の報告書をよく読んでみた。ミミズのような字を解読し、英単語を調べ、私なりに解釈したところ、Y先生が口頭と記述で伝えてくれた内容が専門用語でより詳しく説明されていることがわかった。
 乳腺については、「25分割して検討した結果、浸潤性乳管がん、特に硬がんの所見」とある。硬がんは ”scirrhous carcinoma”。「スキルス…」と声に出してみて、「あぁ」と私は思い当たった。胃がんで最も悪性なタイプが、確か「スキルス性」「スキルスがん」だと言われているはずだ。やはりがっかりだ。
 硬がんについてネットで調べたことをまとめてみると、こんなふうになる。「硬がんとは、大きく3つに分けられている乳がんの種類の1つで、全乳がんの40%を占め、最も多数派のがん。細胞同士の結合が弱く、個々バラバラに、あるいは小塊状や索状となって浸潤するため、血流やリンパ流にのって他の部位に転移するのが他のがんより比較的早いとされている。その意味で3種類の中で最も悪性と言われている」
 
 乳がん発症年齢、発症部位、ホルモン受容体あり、硬がん…これで、すべて私は多数派に属していることになる。

 病理検査結果の報告書から、HER-2については最初から調べられていないこともわかった。あるサイト*に、「HER-2タンパクの過剰な存在は乳がんの予後因子の1つで、特にリンパ節にがんが転移している場合でHER-2が陽性だと、再発の危険性が高くなるといわれています」とあるので、私の場合調べられていないのは、リンパ節転移が見られないという術中の所見によったのだろうと考えられる。

  * http://nyugan.info/allabout/qa5/qa5_11.html

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