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1973年。
トミオという学校嫌いな子供が仮病使い、
不登校しようとしたがバレて、
無理矢理学校に行かされた。
父親からは、
「お前は勉強という2文字を、寝ても覚めても、心に刻みつけろ‼️」と、
常日頃、
言いつけられていた。
トミオはその度に悲しく、
勉学と自分の相性の悪さを呪った。
ある日、
宿題をしなかったとかいう理由で、
学校に居残りさせられたトミオは、
疲れ果てて、
高架線のそばの町を歩いていた。
燃え上がるような夕焼けの中、
高架線に列車が走った際、
車窓から、
夕陽が反射された。
それをじっと見ていたトミオの背後から、
デブいババはんが、
「クモハ591サンセット5秒前の光や‼️」と絶叫した!
あちこちから、
縄跳びしながら走って来る少女たちに獅子舞まで混じって、
トミオの前を横切られた際、
トミオは倒れた。
デブいババはんの、
「ナンてこと‼️ナンてこと‼️クモハ591サンセット5秒前の光を見るなんて‼️」と絶叫しまくる中、
トミオはそのまま気を失った!
トミオは病院に搬送されたが、
目撃者によると、
列車の車窓の反射光が顔に当たって気絶したとのことやった。
そして、
トミオの記憶は、
失われていた。
両親立ち会いの元、
精神科医による、
記憶のテストが行われた。
医師が何に見えるか?と月の写真を出したら、
トミオは「やぶれまんじゅうです」と答えた。
次に医師がカバの写真を出して問うと、
トミオは「お父さんです」と答えた。
恰幅の良すぎた父親は赤面もんやった。
カマキリの写真には、
「お母さんです」と答えた。
痩せて顔の尖っていた母親も赤面した。
そして、
いろいろな検査と治療を施しても、
トミオの記憶は戻らなかった。
仕方なくそのまま退院した。
が、
記憶は戻らなくとも、
凄まじい学力向上が見られ、
学校一の秀才に上りつめた。
そして、
起きてる時は、
トミオは、
勉強しかしなくなった。
同時に、
態度も高飛車になって来た。
ある日、
父親が居間でナイター見て喜んでいた時、
トミオがイライラしながら入って来た。
そして父親に、
「キミ!やかましいじゃないか😠もっと静かにしたまえ❗️」と怒鳴った!
父親はガチギレして、
「ナンや😡親に向かってそのものの言い方は🤬❗️」と怒鳴り返した!
トミオも負けずに、
「ナ、ナンだキミは❗️乱暴な!キミのようなヤツは置いとけんよ!出て行きたまえ‼️」と再怒鳴りしたので、
絶ギレした父親が襲いかかって来た!
二人は組み合いながら、
トミオが必死に、
「やめ給え❗️気は確かか⁉️キミは‼️」と声を上げると、
母親は泣き出して、
「よしとくれよ、お前さん方!みっともないじゃないか!親子で相撲の千秋楽の真似事なんかして」と言い、
袖で顔を覆って出て行った!
時は過ぎる。
70年代から80年代となり、
トミオは、
そのまま成績優秀に、
とある難関大学に合格して卒業!
トミオは、
バブル経済を予感して、
その準備に入り、
バブル経済絶頂時に、
バブル後社会の準備をした。
トミオのやることなすこと、
なにもかも成功した。
時は、
80年代から90年代。
そして新世紀を迎え、
2010年代になる。
トミオは成功の限りに、
大手企業の重役として今日を過ごした。
ただひとつ、
失ったものがあった🤭
それは両親との仲やった。
元々記憶を失った身とはいえ、
寂しかった。
良い伴侶との出会いがあればエエことかもしれんけど、
トミオは女性よりもオトコが好きやった。
そんなある日、
たまたま仕事が早く終わったので、
気分直しに、
下町をぶらぶら歩いた。
燃え上がるような夕焼けの中、
高架線に列車が走った。
その時、
車窓に反射した夕陽が、
トミオの顔を照らした。
同時に、
あのデブいババはんの、
「ナンてこと‼️ナンてこと‼️クモハ591サンセット5秒前の光を見るなんて‼️」という絶叫を思い出し、
そのまま気絶した。
病院に救急搬送されたトミオやけど、
記憶を失い、視力も失った。
病院側から両親に連絡が入ったが、
両親は、
病室に入ることを恐れて、
せいぜい、
待合室まで来るくらいやった。
理由は、
大学生時のトミオから、
「馬鹿者‼️ふとどきな❗️」と怒鳴られて以来、
親子の情が無いんやなかろうか😢と恐れてのものやった。
そして、
トミオの両親も80代やった。
父親は恐る恐る、
トミオの付き添いの看護師に、
トミオの様子を尋ねると、
看護師はツンとして、
「あたしゃ知りません❗️関係ありません❗️」と大声で言われた!
ある日、
主治医の勧めで、
待合室の両親のところにトミオを連れて行くことになった。
付き添い看護師はツンツンしながら、
目の見えないトミオを連れて、
待合室に来た。
が、
看護師から手を離して、
手探りしながらも両親の元に歩き出したトミオは、
両親にしがみついて頬を擦り付けて泣いた。
両親も泣き崩れた。
医師の診察で、
70年代に失われた記憶が蘇ったことがわかり、
あのままのトミオの人格は、
両親を慕いに慕った。
そして、
視力も戻ってきた。
医師は驚きながら、
付き添い看護師に理由を尋ねると、
看護師はツンツンしながら、
「あたしゃ知りません❗️関係ありません❗️」と大声出した!
トミオは、
コロナが来る前から、
それらしきモノが来る事への準備をして、
今では、
2025年問題への準備とともに、
両親と仲良く暮らしている。