ケイシロウとトークアバウト

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今そこの悪夢

2023-12-13 23:40:00 | 日記




自称霊媒師のパスコードがまみが、
とある区立センターの視聴覚室を借りて、
夢占いの公演を行った。

パスコードがまみは、
「夢の中でのラッキーカラーがあるのよ。それは、白と青と緑です」と言い、
「たとえゴキブリや蛇の類も白や青や緑ならば吉夢です」と付け加えた。
すると、
会場に来ていたツルミが、
「けど、グリーンマンバを触れば噛まれて猛毒で死ぬわ」と言ったので、
パスコードがまみは、
ツルミをじっと見ながら、
「夢の話しを現実に置きかえるあなたは、グリーンマンバに噛まれる以前に死んでいる」と言い返した。

ツルミは怯まずに、
「じゃあ凶夢の色はなんなのさ?ばあさん👵!」と言ったので、
パスコードがまみは、
この蔑みの言い方を気にすることなく、
「黒です!黒は神様は仏様おろか、すべての黒い物を夢に見たら凶夢になります」と言った。
すると、
客席にいた黒人男性が堪能な日本語で、
「じゃあ黒人が夢に出たら凶夢か⁉️」と怒鳴った!
パスコードがまみは、
「そうだと言えばあなたは差別主義者だと怒る😤違うと言えば、あたしの夢占いはハッタリだと馬鹿にされる。あたしの立場は、どうすることもできない状況だわ。まさに、今そこの悪夢よ」と嘆くと、
ツルミは、
「あなたはまだまだ修行が足らないわ。凶夢、凶夢だと言っても、人によっては吉夢にもなるのよ。あたしは日焼けした竹内夢の夢を見ても悪いことなんか起こらなかったわ。だって、大嫌いなおばさんが死んだんですから」と言った。



ときめきが花開くとき

2023-12-13 00:17:00 | 日記



『私の心にときめきの花開くとき、世界は薔薇色に感じました。けど現実は地獄の一丁目に立ってました』(by牧カオリ)

牧カオリの会社の女子新入社員二人が、
ホストクラブにハマり、
1日一食生活を余儀なくされた。
牧カオリは言った。
「ネオンの灯りに酔ったようなもんよ。朝になれば消えるはかない夢ね」、と。
一人が言った。
「牧さんの言われる通りです。夢の中では具合悪くったって吐きませんからね」。
牧カオリがこの女子新入社員の国語力の無さを嘆いていると、
もう一人が、
「牧さん。体験されて私たちを非難されてください」と言い、
牧カオリは、
「いいわ!あなたたちの心のユーレイの正体を暴いてみせる」と強く言った。

その日の夜。
牧カオリは二人の女子新入社員と、
ダンディー系のホストクラブ(正装したホストのお店)へと向かった。
店の前まで行くと、
店長が来て、
「ごめんなさい🙇‍♂️イベント入ってもうたのよ」とお詫びした。
女子新入社員達は牧カオリに、
「牧さんの初ホスト体験残念でしたわ」と言うと、
牧カオリは、
「夜の幻と戯れる暇はないの、あたしは」と冷たく言った。

そのとき、
店の奥から、
横須賀彗星が現れ、
スマホ📱の通話📞を押し、
「姫!新規のお客さん入れちゃ駄目⁉️姫のエース(特上顧客の意)ぶりを見せつけなよ」と言ってスマホ📱を切り、
「マスター!三人だけならいいって、大国丸(だいこくまる)様が言ったよ」と声をかけた。
店長は、
横須賀彗星の後ろ姿にあかんベー👅して、
牧カオリ達を、
隅っこのテーブルに着かせた。
(来店の際は身分証明書がいるらしい)

新入社員達は興奮して、
「彗星さんだわ!ナンバーワンホストに入れてもらえたのよ」と喜び合った。
そこに、
高級外車から女性付き人連れた70代ほどのデブい女性が、
一万円札をあちこち投げながら入ってきた。
新人ホストたちが一万円札に群がるのを後ろに、
この女性は横須賀彗星に、
「あたしにお願いするときは、片膝着いてあたしの手に唇をつけな!」と大声で言った。
すぐに店長が来て、
「これは大国丸(だいこくまる)さま!よくご無事においでになりました」とうやうやしくお辞儀した。
横須賀彗星は大国丸に、
「姫こそかわいくないですよ」と言って、
手に口づけした。
大国丸は「あオー~ン❗️」と遠吠えして、
数人のホストとともに、
VIPテーブルへと連れられて行った。
そして、
VIPテーブル近くの、
部屋の1スペースを隠していたカーテンが取られた。
牧カオリ達は「😳😳😳」❗️❗️❗️
アンと、
シャンパンタワー用のグラスが綺麗に巨大に整えられていた。

まさしく大イベントやった。
驚きのあまり声も出せない牧カオリ達をよそに、
店長が入りたてのかわいい系ホストを連れて、
「大国丸さま。お好みの気さくな少年ホストをお連れしました」と言うと、
大国丸はこの新人ホストをじっと見ながら、
「将来有望株ね。坊や、あたしをどう感じること?」と尋ねると、
新人ホストは恥ずかしそうに、
「はい。やさしかった田舎のばあちゃんを思い出します」と言った。
大国丸は目を開けたまま失神したので、
店長が他のホストたちに、
「AED持って来て❗️」と大声で指示を出した!
そして、
新人ホストに、
「この野郎❗️言うてはならんことを言いやがって❗️クビにしてやる❗️❗️」と激しく怒鳴った!
新人ホストは泣き出してしまった。
すると正気に帰った大国丸が店長に、
「新人ホストを怒鳴るものではないわ!育てるものなのよ!いつかは垢抜けしていく無垢な原石こそ、イマだけの魅力があるものなのよ」と叱りつけた。
そこに横須賀彗星が来て、
「姫!今夜はセイヤと枕されるんですから、すぐにタワー入れてください」と言うと、
大国丸は横須賀彗星に手をひかれながら、
「我が兄弟なる太陽よ。我が姉妹なる月よ」と呟きながら、
タワーの前に来た。
そして、
全ホストが集まり、
歓声と歌の中、
タワーの上からシャンパンが注がれた。

牧カオリ達は、
この美の祭典に酔いしれた!
鹿児島特産黒豚を思わせる大国丸以外、
シャンパンタワーもホスト達も美しく、
この祭典こそ永遠と1日と呼ぶに相応しいものであることを、
牧カオリは心に思った。
大国丸は、
横須賀彗星の前に膝まずき、
革靴の紐に口づけした。
そして立ち上がって、
「セイヤよ❗️大国丸の床の温もりとなっておくれ❗️」と叫んで、
セイヤを無理矢理引っ張って高級外車に乗せて、
自分も乗り込み、
出発させた。

店長が横須賀彗星のところに来て、
「君はまた、この店に、札束を降らせてくれたね。君は花魁級のホストだ!」とほめあげた!
横須賀彗星は牧カオリ達の席に来て、
「あの瞬間にね、幸せの全てが詰まってるのさ」と言った。
すると牧カオリが、
「横須賀彗星!あなたを指名します!」と言うと、
二人の女子社員は、
「牧さん。飲み直し(初回最低料金が通常料金に変わること)になりますよ」と言った。
横須賀彗星は牧カオリに、
「エグゼ(特別個室)にさぁ、セイヤのタワーを飛ばした(掛金踏み倒しのこと)オンナがいてね。よかったら俺がタワーの準備金払うから、シャンパンタワー体験しない?」と誘った。
牧カオリがためらっていると、
横須賀彗星は、
「大国丸の巨大タワーじゃなくて、三角形の5段だから50万くらいだよ。安いシャンパンにすれば」と更に誘うので、
牧カオリは了承した。

すぐにエグゼへと場所が移され、
小規模ながらの三角形5段シャンパンタワーに全ホストが集まり、
牧カオリに歓声して、
騒ぎまくった。

その夜の甘美なひとときは、
牧カオリを虜にして、
店の常連客とさせてしまった。
が、
エースになれない悔しさと、
売掛(ホストへの借金)の多さから、
昼間は会社に勤め、
夜は風俗店の皿洗いをしつつ、
牧カオリは後悔した。
それで、
会社に長期休暇をもらって、
イスラエル🇮🇱のエルサレムへと行き、
イエスキリストが亡くなったゴルゴタの丘で泣きながら祈りを捧げ、
回心した。
そして、
牧カオリは心に思った。
「横須賀彗星にシャンパンタワーで千万円貢ぐより、高校のイケメン後輩のレフティにCCレモンタワーしてもらって千円やった方がコスパがいい」、と。