俺の知り合いに、
便利屋さんがいる。
その便利屋の知り合いの買取屋のスタッフが体験したこと。
買取屋は、
ほとんど何でも買ってくれるが、
高くは買わない。
やから、
売る側は、
質よりも量で対峙することになる。
ここに、
コロナ不況のせいで倒れた有限会社に勤めていた、
中年男性がいた。
失業した上に、
年齢的に転職が難しく、
おまけに、
同居している認知症の母親の面倒が、
完全完璧に苦となった😩
更に、
失業保険も底をつき、
ナマホ申請以外に選択肢が無くなった。
そんなある日、
何でも買い取りの買取屋のことを知ったこの男は、
早速、
買取屋に電話した。
買取屋がすぐに来て、
たくさんというより、
家にあるもの全部の印象を与える品々を査定して、
思った以上に金にならない体験をこの男に与えた。
男は、
買取屋のスタッフに、
「奥の部屋にあるものも買ってください」と言うので、
買取屋のスタッフが奥部屋を開けると、
男の母親が、
みすぼらしくも頭に白いリボンを巻き、
百合を口に咥えて横座りしていた。
買取屋のスタッフはガチギレして😡
「こんなおばさんは買いませんよ!冗談にも程があります!」と大声出すと、
男は涙ぐみ、
「確かにシュールですよね!けど、一番シュールなのは生きることそのものです!」と言った。
スタッフは、
売りに出されようとした母親をじっと見て、
「査定キャンセル料です」と言って、
自分のポケットマネーで一万円を男に渡した。
男は、
このスタッフの人情に激しく涙した😭
やがて、
この買取屋のスタッフが、
俺の知り合いの便利屋に、
この男を紹介したことから、
この男は、
便利屋のスタッフとして、
現在も働いているという。
なお、
母親の方は、
生まれ故郷の高石市の老人ホームで他界したという🙏