(上画像はケイシロウの手撮り)
Merry Xmas🎄
当ブログは、
美談とユーレイものには手を出さないと、
今年の方針にしてたが、
シャンパンの酔いで放心状態なので、
クリスマスイブにふさわしい体験談が入ったイマ、
ケイシロウの許可のもとに記事化する。
横須賀彗星と同じホストクラブにいるセイヤ。
このセイヤのクリスマスイブ限定の話しを聴きに、
多くの客が訪れる。
横須賀彗星は毎年のように、
無関心を装いつつも、
聞き耳を立てる。
そのお話は------
セイヤと同じせいやという名のある青年がいた。
千葉県で12月22日生まれなんやけど、
クリスマスイブまであと少しやったから、
無理矢理せいやと名付けられた。
せいやの子供時代、
せいやの家は大家族で、
両親と6人の兄弟姉妹の家族構成やった。
そして、
せいやは末っ子やった。
しかし、
この大家族には、
欠点があった。
父親が酒癖が悪く、
明らか過ぎるDVの数々で、
家庭を地獄化した。
母親は最初は耐えていたが、
長男に怪我を負わせたあたりから、
夫を肉食獣に分類した。
その夫が、
今度はせいやを叩こうとした。
見かねた母親は、
「この子だけには手を出したら許さないよ❗️出ていけ❗️❗️」と叫び、
この日以来、
父親はこの家庭から姿を消すことになる。
母親ひとりが6人の子供の面倒を見ないといけなくなった。
夜はスナックに行き、
昼は内職する、
まさに、
ひとりブラックワークそのものやった。
時が経ち、
長女が就職。
次女が就職。
長男が就職。
三女が就職。
残るは、
当時11歳のせいやと、
12歳の次男のすすむだけやった。
ものすごく寂しい家庭生活に追い打ちをかけたのが、
母親のスナックが潰れたことやった。
それで、
母親は、
生活費を稼ぐために、
せいやとすすむを残して上京する。
母親が高速バスに乗る前、
せいやとすすむは無言で母親に手を振った。
母親は軽い作り笑いを浮かべて手を振り返した。
バスが発車。
母親はしばらく外の景色を見ていたが、
目から涙があふれ、
そのまますすり泣いた。
この日から、
せいやはすすむと二人で暮らした。
母親の仕送りが、
ひと月に5000円ほどしかなかったけど、
近所には事実を隠して生活した。
いつもパンを買って、
二人で分けるんやけど、
すすむは常に、
自分の分を半分に分けて、
せいやに与えた。
せいやは、
「にいちゃん、お腹空いてないの?」と心配そうに尋ねるが、
すすむは、
「お腹いっぱい」と嘘をついて、
せいやに食べさせた。
生活は、
いつも空腹感と共にあったが、
ひとつ違いのせいやとすすむは、
友達みたいに仲良しやった。
電気代や水道やガスは母親が口座引き落としで精算していたし、
学校への給食費は、
母親に頼まれた次女が払っていた。
なので、
空腹さを除けば、
せいやとすすむは楽しく過ごし、
二人だけの仲良し生活が続くんやった。
時折、
せいやは寂しげにすすむに、
「にいちゃんもいなくなるの?」と尋ねるが、
すすむはびっくりしたように、
「ぼくが😳⁉️お前、にいちゃん嫌いか😃」と笑って、
せいやをくすぐった。
せいやは大笑いをする!
本当に、
せいやとすすむの、
しあわせの生活やった。
二人は二人だけの合言葉を作った、
「ピースは嫌いB'zは大好き!ビーズを集めて母さんにあげる!!」。
せいやとすすむは、
うれしさにあふれた生活で大満足!
ところが、
次女がこの事実を知り、
児童福祉施設に相談した。
すぐに、
二人は、
別々の福祉施設へと預かられることになる。
この時、
福祉施設の職員は、
せいやとすすむに、
辛くなるから、
何も言わずにお別れしなさいと言い、
二人は無言で頷いた。
二人は車に乗せられて、
せいやが入る施設に、
最初寄ることになった。
せいやは寂しそうに、
職員に手を引かれて、
施設の中へと歩いて行こうとする。
そのとき、
すすむが、
車から降りて「せいや❗️」と叫んだ!
そしてせいやに向かって駆け出そうとしたので、
職員達が押さえた。
すすむは、
職員達に制止されながらも、
「せいや❗️せいや❗️」と泣き叫び続けた。
せいやは耳を押さえて、
泣きながら、
施設内へと走って行った。
けど、
すすむの、
「せいや❗️せいや❗️」という泣き声はいつまでも響き渡った。
そして、
この日は、
12月24日のクリスマスイブやったという。
7年の月日が経った。
この間に、
せいやとすすむは、
早く大きくなって、
再会して、
一緒に生活することを夢見ていた。
そして、
二人は文通することが許されていたので、
いつも手紙を書いた。
が、
あるときから、
すすむから返事が来なくなった。
せいやが自活出来る年齢になったとき、
すすむがいるはずの住所に連絡しても、
すすむは昨年、
家を出たと言うだけやった。
せいやは落胆しつつも、
千葉県で、
スポーツ店で働き貯金をした。
が、
店側に、
今年いっぱいで辞めて上京したい旨を伝えていた。
せいやは、
東京での新生活の賃貸住宅を、
自分で探して、
家主との契約を結んだ。
お店側の配慮で、
12月半ばに退職させつつも、
ひと月分の給与と少しばかりの餞別をくれた。
せいやは新生活が待ち遠しかったので、
12月24日のクリスマスイブに上京することに決めた。
12月24日。
せいやは高速バスに乗り込んだ。
そして、
母親もこうして上京したんだと寂しく思った。
バスは、
池袋駅に着いた。
そこでせいやは驚くことになった。
駅には、
背が大きく伸びたすすむがいた。
二人は互いを見つめ合いながら、
二人だけの合言葉を呟いた、
「ピースは嫌いB'zは大好き!ビーズを集めて母さんにあげる!!」。
言葉は涙声になり、
せいやはすすむに抱きついた!
すすむは泣きながらも強く言った、
「もうにいちゃんはいなくならない❗️もうにいちゃんはいなくならない❗️」
せいやは、
すすむが母親と暮らしていることを知った。
また、
すすむがせいやがいたスポーツ店に連絡していたことも知った。
当然、
同居を誘われ、
引き受けた。
家主への違約金は、
すすむも半分出すからと、
涙は笑顔へと変わっていった。
この12月24日。
多くの人々が、
クリスマスを祝い、
あちこちで、
数えきれない思い出が作られる。
せいやとすすむの出来事も、
そんな、
クリスマスイブのドラマの一部かもしれない。
けど、
惑星が消滅して数万年後に、
星の輝きと化すのなら、
せいやとすすむの出来事も、
ひとつの輝けるクリスマススターやと思う。
(当記事はススムさんのダチの横須賀彗星を通したセイヤの許可とケイシロウの記事化の認証のもと、俺が編集した)
口がムズムズする程、面白かったです🤭内容がチグハグしているような所が絶妙です‼️真面目で、気の毒な状況で、笑ってはいけないはずなのに笑わせられて、笑って良かったのかしらと思ったり😳楽しいクリスマスイヴになりました🥳
月草🌱
リアクションとコメントありがとうございます😊
クリスマスイブですので、
通常外のものを公開しました。
喜んでいただきうれしいです😃
今夜は、
イスラエルのベツレヘムで、
馬小屋でイエスキリストが生まれたことになってますけど、
ベツレヘムは、
この時期は寒すぎて、
馬小屋での出産など、
通常はあり得ないことですが、
クリスマスイブは通常外ですね。
通常外が多いのも、
クリスマスイブらしくていいです。
tsukikusa様も、
歯が痛いのが辛いですけど、
素敵な聖夜をお過ごしください。