今まで、有りそうでなかった電気を使わない
キャノンコネクター (XLR)入力の簡易ミキサーの
設計ができましたので、順次、製作過程を紹介しつつ
実際の性能に迫ってみたいと思う。
現状、ビデオカメラの入力は2ch仕様が大半である。
が、しかし、昨今の番組制作費における都合で
出演者の人数は増えつつも、ビデオ収録に肝心要な
声の収録を担当する、ミキシングエンジニアを
現場に同行させることが予算的に難しい事情が
増えているのは否定できません。
で、そんなことを申しても
ビデオカメラに独立して入力できる音声は、
どう頑張っても2ch分の二人であり、
それ以上の人数になると、複数音声入力ができる
ミキサーの出番となるが、カメラマンがミキシングを
しながらの業務は至難の技であり、
バラエティー番組の収録に関しては、
動きも激しいので、ミキサーといえども
カメラマンが肩から下げるのは避けたいところである。
と、なると複数入力するには、
この写真のような、本来は1本の音声ラインを
複数に分配するためのボックスを
強引に逆引きのように用いて、1本の音声ラインに
まとめるボックスとして使うしかない。
(このボックス)
が、しかし、本音を申してしまうと、
内部で単純に各端子を並列に接続しているだけなので
簡単に信号が素通りなため、3入力のうち、1つの入力に負荷がかかったりして
このボックスを改造しないままだとバランスが不安定な具合である。
まぁ、その件も、薄々気づいていたが
今のところ、事故もほとんどなく使えていたので
流用していたのも事実である。
で、あるならば、「その道のプロ」に教えを受けて
改造してみようという結論に達し、
オーディオアンプ製作の著書も多数出版されている「木村 哲氏」に、設計と監修を
お願いすることができ、アドバイスをいただくことができました。
もうここまで進むと、鬼に金棒で
パーツをかき集めて製作するのみです。
さらに安定した、3chミキサーが現場投入できるわけでございます。
確かに、3本のマイクの音を1本にまとめているだけなので、
当然、1本だけの音を収録中に絞ることはできず、
簡易ミキサーを使用している間、
演者さんは無駄口をすることなく
トークに集中してもらう必要があるのが事実ですが、
均一のレベルで収録するのが目標なわけでございます。
まぁ、カメラのガンマイクに頼ることなく
収録できるのは、カメラアングルの自由度も増しますし
予算がないなりでも、ある程度のレベルまでは音が収録できるので
クライアントに対しても、リスクはあるけど
簡易ミキサーを選ぶか、ミキサーマンを別途、呼ぶかという
2者選択を提示できるのは、いいことだと感じてます。
随時、レポートしていきますので
ご注目くださいませ。。。