Steel Pan 珠(たまき)

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素敵な歌詞と素敵なメロディー『秋の子』です!

2023-09-17 10:20:00 | スティールパンで童謡唱歌
やっと書けたぁーーー!!!!!
解説に興味が湧きすぎて、まとめるまで時間を要しました💦


やること盛りだくさんなので、早速!!!
260曲目っ!!!!!
どうぞっ!!!

9月17日。
スティールパンで童謡唱歌(260)
『秋の子』
作詞:サトウハチロー
作曲:末広恭雄


なんだか、昔懐かしい曲だなぁ…と思った曲です。

この曲は、1954年刊行の雑誌「アサヒグラフ」の記事「新童謡歳時記」に 楽譜付で掲載された童謡だそうです。

さてさて、この曲はとても興味深いことがあります。

作詞のサトウハチローさんの曲は、これまでにも何曲か演奏してきましたが…
作曲の末広恭雄さんは、東大の魚博士と呼ばれる方だったそうで。
元・東京大学農学部水産学科教授で、皇太子時代の昭和天皇に生物学を御進講されたり、油壺マリンパークの館長もされていたそうです。

…と調べた時に、魚博士が作曲を?と思ってさらに調べたら、末広恭雄サンのお母様が音楽好きで、ドレミの指づかいを教えたり、毎年のように演奏会に連れて行ったり…ということがあったそうです。
また、末広恭雄サンの小中学校の音楽の先生が田村虎蔵サンだったそうで!
(田村虎蔵サンの代表作→『浦島太郎』や『花さかじいさん』など☆)
お母様の影響で音楽に興味を持っていた末広恭雄サンは、小学校高学年には作曲のようなものを始めたんだそう。

中学では、なけなしのお金でレコードや音楽の専門書を買ったりして、作曲者の道を考えていたようです。

大学在学中も作曲活動をして、公募に当選したきっかけで弘田龍太郎サンの門下に入り、その後、山田耕筰サンの家にも出入りするようになったとか!!!

そんなこんなで、魚博士でもあり、作曲者でもある方だったわけですね!!!

さらに!うぉー!!!(魚にかけてみた…ww)と思ったことは…!!!

"アサヒグラフ"の企画した「童謡歳時記」というサトウハチローサンの"連載詩"に曲をつけるというものがあったそうで。

サトウハチローサンは、末広恭雄サンが山田耕筰サンに師事し、作曲の勉強をしていることを知り、作曲者として指名したということでした!!!

それも、、、
「秋の子」をはじめ、「春の子」「夏の子」「冬の子」の四季それぞれ4曲を。

末広恭雄サンによると、「サトウハチローサンの詩は、四季それぞれの子どもの生態が魚を交えて美しい絵画を見るように描かれているので、自ずと曲想が浮んだ…」…と。

この『秋の子』には、「はぜ」という名前が盛り込まれていますね。

春は"鮒"、夏は"かわはぎ"や"フグ"、冬は"たなご"が詩の中に入っているそうです♪

『秋の子』の誕生秘話は、末広恭雄サン著『魚のうた』にも書かれているようなので、今度読んでみたいと思います!

末広サンの師である山田耕筰サンも、アクセントに注意して作曲をしているということなので、その辺りも知りたいなぁ…と!

ここまで長くなりましたが、歌詞を引用させていただきまする!!!

【歌詞】
1.
すすきの中の子 一、二、の三人
はぜつりしてる子 三、四、の五人
どこかで やきぐり やいている
つばきを のむ子は 何人だろな

2.
かきの実みてる子 一、二、の三人
さよならしてる子 三、四、の五人
ごはんに なるまで おもりする
おんぶを する子は 何人だろな

3.
ひぐれに走る子 一、二、の三人
ふろたきしてる子 三、四、の五人
こおろぎ あちこち なきだした
さみしく 聞く子は 何人だろな


最後が気になるっ!!!!!
「さみしく聞く子は何人だろな」
サトウハチローサンが最後にこの言葉を持ってきた意味は!?!?
それまでほんわかした気持ちのコトバに対して、ふとさみしくなるのは、楽しい嬉しい子たちもいる反面、さみしく思ってる子もいるんだよ、わすれないでね、って伝えたかったのかな?…なんていう、勝手な解釈をしてみました。

…というのも。
私がコンサートやあちこちでの演奏をしたあと、あぁーーー!!!楽しかったぁー!!!サイコー!!!と思ってしばらくしてから、「あ…誰かにご迷惑おかけしてなかったかな?気を悪くさせたりしてなかったかな?楽しいー!!!って思っている人もいれば、そうではない人もいるんじゃないかな?」…なんて考えることがあるからです。
考えすぎなんですけどね〜!笑。

ということがあるので、そう感じてしまったのかも☆です。

興味深いことが盛りだくさんで、まだまだ解説が足りない気もしますが、本日はこの辺で!(^_^*)
コメント
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