のんびり

毎日嬉々として活躍しながら日々を送って来た乙姫、

自分の疲労も、殿の置いてきぼりも眼中には無かった。

次々と誰かのためにだけ追われながらも寧ろ自分の行動に自己満

足さえして来た面も否めない。

浦島殿からはあんたの咳が酷いよ、悪い咳だよと忠告も受け

ていた。

私の咳は何時も疲労の症状であることだけは知って居たのだが

何故か自己コントロールが出来なかった。

体重も減り、神経も悲鳴を上げて居たのだろうか、加えて浦島殿の

心無い言葉にひと悶着してしまった。

でも、彼は悪かったね、と言っただけでケロリとしている。

何処まで解ったのかは知らないけれど、謝るのは彼の特技で

あることも確か、本気になって怒っているだけ無駄な気さえする。

何時もこうして彼は謝り（全然本気じゃない）乙姫は怒って

居る自分が嫌になり諦めて元の自分に帰る。

それでも癪だから怒っている振りをしようとするのだが、一人で

に歌が出てしまったり、うっかりしてダーリーと声をかけてしまう。

ΟΟは犬も食わ無い、正にその通り、どんなに癪に触っても、傷つい

ても元の鞘に収まってしまう。

夫婦ってなんだろう。

今回の彼の言葉は親子だったら絶交状態になっただろうに。

白状すると結婚以来私の口から離婚と言う言葉が何回吐いて来たこと

だろう。

それに対して浦島殿は未だかつて一度も吐いたことがない。

それは彼の本当の強さなのかもと密かに思いながら今のところのんび

りと寛いで居る。

不思議と咳が収まって来ている。

身体を休めながら自分の作品を画像にして見ました。

これはレースドール。

レースの生地をセラミックにして焼き上げるのです。


photo by tamatebako74 from OCNフォトフレンド


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話題が無くて夫婦喧嘩の報告とは情けないですが、これも私たちの
一頁なのです。